チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」(C)︎ チームラボ
 
チームラボは、「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」に、大成建設株式会社(以降、大成建設)のメインパートナーとしての参画が決定したことをお知らせします。
大成建設は、同社が担当した「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」の設計・施工を機会として、新たな体験を創出するチームラボの理念に共感し、参画を決定しました。
チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」は、「存在の宇宙、認識の宇宙」がコンセプトの国内最大のチームラボのミュージアムです。
また、建築集団チームラボアーキテクツは、大成建設と共同で建築デザインを行った同館の建築コンセプトを公開しました。
<大成建設株式会社 代表取締役社長 相川 善郎 コメント>
建設という仕事は、単に構造物をつくることではなく、その先にある人の体験や記憶に関わる営みだと考えています。チームラボの作品や空間づくりは、人がその場に身を置き、環境の一部として体験することで、ものの見方や感じ方が自然と広がっていく点に大きな魅力があります。
また、文化や芸術に触れる体験は、専門分野を問わず、人の視野を広げ、自分なりに考える力を育むものだと思います。
こうした体験に触れることは、これから社会に出ていく若い世代にとっても、固定観念にとらわれず、自分なりの視点で世界を見るきっかけになるものだと思います。
本件を通じて、文化芸術への支援という立場から、次の時代を担う人たちの感性や創造性に触れる場が、社会の中に広がっていくことを願っています。
 
<チームラボ代表 猪子 寿之 コメント>
このたび「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」に大成建設株式会社をメインパートナーとしてお迎えできることに感謝します。
私たちは、人々が空間に身を置き、人々や環境とともに変化する作品をつくってきました。作品は人々、空間、環境と切り離せないのです。建設はその体験の土台を形にする仕事であり、大成建設の技術と現場力が加わることで、常識の枠を越えた場を作っていけると考えています。
創造性は異なる専門性が交わり、試行錯誤の中で前提が揺らぐときに立ち上がるものだと考えており、空間をつくるプロフェッショナルとともに、建築、空間、環境、人々が一体となって連動していくような、新しい次元の「場」を創造できることに大きな可能性を感じています。
再開発が進む京都駅南区に位置する公園と住宅に囲まれた今回の敷地において、南北を繋げる象徴を目指した。「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」(C)︎ teamLab Architects, Vincent Hecht
 
「チームラボ バイオヴォルテックス - 大成建設」の建築コンセプト
敷地は豊かな緑の山々に囲まれた京都。
再開発が進む京都駅南区に位置する公園と住宅に囲まれた今回の敷地において、南北を繋げる象徴となり、人々に快適さと周辺環境との調和をもたらしながら、自然、歴史、都市、人間、作品すべてが境界なくつながる世界を目指した。
 
動線に沿って深いひさしと植栽を配置し、南北をつなげ、静寂を生み出す。静寂は内部の作品空間における動的な空間を引き立てる。ひさしの下の壁には藍色のタイルを施し、微妙に異なる色の光の揺らぎが内部の作品体験との境界をなくす。
ひさし先端に雨樋(あまどい)をつけず雨の日には雨粒の簾(すだれ)が現れる。雨粒は内部の作品でもモチーフとなっており、自然現象と作品体験がつながる。
すべては敷地に足を踏み入れた瞬間から、ミュージアムの体験がすでに始まっている。
 
ひさしの下の壁には藍色のタイルを施し、微妙に異る色の光の揺らぎが内部の作品体験との境界をなくす。「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」(C)︎ teamLab Architects, Vincent Hecht
 
動線に沿って深いひさしと植栽を配置し、南北をつなげ、静寂を生み出す。
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」(C)︎ teamLab Architects, Vincent Hecht
 
外観を俯瞰してみると、灰色の箱と勾配屋根のかかる藍色の左官壁をもつ箱という異なる二つを共存させ、歴史ある街並みと新しいものが共存する京都らしい象徴性が見える。しかし、来訪者がその全貌を意識する場面はほとんどない。来訪者にとっていちばん重要なことは作品体験である。建築の役割は作品を体験するまえの心を作り上げることであり、ときには、外観が記憶に残りすぎることは体験の妨げにもなる。
 
