~「ART SCRAMBLE」初、1アーティストによる複数作品展開~
 一般社団法人グランフロント大阪TMOは、アートプロジェクト「ART SCRAMBLE」(アートスクランブル)第11弾として、アニメーター/イラストレーター・米山舞の新作を含む3作品の展示を開始します。1名のアーティストによる複数作品の展開は、本プロジェクトでは初の試みとなります。
 南館せせらぎテラスには、メインとなる新作の屋外彫刻作品「Reflection」を展示。米山舞ならではの二次元の線を三次元の立体で表現した作品で、繊細なラインが空間に立ち上がり、見る角度によって様々な表情を見せます。夜間にはライトアップを施し、線の構造が生み出す影も作品の一部となり、昼間とは異なる魅力をお楽しみいただけます。また、玄関口となるうめきた広場の大階段には、グランフロント大阪をテーマにした新作イラストレーション作品が登場します。 大階段という広がりのある空間を舞台に、力強い描線と鮮やかな色彩が階段全体に広がり、作品のテーマである挑戦と躍動感あふれる世界観を表現します。北館には、彫刻作品「Reflection」のシリーズ作品である、個展「arc」にて発表された屋内彫刻作品も展示。他にも、屋外彫刻作品に合わせた11枚のアニメーションキービジュアルのフラッグ掲出や、施設内各所にあるサイネージではプロモーション動画も放映。グランフロント大阪を巡りながら、平面・立体・映像を横断する米山舞の表現を、多面的に体感いただけます。
 「ART SCRAMBLE」は、グランフロント大阪から全国、そして世界へ羽ばたくアーティストを応援するアートプロジェクトです。プロジェクト・ディレクターに椿昇を迎え、2021年3月の開始以来、計34点(全10回)の作品を施設内に展示してきました。グランフロント大阪は、今後も多彩なジャンルのアーティストの作品を通じて、訪れるたびに新たな出会いや発見、ひらめきが生まれるまちを目指してまいります。
■ART SCRAMBLE 第11弾 概要
展示期間:2026年3月26日(木)~2027年3月予定 ※展示作品により異なる
展示場所:グランフロント大阪 うめきた広場 他
展示アーティスト:米山舞
主催:一般社団法人グランフロント大阪TMO
プロジェクト・ディレクター:椿 昇 (コンテンポラリー・アーティスト、京都芸術大学教授)
キュレーター:ヤノベケンジ (現代美術家、京都芸術大学教授)
特設サイト:https://www.grandfront-osaka.jp/artscramble
■展示アーティスト
米山舞
1988年長野県出身。SSS by applibot所属。
アニメーション会社を経て、イラストレーターとしてアートのディレクションなどを務める傍ら、映像監督としてCMやMVなどで印象的な作品を発表している。
2019年には初個展となる「SHE」、2021年に個展「EGO」、2023年に個展「EYE」、そして2025年には銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUMにて個展「arc」を開催し、業界内外問わず大きな影響を与え続けている。自身が手掛けたアニメーション映像展示をはじめ、LED作品、インスタレーション、シルクスクリーンやメインとなる大型レリーフ作品など、多岐に渡る出力に挑戦し、ジャンルを飛び越えた表現の可能性を模索している。
略歴
「キルラキル」総作画監督補佐/作画監督/原画
「キズナイーバー」キャラクターデザイン/作画監督
「ダーリン・イン・ザ・フランキス」作画監督/エンディング演出・作画
「プロメア」ビジュアルデベロップメント
「サイバーパンク : エッジランナーズ」EDアニメーション監督/絵コンテ/演出/原画/撮影
「New PANTY & STOCKING with GARTERBELT」バンクシーン原画
「RADIO EVA」キービジュアル
「YOKU/Eve」アニメーションディレクター/絵コンテ/キャラクターデザイン/原画 カネボウ化粧品「KATE」キービジュアル/
パッケージビジュアル
「LAZARUS」EDアニメーション監督/絵コンテ/演出/原画
 
出展歴
2019年 個展「SHE」pixiv WAEN GALLERY
2021年「START ART FAIR2021」出展
2021年 個展「EGO」anicoremix gallery
