このたび、三谷産業株式会社(本社:石川県金沢市/代表取締役社⾧:三谷 忠照、以下 三谷産業)は、株式会社クアンド(本社:福岡県北九州市/代表取締役CEO:下岡 純一郎、以下 クアンド)と協業のもと、クアンドが開発した建設現場における検査業務のサポートに特化したアプリケーション「SynQ Inspection Platform」の実証実験に参画しました。
 
■検査業務の効率化が建設業界の課題解決のカギ
建設業界では慢性的な人材不足と業務効率化の遅れにより、現場の負荷が高い状態が続いています。特に施工現場における検査業務は、設備の完成度を確認する非常に重要な工程であるにも関わらず、現状では熟練技術者による長年の経験や高度な判断力に大きく依存するケースが少なくありません。
また、検査を正確に実施するには、複数の熟練技術者が長時間にわたって現場を確認する必要があり、これに同行する現場スタッフの負担も非常に大きなものになっています。さらに、検査ごとの記録作成や是正指示および是正確認のためのやり取りなども必要になるため、非効率な検査体制が全体の業務効率を圧迫し、負荷の増大を招くという構造的な課題を抱えていました。
検査業務の効率化は、単なる業務の改善にとどまらず、人材不足の緩和や長時間労働の是正、さらには技術継承のしくみつくりにもつながるなど、建設業界全体の課題解決に寄与する重要な取り組みとして期待されています。
 
■「SynQ Inspection Platform」実証実験に参画
空調設備工事などの分野で建設業に携わる三谷産業は、給排水衛生設備の設計・施工管理において積極的にITを活用してきました。こうした取り組みの一環として、デジタルトランスフォーメーション事業を展開するスタートアップ企業であるクアンドと協業し、生産性向上を目指して検査業務の効率化にも取り組んでいます。
今回、受注案件において約1,000戸の住戸を対象とした完成検査を実施する計画を受け、検査精度の向上と検査時間の短縮を目的に、クアンドが開発した建設現場向け検査業務効率化アプリ「SynQ Inspection Platform」の実証実験に参画しました。
 
■検査業務サポートアプリ「SynQ Inspection Platform」の特長
 
1. 熟練技術者の経験則を言語化・可視化
経験豊富な技術者の知見に基づくノウハウを整理し、言葉と図で明確化したうえでアプリや検査チェックリストに反映させることで、現場での検査精度向上と作業効率化を実現しています。
2. 明確なボタン操作で簡単に判定可能
キャリアや経験に依存せず、誰でも一定水準の検査が可能となるよう「OK/NG/判断不可」の選択方式を取り入れています。
3. データの蓄積と一元化
アプリ内にすべての検査項目の結果や問題点を集約・蓄積できるため、関係者間での情報共有が容易になります。
「SynQ Inspection Platform」の活用により、従来の検査プロセスを刷新した結果、検査に要する時間を従来比で約3分の2まで短縮することができました。
また、熟練技術者が保有する知見やノウハウをデータとして整理・可視化することで、属人的になりがちな技術の体系化が進み、経験の浅い社員であっても一定水準の品質を担保した検査を実施できる体制が整備され、組織全体の検査品質および業務効率の向上を実現しました。
 
三谷産業は今後も、建設現場の効率化に資する各種アプリケーションの実証実験へ積極的に参画し、デジタル技術の活用を通じて業務品質の向上と生産性の改善を図るとともに、建設業界が抱えるさまざまな課題の解決に貢献してまいります。