開幕日に開催された交流レセプションは「回帰商務與專業交流(ビジネスと専門交流への回帰)」をテーマに、いわゆる「軽い社交(ライトソーシャル)」形式で実施された。会場にはブランド、バイヤー、メディア、関連企業など約200名が参加し、リラックスした雰囲気の中で商談や情報交換が行われた。主催者は、創造性と産業をつなぐ接点を増やすことで、次のビジネス機会を創出することを目指しているとしている。
本シーズンにはC JEAN、BOB Jian、JUST IN XX、Daniel Wong、TANGTSUNGCHIEN、WANGLILING、#DAMURなど計12ブランドが参加。発表形式は従来のランウェイに加え、プレゼンテーション形式や関連イベントも導入され、ブランドの発展段階や市場戦略に応じた発信方法が選択できる構成となった。3月29日まで各ブランドが順次発表を行うほか、一部ブランドは5月にかけて展覧会やワークショップ、トークイベントなどを展開し、時装週の枠を越えた活動へと広げている。
C JEANのショーには台湾の副総統が来場し、自身のSNSで同ブランドとの関係に触れた。就任当初、外交行事用の衣装制作を依頼した経験に言及し、「上品で長く着用できるデザインが重要な場面に寄り添ってきた」と評価。また今回のコレクションについて、京都の染色工房「京都染元しょうび苑 SHOBIEN KYOTO」との協働により、約1200年の歴史を持つ臈纈染(ろうけつぞめ)の技術を現代の服飾表現へと展開している点に触れ、「衣服がランウェイ上の作品にとどまらず、伝統技術と産業をつなぐ文化的媒体となっている」とコメントした。
一般来場者向け企画としては、松山文創園区3号倉庫で初開催となる「Editor's Pick 風格市集」が行われている。18ブランドが参加し、ファッション、アクセサリー、生活雑貨など幅広い分野の商品を紹介。展示空間は市集(マーケット)、ショールーム、インスタレーションを組み合わせた構成となっており、従来のランウェイ鑑賞型イベントから、デザインを日常生活の中で体験・購入できる場へと拡張している。
会場では企画ユニットEVERYDAY OBJECTのキュレーションにより、参加ブランドが台湾の寝具ブランド「眠豆腐」のスツールを素材に再解釈した作品も展示され、生活領域へ広がる台湾デザインの方向性を提示した。来場者はライブ配信されるショーを観覧しながら、商品や空間を体験できる構成となっている。
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