灰色の箱と勾配屋根のかかる藍色の左官壁をもつ箱という異なる二つを共存させ、歴史ある街並みと新しいものが共存する京都らしい象徴性が見える。「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」(C)︎ teamLab Architects, Vincent Hecht
 
灰色の箱と勾配屋根のかかる藍色の左官壁をもつ箱という異なる二つを共存させ、歴史ある街並みと新しいものが共存する京都らしい象徴性が見える。「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」(C)︎ teamLab Architects, Vincent Hecht
 
来訪者は、京都らしい細い道を抜け、庇に守られた通路を進む。そこから外と内が連続する、“暗がり”をテーマとしたロビー空間を経て、作品世界へと没入する。帰路も再び庇をくぐり、静かに都市へと還る。その過程で、記憶に刻まれるのは建物の姿ではなく、体験そのものである。
この館は、都市にとっては「共存の象徴」であり、体験者にとっては体験のみが印象として残る。
 
来訪者は、京都らしい細い道を抜け、庇に守られた通路を進む。
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」(C)︎ teamLab Architects, Vincent Hecht
 
外と内が連続する、“暗がり”をテーマとしたロビー空間を経て、作品世界へと没入する。
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」(C)︎ teamLab Architects, Vincent Hecht
 
外と内が連続する、“暗がり”をテーマとしたロビー空間を経て、作品世界へと没入する。
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」(C)︎ teamLab Architects, Vincent Hecht
 
館は地域とつながり、象徴と体験の共存が京都と作品世界をつなげる新たな価値の拠点をつくりあげる。
 
館は地域とつながり、象徴と体験の共存が京都とデジタル世界をつなげる新たな価値の拠点をつくりあげる。
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」(C)︎ teamLab Architects, Vincent Hecht
 
 
タイル
釡で火で焼いてできるタイルは6万枚すべて色が微妙に異なる。今タイルは釡で火で焼く製造上、色がすべて異なる。6万枚のタイル。すべて微妙に違う色。これも自然の一部として現象によりできた色。色の違うタイルは壁に立体感をあたえ、通路の圧迫感を軽減する。
 
タイルは6万枚すべて色が微妙に異なる「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」
(C)︎ teamLab Architects
 

左官の壁
藍色に墨がランダムに混じった壁。
勾配屋根がかかる箱の上部と車で来場される人が歩く通路の壁は左官の壁である。左官の壁は藍色の中に黒い影が見える。この黒い影は藍色の左官材に潰れて墨がでる玉を混ぜ、コテでおす力の加減で墨の強弱が混じった左官壁ができる手法を用いた。京都の街並みと馴染みつつ、大きな壁が単調にならない工夫とした。
 
藍色に墨がランダムに混じった壁「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」
(C)︎ teamLab Architects, Vincent Hecht
 
 
エントランスロビー
ロビーはガラスのハーフミラーで囲われ、外通路を挟み森と接する。外通路からみるとガラスには森が映り込み、外通路は森に囲まれる。
逆にロビーからはガラスは透明でロビーと外がつながり、森がみえる。
 
昼はロビーからみると透明ガラスになり、ロビーと外はつながる。ロビーの空間は広く感じ、森が見える。
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」(C)︎ teamLab Architects, Vincent Hecht
 
昼はロビーからみると透明ガラスになり、ロビーと外はつながる。ロビーの空間は広く感じ、森が見える。
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」(C)︎ teamLab Architects, Vincent Hecht
 

植栽
多様な植物を高密度に植えた森
植栽は同じ植物を極力植えず、多種多様な植物を通常よりも高密度に混植している。長い年月を経て形成された西日本の自然林のように、多様な植物が重なり合い、空が見えないほどに生い茂る森である。管理のしやすさを優先した都市の均質な植栽ではなく、植物本来の力強さが漲る高密度な森を目指した。下草も含め、そこには四季折々の花々が咲く。
門口には、樹齢200年の江戸期から生きる京都の北山台杉と、同じく江戸期から生きていると伝わる古典園芸植物を配した。これらの植物をこの場所に存在させることで、京都という都市が積み重ねてきた長い歴史の時間軸へと接続させた。
 
