2026年3月29日(日)より米原康正がキュレーションをするギャラリーtHE GALLERY HARAJUKUにて、AIM62による個展「AIVERSE」を開催いたします。

AIMVERSEは別次元に無数に存在するAIM62の世界です。幾つ存在しているかは僕にもわかりませんが、僕が今いる世界ともう一つの世界のことは知っています。

作品のキャラクターたちがいる世界をAIMVERSE248としましょう。

そのAIMVERSE248に住んでいます。

そしてどうやら、僕はそのもう一つの世界の様子を描く能力があるみたいなので、絵を通して皆さんにお見せしたいと思います。

AIMVERSEの世界を共有できるのを楽しみにしています。

10代の頃にストリートカルチャーから多大な影響を受け、アートとデザインの世界に興味を持つ。

2019年、ハワイの大学に在学中、本格的な制作活動を開始。海外で影響を受けた色使いやデザインと、日本独特のポップカルチャーを融合させたスタイルでキャラクターを描いている。

完全ハンドメイドのトレーディングカードシリーズAIM62 Trading card をはじめ、ユニークな作品を生み出している。

AIM62の作品は、グラフィティから始まっている。

彼自身が語っているように、グラフィティのスタイルに一目惚れしたところから、彼の表現は始まった。

そこから長い時間をかけて、自分自身と語り合うように描き続けてきたという。

この「自分と語り合う」という感覚は、実はとてもグラフィティ的だと思う。

グラフィティは誰かに見せるために始まる文化ではない。まず自分が描きたいから描く。その衝動が街の壁に現れる。

AIM62の作品にも、その原初の感覚が残っている。彼の画面には、キャラクターと文字が同じレベルで存在している。

かわいさとノイズが同居したキャラクターたち。そしてその隣に現れる独特の文字のスタイル。

彼はその文字を「トゥーンアップ」と呼んでいる。

グラフィティの歴史において、文字は単なる言葉ではない。それは名前であり、存在であり、スタイルそのものだった。

AIM62のトゥーンアップもまた、その系譜の中にある。

しかし彼の場合、その文字はどこかキャラクターのようでもある。文字とキャラクターの境界が曖昧になっている。

つまり彼は、キャラクターを描いているのと同時に、文字をキャラクター化している。

この感覚はとてもストリート的だ。ストリートカルチャーのキャラクターは、最初から完成されたデザインとして生まれるわけではない。何度も描かれ、何度も変化し、いつの間にか人格のようなものを持ち始める。AIM62の作品は、まさにその途中にある。

彼自身も自分の作品について「これはゴールではなく、スタートから少し離れた場所にいる感覚だ」と語っている。

この言葉がとてもいい。グラフィティという文化は、完成を目指す文化ではない。

むしろ描き続けることで、どんどん加速していく文化だ。

彼の作品には、完成されたスタイルの安定ではなくこれからもっと速くなる予感がある。

この展示は、完成形を見せる展示ではない。

AIM62という作家が、これからどこまで加速していくのか。その途中の瞬間を見せてくれる展示だと思う。

●tHE GALLERY HARAJUKUとは僕にとってのtHE GALLERY HARAJUKUとは、アーティストたちにとって絵を販売して行くという事のファーストステップになればという想いで運営しています。

毎日SNSをチェックし、ギャラリーにも足を運びながら、そこで出会った才能あるアーティストには必ず声をかけるようにしています。

その際、フォロワーの数や展示歴といった条件は一切関係ありません。

大切なのは、僕自身が「このアーティストの展示を見てみたい」と心から思えるかどうか。

それがすべての判断基準です。この場所を、僕は“ゼロイチの始まりの場所”と呼んでいます。