2023年 個展「EYE」PARCO MUSEUM TOKYO
2024年「ARTISTS' FAIR KYOTO2024」選出
2024年「ART SESSION by 銀座 蔦屋書店」出展
2025年 個展「ARC」銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM
 
■展示作品
作品1. 屋外彫刻作品
展示期間:2026年3月26日~2027年3月上旬予定
展示場所:南館せせらぎテラス
作品名:「Reflection」
Reflection…反射・鏡像・内省・思索・熟考
本彫刻作品は、2025年12月に開催された個展「arc」にて発表した彫刻作品のシリーズ作品です。前作では「変身」をテーマに少女の内的な成長を二次元と三次元の「間」をアニメーションとして表現しながら制作し、本作では人間が内的な自身のイメージを、外から映る自身の鏡像を通すことで自己を認識するように、内側で呼応し合う想いや感情を銀鏡のエフェクトとして表象化しました。また本作は、作家が常に扱っている「二次元の線が三次元の立体に現れる」という表現をコンセプトとしています。 
Yoneyama Mai Project 2026 :
主催:SSS by applibot
原型:peipei
出力:FES株式会社
金属造形:後藤 雅樹
制作協力: ULTRA FACTORY
Reflection(2026)
≪ART SCRAMBLE×ULTRA PROJECT≫
京都芸術大学では、さまざまな造形加工設備や機材を有する制作支援工房「ウルトラファクトリー」にて、第一線で活躍するアーティストやクリエイターが学生とともに活動する実践型授業「ウルトラプロジェクト」を展開しており、本作品は「ウルトラプロジェクト」とコラボレーションして制作。同時期に中之島美術館での大規模展覧会を開催するヤノベケンジ氏と共に、通常のプロジェクトの倍(ダブル)の経験を得られる「PROJECT ULTRA-W(ウルトラ・ダブル)」として展開。
https://ultrafactory.jp/ultraproject/1223/
フラッグ掲出
展示期間:2026年3月26日~2027年3月上旬予定
展示場所:南館せせらぎのみち
屋外彫刻作品「Reflection」に合わせ、鏡像を通して自身と向き合う少女の11枚のアニメーションキービジュアルを製作しました。1枚ずつ絵が変化するよう掲示し、進んでいくと彫刻に辿り着くよう設計しました。
※都合により、展示を一時休止する場合がございます
サイネージ映像放映
展示期間:2026年3月26日~7月31日予定
展示場所:施設内各所サイネージ
屋外彫刻作品「Reflection」を用いたプロモーション動画を施設内各所にある約40基のサイネージで放映。北館2F-1屋内彫刻作品「arc」 横のサイネージでは、「arc」のプロモーション動画を放映し、線が立体へ変化していく様子を表現しています。また、個展「arc」での展示の様子もご覧いただけます。movie:YAKEI
南館2F創造のみちワイドビジョンでは、昨年開かれた個展「arc」にて発表したアニメーション作品「The story arc」の一部を公開しています。
作品2. うめきた広場大階段アート 
展示期間:2026年3月26日~7月31日予定
展示場所:うめきた広場 大階段
展示作品名:「GRAND FRONT」
グランフロント大阪という名前の由来には、「世界に開かれた最前線のまちであり続けたい」という思いが込められていると知り、壮大な世界を求めて挑戦し続けながら前に進む少女の姿を思い描き、それを私らしくイラストレーションとして表現させていただきました。この作品のどこかに、手書きの「OSAKA」の文字が隠れていますので、ぜひ見つけて教えていただけたら嬉しいです。
GRAND FRONT(2026)
作品3. 屋内彫刻作品
展示期間:2026年3月26日~6月25日予定
展示場所:北館2F-1 イベントスペース
展示作品名:「arc」
本彫刻作品は、2025年12月に開催された個展「arc」にて発表した彫刻作品です。 個展では「時間の連続性」や「流れ」を軸とし、アニメーションという「流れ」と、イラストレーションという「集積」の関係性を問いながら、映像で見る一瞬を一枚の絵として立ち止まって見てもらえるような空間と作品を展示しました。会場の外壁に展示されたアニメーションのシークエンス作品を見た先に位置し、アニメーションのからの「連続性」を持たせた作品です。
