動画選考や地域SummitAdvancedなどを通過した48プロジェクトの高校生が集い、3日間の会期中それぞれのプロジェクトを発表したり、ディスカッションしたりしました。
全国約30の自治体とまちづくり事業を共創する株式会社FoundingBase(本社:東京都世田谷区、代表取締役:山本賢司、以下「FoundingBase」)は3月21日、東京都で開催された「全国高校生マイプロジェクトアワード」全国Summit(主催:認定NPO法人カタリバ)で教育事業部が運営する公設塾から2プロジェクトが出場しました。
 
生徒らは3日間の会期中、全国から集まった高校生とともにプロジェクト内容のプレゼンや対話などをしました。
全国高校生マイプロジェクトアワードとは
全国高校生マイプロジェクトアワード*とは、高校生が社会や身の回りの課題、自身の関心をテーマに取り組んできたプロジェクトを発表する、 日本最大級の学びの祭典です。
 
動画選考や地域SummitAdvancedを通過した48プロジェクトが集まり、生徒一人ひとりが問いを立てて行動したプロジェクトの成果を共有し、交流を行いました。
* 全国高校生マイプロジェクトアワード(R)は、認定NPO法人カタリバの登録商標です(登録5758300/5758304/6527881)
「トイレしやすい」を叶える制服スカートデザインプロジェクトとは
「トイレしやすい」を叶える制服スカートデザインプロジェクトは、ファッションと福祉を掛け合わせた探究を行いたいという生徒の関心からスタートしました。
 
インターネット上で見かけた「障がいのある人の服はおしゃれではない」という声をきっかけに、障がい者向けの洋服をデザインしている企業など5社にオンラインインタビューを実施。
 
その結果、障がいのある人向けのおしゃれな服づくりに挑戦する企業が多く存在することを知りました。
 
そこから「学校の制服」という身近なテーマに目を向け、最近制服が新しくなった宇部総合支援学校を訪問。
多くの生徒がジャージで学校生活を送っている理由を探る中で、「制服のスカートではトイレがしにくい」という声に出会いました。
 
「だれもが制服を着る権利を実現したい」
そんな思いから、本プロジェクトが本格的に動き出しました。
 
協力してくれる大人からアドバイスをもらいながらスカートの試作品の制作に挑戦しました。苦手な裁縫に苦戦しながらも「スカートのあがり具合」「手間」「戻すときのきれいさ」などを大切にする観点に設定し、改良を重ねました。
完成した試作品は、支援学校の教員や美祢市ラーニングスペースのスタッフなどから意見をもらい、よりよいスカートとなるよう改良を続けています。
【生徒のコメント】
自分のやりたいことに取り組んだら周囲の人が興味をもって応援してくれました。
また、マイプロに出たことで、さまざまな人からアドバイスやフィードバックをもらい、良い刺激になりました。
全国Summitでは、他プロジェクトの話を聞いて、自分にはない発想や「やれることは全部やった」と言い切れるくらいやったと言う姿が眩しかったです。
これからもプロジェクトを続けて、みんなが「トイレしやすい」を叶える制服スカートデザインを実現させたいです。
「あなたは阿蘇海をどうしたい? ~天橋立に湧くカキ殻から紐解く~」プロジェクトについて
「あなたは阿蘇海をどうしたい? ~天橋立に湧くカキ殻から紐解く~」プロジェクトでは、阿蘇海の環境に対する地域住民の意識変容に取り組みました。
 
プロジェクトを始めた当初、阿蘇海に堆積する牡蠣殻の駆除を啓発・発信する活動をしていましたが、専門家のある一言がきっかけとなり、「どんな阿蘇海にしていきたいか」という観点で活動しました。
 
阿蘇海フェスタや小学校での講話を通して地域の人と丁寧に対話することが大切であることに気づき、市民とのセッションや子ども向けのイベントなどを開催しています。
【生徒のコメント】
僕はこのプロジェクトで、本当にたくさんのことを学ばせてもらいました。全体通して特に印象的なのは自分自身を見つめ直す、自己と向き合ったことだと思います。
全国Summitでは、自分の存在のちっぽけさを痛感した一方で、バランス感覚が強みであることをより強く深く自覚しました。また、全国各地でさまざまなプロジェクトを展開してきた最高の仲間と出会うことができました。
組織化や段階を考える必要性をさらに強く感じたので、今後もプロジェクトを続け、具体的なアクションや構想などを考え実行していきたいと思いました。
拠点横断型プロジェクト「アクセル」について
「アクセル」とは、株式会社FoundingBaseが全国で展開する公設塾・教育事業拠点の枠を超えて、中高生の探究活動を支援するプロジェクトです。
全国大会出場を目指す探究活動に取り組む生徒が、地域や学校の垣根を超えてつながり、切磋琢磨しながら自身のプロジェクトに磨きをかけていきます。
アクセルでは、
・全国の生徒・メンターが参加するオンラインミーティング
・過去のマイプロジェクトアワード出場から得た知見やノウハウを共有する事務局機能
・各拠点での継続的な伴走
を通じて、探究のプロセスそのものを深める支援を行っています。
 
今回の全国Summit出場は、各拠点での伴走に加え、アクセルによる拠点横断型の支援体制があったからこそ実現した成果です。
今後の展望
弊社が関わらせていただいている地域は、中高生にとっての「身近なロールモデルの不在」「切磋琢磨できる環境の少なさ」という課題を抱えています。一方で、「地域資源の近さ」「コミュニティのあたたかさ」は魅力であり、探究活動を進めるには素晴らしい環境であるとも言えます。
 
今年度は、全国大会に出場した2名を含め、全国6拠点から14名の中高生が「アクセル」に参加。定期的に実施するオンラインミーティングを中心に、互いに切磋琢磨をしてきました。
 
今年度の振り返りでは、「同じ高校の同級生とプロジェクトのことや将来のことをなかなか話せなかったが、アクセルの仲間とは話せた。同じように頑張っている同世代がいるから、自分も頑張れた」という声も出ています。
 
これからも「自ら考え、行動し、未来を創る人」を地域で育んでいくために、複数拠点のメリットを活かせる「アクセル」を継続していく予定です。