AQUARIUM×ART atoa(以下、アトア)では、株式会社神戸デジタル・ラボ(兵庫県神戸市中央区、代表取締役社長 玉置慎一、以下 KDL)と共同開発を進める「飼育動物の行動を画像AIによって自動記録し分析する独自ツール(以下、本ツール)」のトライアル展示を実施します。
本ツールはアトアが行う環境エンリッチメント(※)の効果を客観的に評価するために開発しています。同時に、来館者が参加することでAIが成長し、来館者が自然と楽しみながら動物の行動や生態に触れていく双方向の学びを提供する参加型展示でもある点が大きな特徴です。
 今回のトライアル展示を通して来館者にとっての使い勝手や必要な機能の検証等を行い、本格的な展示・運用にむけた開発へフィードバックさせていく予定です。
参加イメージ
アトアのカピバラ
展示概要
 この度、本ツールのプロトタイプが完成しましたので、カピバラを対象としたトライアル展示を実施します。来館者は展示コーナーに設置されたタブレットから画像内のカピバラを囲み(アノテーションと言います)、その時の行動を選択(記録)していただきます。入力された画像データが100枚、200枚、500枚、1000枚と増えていくにつれ、AIには画像からカピバラがいつ、どこで、何をしているか判断する能力が向上していきます。来館者に育てられたこのAI分析ツールを使うことで、カピバラの行動を長時間詳細に追跡できるようになり、どのような環境エンリッチメントが有効であるか客観的に評価できるようになる仕組みです
iPad入力画面
蓄積されたデータ
【開発の目的】
1. 環境エンリッチメントの客観的な評価をしたい
 環境エンリッチメントとは、動物本来の性質を引き出したり、選択肢を増やしたりするために、飼育環境や管理方法を工夫する取り組みで、アニマルウェルフェアを向上させるための具体的な手法のひとつです。重要なのは、単なる自己満足に終わらせず、その工夫が本当に動物のためになっているかを客観的に評価することです。評価を通じて効果を正しく判断し、改善を繰り返すことで、はじめて動物たちのより良い暮らしへとつながります。 一方で、行動記録のためには誰かが付きっきりで観察するか、動画をずっと見返しながら記録を取る必要があります。このAI分析ツールが育てば、観察のための時間的な制約がなくなり、客観的で細かな評価によって、効果的な環境エンリッチメントの取り組みを選択できるようになります。
2. お客様と一緒に作り上げる研究をしたい、展示をしたい
 水族館や動物園の展示は見てもらうものがほとんどです。体験してもらうものもありますが、一緒に作り上げていく展示というのはほとんどありませんでした。見るよりも体験する、体験するより育てる方がより深く生きものに興味を持っていただけるのではないかとの思いから、お客様と一緒に作り上げていく展示をしたいと考えていました。蓄積データがほとんどない生物の分析精度向上には多くAI学習の機会が必要です。本ツールの開発への参加を通して、お客様にもより深く生きものの魅力に触れていただきたいと考えています。
3. 地元神戸のIT人材を育てたい
このAI行動分析ツールは、地元神戸のIT人材育成および雇用促進の取り組みとしてKDLの受け入れてきたインターンシップ生の方々が、KDL指導の下で制作してくださいました。IT系としては異色で魅力的なインターンシップの課題テーマということで、精力的に取り組んでいただいています。
【実施概要】
展示期間: 2026年4月1日(水)~4月17日(金)
展示場所: アトア4階SKYSHORE(空辺の庭)
参 加 料: 無料。※別途入館料必要
※ 順番を守って譲り合ってご参加ください。
※ 展示の内容については変更となる場合があります。
■神戸デジタル・ラボのお問合せ先
株式会社 神戸デジタル・ラボ
デジタルビジネス本部 データインテリジェンスチーム 
山口耕平、原口俊樹、福岡太一
E-mail:info@kdl.co.jp / 電話:078-327-2280
〈基本情報〉
・所在地:〒650-0041 兵庫県神戸市中央区新港町7番2号
・アクセス:各線「三宮駅」から南へ徒歩約18分(約1.4km)
・ホームページ:https://atoa-kobe.jp
運営会社:株式会社アクアメント
※最新の営業時間は公式サイトからご確認ください