個展の象徴となった本作品は「変身」をテーマに少女の内的な成長を二次元と三次元の「間」をアニメーションとして表現しながら過去、現在、未来のイメージで成長過程を表象化したものです。個展のタイトルであり、彫刻のタイトルでもある「arc」という言葉は英語でアニメの第○章(チャプター)という意味でも使われ、特に成長過程軌道を描く言葉として用いられると知り、名付けをしました。
■プロジェクト・ディレクターからのメッセージ
 京都で開催してきたアーティストフェアは来年で10回を迎える。このグランフロント大阪・アートスクランブルは11回。関西で持続的に次世代を支援し、多くの市民にアートの喜びを提供する取り組みが連動して続いていることに驚きを覚える。世界はますます混沌とし、AIは秒単位で変化を加速させている。そのような中で、一つのプロジェクトが10回を超えて継続していることは、ある意味で奇跡に近い。それは人類にとって、アートが我々にもAIにも未知な領域をまだ残している証でもある。21世紀の第二クオーターが惑星にとって幸せな方向へ動くよう祈るばかりだ。
椿 昇(コンテンポラリー・アーティスト、京都芸術大学教授)
1989年全米を巡回したアゲインスト・ネーチャー展、1993年のベネチア・ビエンナーレに出品。2001年の横浜トリエンナーレでは、巨大なバッタのバルーン《インセクト・ワールド-飛蝗(バッタ)》を発表。2003年水戸芸術館。2009年京都国立近代美術館。2012年霧島アートの森(鹿児島)で個展。2019年「パレルゴン」1980年代、90年代の日本の美術・Blum&Poe、LA・USA。2013年瀬戸内芸術祭「醤+坂手プロジェクト」、2016年小豆島未来プロジェクト、青森トリエンナーレ2017、ARTISTS’ FAIR KYOTOなどでディレクターを務める。芸術経営に関する講演や対談多数。
https://www.metapolice.net/
■キュレーターからのメッセージ
 米山舞はいま、二次元の線を都市空間へと解き放ち、まったく新しい表現領域を切り開いている。アニメーションで培われた「最小の線で三次元を確定する」技術が、ついに立体として現れたとき、私たちの視覚体験は更新される。本作は単なる立体ではない。線そのものが空間を支配し、見る者の認識を揺さぶる「線の彫刻」である。これは日本の線文化が次の段階へ突入した決定的な瞬間だ。この作品を見逃してはならない。
いま、ここに立ち会え。
ヤノベケンジ(現代美術家、京都芸術大学教授)
1990年初頭より、「現代社会におけるサヴァイヴァル」をテーマに実機能のある機械彫刻を制作。ユーモラスな形態に社会的メッセージを込めた作品群は国内外から評価が高い。2005年、全長7.2mの《ジャイアント・トらやん》を制作。2008年以降、京都芸術大学ウルトラファクトリーで巨大彫刻の集団制作体制を確立。2011年、東日本大震災後、希望のモニュメント《サン・チャイルド》を制作し、国内外で巡回。3体のうち1体が茨木市(大阪)で恒久設置される。2017年、旅をして福を運ぶ、旅の守り神《SHIP’S CAT》シリーズを制作開始。2021年、最新作 《SHIP’S CAT(Muse)》が2022年に開館した大阪中之島美術館に恒久設置され、注目を浴びている。
http://www.yanobe.com
プロジェクトロゴ・プロジェクトステートメント
アートでつながる“まち”。
その日の天気、訪れた時間、気分で、
見え方も感じ方も変わる。
日常に溶け込んだアートが面白いのは、
同じ作品でも、見るたびに新しい発見があること。
グランフロント大阪「ART SCRAMBLE」。
いつもと変わらない日常が、いつも新しい日常になる。
アートとあなたは、ここで出会いつながる。
■過去展示作品
ART SCRAMBLEでは、これまで様々なジャンルのアート作品をグランフロント大阪内に展示してきました。また、子どもたちにアートの楽しさ・表現することの楽しさを感じてもらう取り組みとして、アーティストとの制作体験ができるキッズワークショップをこれまで7回実施しています。
過去作品:https://www.grandfront-osaka.jp/artscramble/archive.html