| 426件のアンケート回答から、「ワンオペ育児」などホームスタート利用前の家族の「困りごと」、利用したことによる孤立感解消などの効果、他の子育て支援との違いが浮かび上がり、3月26日、公表しました。 |
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認定NPO法人ホームスタート・ジャパン(東京都東京都新宿区大久保、代表理事:森田圭子)は、日本財団助成事業の一環で、10年ぶりに全国規模の利用者アンケート調査を実施しました。 あわせて、ホームスタートと連携している保健師から7つの市区町でインタビュー調査を行った結果、行政ではサポートできない「支援のスキマ」をホームスタートが解消する役割を果たしていることなどが明らかになりました。 |
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【調査の概要】 ・調査対象:2024年2月~2025年11月までにホームスタートを利用した18歳以上の妊婦・乳幼児家庭 ・調査期間:2025年12月~2026年1月 ・回答数:426件(葉書き、メール、LINEなどで協力を依頼、Googleフォームによるアンケート) 【調査企画・報告】 「住民の寄り添い型伴走訪問支援を利用した妊婦・乳幼児家庭のニーズと効果調査報告書」 |
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| 研究代表者:野澤義隆(東京未来大学こども心理学部 准教授) | |||||||||
| 「妊婦と乳幼児家庭の伴走支援における専門職と非専門職間連携ガイド」 | |||||||||
| 監修:高城智圭(同志社女子大学看護学部 教授) | |||||||||
| ホームスタート利用の前と後 ~ 「困りごと」と「効果」の具体例 | |||||||||
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アンケート調査で、ホームスタートを利用する前、何で困っていたのかを尋ねたところ、突出していたのは、「ワンオペ育児」でした。426件の回答のうち、187件を占めています。 加えて、育児がわからない不安感、2人以上の育児の困難感など、親自身が子どもと向き合う際の困りごとが上位を占めていました。これらは、家事援助など単発的な支援の必要性にとどまるものではなく、「一人で育児を抱え込んでいる状態」そのものに起因する複合的な負担として表れていることが特徴的でした。 |
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そして、ホームスタートを利用した効果を聞いたところ、最も多かったのは「孤立感が解消した」という項目で、94.6%が肯定的回答をしています。 続いて、不安感やイライラの減少、地域が身近に感じられる、家事育児のやりくり、子どもへの余裕のあるかかわり、周囲の人に助けを求められるようになったなどの項目で、80%以上の方が効果を感じています。 |
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| 他の子育て支援と、ホームスタートとの違いは | |||||||||
| 近年、こども家庭庁は新たな支援策として「子育て世帯訪問支援事業」を推進し、自治体では子ども・子育て支援を強化しています。しかし、その多くは家事ヘルパーなど「代行する」支援で、「親といっしょに」家事育児をする訪問支援は不足しています。 | |||||||||
| 「ホームスタートと他の支援との違い」について、利用者からは下記のような回答が寄せられました。 | |||||||||
| ”預けるではなく一緒にいることで子どもへの声かけや過ごし方、遊び方が学べる” | |||||||||
| ”家族でもなく、親族でも友達でもない良い距離感だからこそ、何でも話せた気がする” | |||||||||
| ”他の子育て支援サービスはアドバイスという形が多く、ときには育児方法を否定されることもあるが、ホームスタートはじっくり話を聞き、寄り添ってくれるところに違いを感じた” | |||||||||
| ”無料だったので敷居が低く、利用してみようという一歩が踏み出せた” | |||||||||
| 保健師がホームスタートに期待する役割 | |||||||||
| 様々な子育て支援メニューがありますが、利用者から見ると、専門家による面談や健診は、いわば「点」の支援で、支援の「スキマ」ができることは避けられません。そうした支援の「スキマ」をホームスタートの活動が解消していることが、各地の保健師へのインタビューで確認されました。 | |||||||||
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ホームスタート利用者へのアンケート調査から見えた利用による効果は、保健師の声からも裏付けられました。 例えば、▼話し相手になってくれることが親のメンタルの安定につながる、▼一緒に育児することが子どもの発達発育を促すきっかけになる、▼利用が無料なので勧めやすい、などの点です。 |
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| 保健師がホームスタートを勧める家庭は | |||||||||
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連携が進んでいる地域では保健師とオーガナイザー(ホームスタートの運営スタッフ)が連絡をとりあってきめ細やかに対応していることも、保健師の声から具体的に見えてきました。 ”大切なのは、「必要な人に、ていねいにつなぐこと」” |
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| ”妊婦面談、赤ちゃん訪問、乳幼児健診時に、ホームスタートのチラシを手渡して説明し、本人からホームスタートへ連絡するよう勧める” | |||||||||
| ”乳幼児健診の会場に、オーガナイザーとホームビジターが来て待合で声をかけたり、話す場をつくっている。つなぎたいお母さんがいたら、その場で紹介することもできるので、助かる” | |||||||||
| ▼リポート詳細は公式サイトで公開 | |||||||||
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2件の調査の詳細は認定NPO法人ホームスタート・ジャパンのウェブサイトで公開していますので、ご一読ください。 「住民の寄り添い型伴走訪問支援を利用した妊婦・乳幼児家庭のニーズと効果調査報告書」 研究代表者:野澤義隆(東京未来大学こども心理学部 准教授) |
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| https://www.homestartjapan.org/news/hokenshi_202603.html | |||||||||
| 「妊婦と乳幼児家庭の伴走支援における専門職と非専門職間連携ガイド」 | |||||||||
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監修:高城智圭(同志社女子大学看護学部 教授) https://www.homestartjapan.org/introduction.html |
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| ホームスタートとは | |||||||||
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ホームスタートは 50 年前にイギリスで始まり、世界 22
カ国に広がった家庭訪問型の子育て支援。子育て経験のある地域の人たちがボランティアとして地元の親たちを支える活動です。孤立しがちな親子は地域の人に訪問してもらうことで安心でき、訪問するボランティアも役に立てた喜びを感じることができ、こどもの幸せなスタートを地域で応援する仕組みです。充実した研修により、ボランティアだからできる良さを活かしつつ、安心安全で効果の高い支援を実現し、質を担保できるプログラムが特徴。累計13万回を超える訪問実績があり、現在、33都道府県の120以上の地域で活動しています。 https://www.homestartjapan.org/ |
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