業種間で13.8ポイントの差。食品・飲料(89.9%)と家電(76.1%)で水準の違いが顕著に
YTGATEでは、95%以上を目指すべき水準と設定しています。
株式会社YTGATE(本社:東京都中央区、代表取締役:高橋祐太郎、以下「YTGATE」)は、全国の自社ECを運営する企業200社の決済環境の可視化を実施しました。その結果、業界全体の決済承認率の平均値は85.4%、中央値は88.0%となりました。さらに診断結果をA~Hの8段階にランク付けし、その分布と特徴を整理したところ、承認率85%未満のDランク以下に位置する企業は73社(36.5%)であることが明らかになりました。
オンラインショッピングでクレジットカード決済を試みた件数のうち、実際に決済が完了した割合のことです。たとえば100件の決済リクエストに対して95件が成功した場合、決済承認率は95%になります。
残りの5件は「カード限度額の超過」「有効期限切れ」「不正利用の疑いによるカード会社の自動拒否」などの理由で失敗しています。場合によっては、購入意欲のある真正なユーザーが決済エラーで離脱するため、決済承認率が低いほど売上機会の損失に直結します。
決済承認率は業種・客単価・決済手段の構成によって大きく異なり、同じ事業者でも月によって変動します。それにもかかわらず、定期的にモニタリングしているEC事業者は多くありません。「知らないうちに損している」指標の代表格です。
•対象企業:全国の自社ECを有するEC事業者200社•評価方法:各社の決済データをYTGATEが独自に分析・集計。決済承認率を以下の8段階で評価
評価方法:各社の決済データをYTGATEが独自に分析・集計。決済承認率を以下の8段階で評価
200社の診断結果は以下の通りとなりました。
平均値(85.4%)と中央値(88.0%)の間には2.6ポイントの乖離が生じています。これは、承認率が極端に低い事業者が一定数存在し、全体平均を押し下げていることを意味します。実際、Hランク(65%以下)に該当する9社の平均承認率は42.3%と、全体平均を40ポイント以上下回っています。(※)
年商規模が同等の事業者であっても、承認率には最大62.7ポイントの格差が存在します。決済の設計・運用の違いが、これほどまでに大きな差を生んでいることが今回のデータで明らかになりました。
※Hランク(承認率65%以下)に該当する企業については、決済承認率の構造的な課題に起因するものだけではなく、システム不備や運用上の問題、クレジットマスターアタック等の外部要因による影響を受けた外れ値である可能性が考えられます。
業種カテゴリ業種別の平均承認率カテゴリ別の示唆アパレル・服飾雑貨85.3%高単価ブランドほど与信枠・本人認証の影響を受ける。返品率の高さがリスクスコアに影響する可能性。インテリア・家具87.5%高額商品が多いため、3Dセキュア導入初期に承認率が低下する事例が見られる。導入後の運用設計が承認率維持のカギとなる。ギフト・贈り物86.9%発送先と決済者が異なる構造上、不正利用スクリーニングに引っかかりやすい。祝祭シーズンの急増により承認率が季節変動しやすい。スポーツ・アウトドア80.7%高額商品や限定商品を扱う場合、転売目的の不正利用リスクが高まり承認率が低下しやすい。季節集中と高単価商品の組み合わせで、不正検知ルールの最適化が課題となる業種。デジタルコンテンツ・サービス83.7%継続課金型のサービスが多く、初回エラーがLTV(顧客生涯価値)に直結する。PSP設定や3DS運用により、バラツキが最も大きいカテゴリの一つ。ホビー・エンタメ87.8%A~Cランクに幅広く分布。短期間に大量の決済が発生する商材では、カード発行会社(イシュアー)ごとの審査方針の違いが数値に影響しやすい。家電76.1%高額・高単価商材が多く全業種で最も低い水準。3DSや不正検知の強化が承認率を押し下げるトレードオフが生じやすく、運用設計の見直しが急務。食品・飲料89.9%日常的に利用される商材のため承認率は高水準で安定。ただしギフト需要の高まる時期は高額決済が増え、一時的に低下するケースも見られる。日用品・生活雑貨86.5%生活必需品のため購買意図が明確でカード誤入力や不審取引が出にくい。大手が平均を牽引。継続的なモニタリングで高水準を維持しやすい業種。美容・健康88.2%D2C・定期通販が主流で構造は食品と近い。ただし高単価商品や初回特価オファーが多く、初回3DSエラーや転売目的の不正利用により承認率が下がるリスクがある。旅行・交通82.5%高額・前払い・日程変更リスクの組み合わせでチャージバック懸念が高く、イシュアーの不正検知が働きやすい。季節変動の影響が大きく、繁忙期に向けた事前対策が重要。百貨店84.1%高額商品の比率が高くC~Dランクに分布しやすい。高齢顧客層がセキュリティコード誤入力を起こしやすく、3Dセキュア認証の離脱リスクも存在し、きめ細かな管理が求められる。