樹齢200年の江戸期から生きる京都の北山台杉と、同じく江戸期から生きていると伝わる古典園芸植物を配した。
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」(C)︎ チームラボ
 
樹齢200年の江戸期から生きる京都の北山台杉と、同じく江戸期から生きていると伝わる古典園芸植物を配した。
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」(C)︎ チームラボ
 
江戸期から生きていると伝わる古典園芸植物を配した。
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」(C)︎ チームラボ
 
多様な植物を高密度に植えた森「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」
(C)︎ teamLab Architects, Vincent Hecht
 
 
屋根
雨粒が簾(すだれ)のように落ちる屋根
入場前の待ち時間を快適に過ごすため、北側のメイン通路のひさしは3m。屋根には雨樋(あまどい)がついていない。雨樋(あまどい)がないので雨が降ると雨粒がしたにそのまま落ちる。ひさしから落ちる雨粒もまた自然の美しさとして楽しめるようにしている。雨が地面に落ちる場所には黒のガラス石が敷き詰められている。この下で雨水の排水処理を行い、雨の水滴が通路側にはねないように配置している。
 
雨粒が簾(すだれ)のように落ちる屋根
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」(C)︎ teamLab Architects
チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設
 
国内最大規模のチームラボのミュージアムで、京都駅から徒歩圏内に位置する。
延べ面積約10,000平方メートルの空間が、「環境が現象を生み、その現象が存在を創る」という「環境現象」をコンセプトにした《質量も形もない彫刻》をはじめ、《開いた小宇宙の中のメガリス》、《生と回帰の無常の抽象》、そして教育的なプロジェクトをテーマとした、複雑で立体的な創造的運動空間「運動の森」や、共創(共同的な創造性)のための「学ぶ!未来の遊園地」、スケッチファクトリーなど、50以上の作品群で構成される。
 
https://www.youtube.com/watch?v=V5Yg1tD7nTg
ハイライト動画「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」京都 (C) チームラボ
 
https://www.youtube.com/watch?v=-zLK2B3rHBY
建築 ハイライト動画「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」(C)︎ teamLab Architects, Vincent Hecht
 
本事業は、京都・大阪を基盤とする複数の企業などと共に、京都駅東南部エリアにおける市有地に、「新たな価値を生み出す創造・発信拠点」となる施設の設置・運営を行う事業です。
チームラボのミュージアム、アートセンターなどの複合文化施設の整備を計画しています。
 
本事業を通して、京都市が京都駅東南部エリアにおいて目指す、文化芸術や若者を基軸としたまちづくりの推進に貢献します。
ミュージアム概要
チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設
https://www.teamlab.art/jp/e/kyoto/
#teamLabKyoto #チームラボ京都
 
京都市南区東九条東岩本町21-5
https://maps.app.goo.gl/hykGEnPfHjujfabP7
 
開館時間
9:00 - 21:00
*最終入館は、19:30
*開館時間が変更になる場合がございます。公式ウェブサイトをご確認ください。
 
休館日
2026年5月12日(火)
* 休館日が変更になる場合がございます。公式ウェブサイトをご確認ください。
 
協賛
大成建設、高砂熱学工業、CHIEF、Klook、サードウェーブ、プリマハム
 
業務範囲
PM:REI SUPER MANAGERS 株式会社
設計:チームラボアーキテクツ + 大成建設株式会社関西支店一級建築士事務所
施工:大成建設株式会社関西支店
内装工事:株式会社 丹青社
 
大成建設について
大成建設は1873年、大倉喜八郎が大倉組商会を設立したことを起源としています。
グループ理念「人がいきいきとする環境を創造する」のもと、建築・土木を中心としたものづくりを通じて人々が豊かで文化的に暮らせるレジリエントな社会づくりに貢献することに取り組んでいます。
大成建設: https://www.taisei.co.jp/
 
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設」特設サイト
https://taisei-tlbv-kyoto.jp
 
チームラボアーキテクツ
デジタルテクノロジー、アート、生物学、建築の境界を越え、新しい時代の都市と自然と人々のありようや、新たな建築や空間のありようを模索する建築集団。
チームラボアーキテクツ: https://architects.team-lab.com/jp/