高単価ブランドほど与信枠・本人認証の影響を受ける。返品率の高さがリスクスコアに影響する可能性。
高額商品が多いため、3Dセキュア導入初期に承認率が低下する事例が見られる。導入後の運用設計が承認率維持のカギとなる。
発送先と決済者が異なる構造上、不正利用スクリーニングに引っかかりやすい。祝祭シーズンの急増により承認率が季節変動しやすい。
高額商品や限定商品を扱う場合、転売目的の不正利用リスクが高まり承認率が低下しやすい。季節集中と高単価商品の組み合わせで、不正検知ルールの最適化が課題となる業種。
継続課金型のサービスが多く、初回エラーがLTV(顧客生涯価値)に直結する。PSP設定や3DS運用により、バラツキが最も大きいカテゴリの一つ。
A~Cランクに幅広く分布。短期間に大量の決済が発生する商材では、カード発行会社(イシュアー)ごとの審査方針の違いが数値に影響しやすい。
高額・高単価商材が多く全業種で最も低い水準。3DSや不正検知の強化が承認率を押し下げるトレードオフが生じやすく、運用設計の見直しが急務。
日常的に利用される商材のため承認率は高水準で安定。ただしギフト需要の高まる時期は高額決済が増え、一時的に低下するケースも見られる。
生活必需品のため購買意図が明確でカード誤入力や不審取引が出にくい。大手が平均を牽引。継続的なモニタリングで高水準を維持しやすい業種。
D2C・定期通販が主流で構造は食品と近い。ただし高単価商品や初回特価オファーが多く、初回3DSエラーや転売目的の不正利用により承認率が下がるリスクがある。
高額・前払い・日程変更リスクの組み合わせでチャージバック懸念が高く、イシュアーの不正検知が働きやすい。季節変動の影響が大きく、繁忙期に向けた事前対策が重要。
高額商品の比率が高くC~Dランクに分布しやすい。高齢顧客層がセキュリティコード誤入力を起こしやすく、3Dセキュア認証の離脱リスクも存在し、きめ細かな管理が求められる。
さらに詳細なデータは、こちらからご覧ください。
詳細データ業種別決済エラー要因やお客様の声をまとめております。
業種別決済エラー要因やお客様の声をまとめております。
今回200社の診断を通じて、業界全体の平均承認率は85.4%であることが分かりました。
高水準である「食品・飲料カテゴリ(89.9%)」と低水準である「家電(76.1%)」の業種間には13.8ポイントの差があり、同じEC事業者であっても業種・商材・決済設計によって承認率に大きな差が生まれることが明らかになっています。
承認率の差が生じる背景には、商品単価や不正リスクの高さ、3Dセキュアの運用設計、PSPの設定、カード発行会社(イシュアー)ごとの審査方針など、複数の要因が複雑に絡み合っています。同じ業種内でも、設計と運用の違いによって承認率に差が出るケースが今回のデータでも確認されています。
YTGATEでは、95%以上を目指すべき水準と設定しています。決済承認率は「見えない機会損失」であり、数%の改善が売上に数億円規模の影響を与えるケースもあります。高額商材やサブスクモデルを展開する企業は特に、自社の決済承認率がどの水準にあるかを把握し、改善に取り組むことが重要です。
自社の決済承認率を無料で診断する決済承認率や自社の決済環境を無料で確認できます。
決済承認率や自社の決済環境を無料で確認できます。
なお、YTGATEは、KPIの一つとして「決済承認率に対する認知度の向上」を掲げています。
YTGATE、あおぞら銀行とポジティブ・インパクト・ファイナンス契約を締結
YTGATEでは、今回の診断で得られた知見に加え、独自の決済ノウハウをもとに、より精度の高い決済承認率の改善支援を続けることで、EC業界全体の健全な成長と安心・安全なオンライン取引環境の実現に貢献してまいります。
事業内容:決済関連コンサルティング事業、決済承認率改善支援、決済最適化SaaS事業
「決済を最適化し、世界をつなぐ。」をミッションに掲げ、決済承認率の向上を支援し、国内外のクレジットカード加盟店向けに決済効率化、安全対策、データ可視化などを包括的に提供しています。決済領域の専門家として、最適化された決済インフラを構築し、国内外のビジネスや生活をスムーズにすることを実現します。