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製造業のデジタル変革に挑むキャディ株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役:加藤 勇志郎、以下キャディ)は、YKK株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松嶋 耕一、以下YKK)機械製造部における、製造業AIデータプラットフォームCADDi(以下、CADDi)の活用事例を公開します。2024年の導入から、現場への定着と具体的な成果が生まれており、その取り組みと効果をご紹介します。 |
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約70の国と地域でファスニング事業を展開するYKKは、熟練者の勘・コツに依存した技術の属人化と、過去図面が活用されないまま品番数が膨れ上がるという課題を抱えていました。CADDi導入により、従来は数万件の図面や不具合情報を目視で確認することが不可能だった状況から、1~2日でのデータ抽出が可能に。暗黙知のデジタル資産化と製造プロセスの合理化が進んでいます。 |
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課題と導入背景 |
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YKKは、ファスナーをはじめとする留め具製品のリーディングカンパニーであり、材料の溶解から機械の製造までを自社で行う徹底した「一貫生産」を競争力の源泉としています。しかし近年、過去の類似図面を活用する仕組みがないまま新図面を増やし続けた結果、品番数が膨れ上がり、製造工程の複雑化とリードタイムの長期化を招いていました。さらに中国などから高性能かつ安価な設備が台頭する中、少量多品種かつ短納期への対応も急務となっていました。 |
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製造現場では、熟練者の勘やコツに頼る「技術の属人化」が常態化しており、特定の図面が特定の人・機械に依存するような複雑化が進行。調達業務においても担当者を変えるとトラブルが発生するほど属人化が深刻で、設計段階でも過去の類似図面が活用されず同様の設計・開発業務が繰り返されるなど、部門横断的な「過去資産の未活用」という負の連鎖が生じていました。 |
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その中で、コロナ禍における業務精査や展示会でのデジタルモノづくりの潮流など、複数の気づきが重なっていきました。とりわけ、外部の協力会社が自社で15工程と定義していた作業を1工程でこなしていたという事実は、組織の空気感を変える契機となりました。こうした背景のもと、個人の経験を可視化・標準化する新たな仕組みとして、製造業AIデータプラットフォームCADDiを導入し、活用を進めています。 |
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導入効果 |
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従来は不可能だった数万件の図面・不具合情報のデータ抽出が、1~2日で可能に |
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膨大な技術資産をもとにしたグルーピングにより、工程集約・加工合理化の検討を瞬時に依頼可能に |
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ベテランの暗黙知をデジタル資産として蓄積し、若手社員の自己完結範囲が拡大、世代間のナレッジ継承を実現 |
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CADDiのアプリケーションである製造業データ活用クラウドCADDi Drawer(以下、CADDi Drawer)は、その圧倒的な動作性の良さと情報抽出スピードにより、現場に即座に受け入れられました。以前のシステムでは検索に30秒以上を要していましたが、CADDi Drawerの導入によってベテラン社員・中堅層を問わず「使いやすい」という声が上がり、他部署の安価な調達事例への気づきなど新たな発見も生まれています。 |
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不具合の原因分析や協力会社への技術支援実績をCADDiに集約したことで、従来は数万件の図面を目視確認することが事実上不可能だった状況から、1~2日でのデータ抽出が可能となりました。図面を起点に過去の不具合事例を数日で紐付けられるようになり、工程集約の判断や加工合理化にも大きく貢献しています。 |
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また、若手社員への指導も「まずCADDi Drawerで確認し、それでもわからないことはベテラン社員に聞く」というスタイルへと変化し、自己完結できる業務範囲が広がりました。かつてベテラン社員と若手社員に二極化していた年齢構成の歪みに対しても、ベテランの退職・異動によって失われつつあったノウハウをデジタル資産として蓄積することで、世代間のナレッジ継承が着実に進んでいます。部品の加工合理化においても、膨大な図面情報および周辺データをもとにしたグルーピングが可能となり、工程集約・見直しを瞬時に依頼できる体制が整いました。 |
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今後の展望 |
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現在の取り組みは機械製造部内にとどまっていますが、真の効率化には設計部門を巻き込み、上流から変えていくことが不可欠です。CADDiを活用した部品の標準化をさらに加速させるとともに、部門ごとの経験やナレッジを共通化しながら、他部署・他部門へと展開していくことが次のステップとなります。 |
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最終的には、開発から市場投入までのリードタイムを短縮し、販売計画から製造・調達までが自動で連携するモノづくりプラットフォームの構築を目指しています。世界中の工場でどこでも同じ品質のファスナーを届けられる体制をAIによってコントロールするという目標に向け、キャディはYKKとともにその実現を支援していきます。 |
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YKK株式会社 常務執行役員 機械製造部長 松井 勇氏のコメント |
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YKK株式会社 常務執行役員 機械製造部長 松井 勇氏 |
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手戻り作業に追われるのではなく、よりクリエイティブな業務に時間を充てられるような組織にしたいと考えています。新しい図面を増やし続けた結果、品番数が膨れ上がってきましたが、CADDiの活用によってその流れを変えられると実感しています。世界中の工場でどこでも同じ品質のファスナーを届けられる体制を、AIによってコントロールする--それが我々の目指す姿です。日本の製造業が勝つには、デジタル化とAI活用は不可欠であり、この挑戦を他部署、そして製造業全体へと広げていきたいと思っています。 |
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■ 製造業AIデータプラットフォーム(R)CADDi(キャディ)について( https://caddi.com/ )
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製造業のエンジニアリングチェーン・サプライチェーン上のデータを解析・関連付け、インサイトを抽出することで、生産活動と意思決定を高度化するプロダクトです。祖業である部品調達事業での経験とAIを用いたテクノロジーの力を活用し、点在する経験とデータを資産に変え、競争力を高めます。 |
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キャディ株式会社 |
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キャディ株式会社は、「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに掲げ、点在するデータ・経験を資産化し、新たな価値を創出する「製造業AIデータプラットフォームCADDi」を開発・提供するスタートアップ企業です。アプリケーションである「製造業データ活用クラウドCADDi Drawer」「製造業AI見積クラウド CADDi Quote」をはじめ、今後もプラットフォーム上に様々なアプリケーションを提供予定です。日本をはじめアメリカ、ベトナム、タイを含む4カ国で事業を展開し、製造業のグローバルな変革を実現していきます。累計エクイティ資金調達額は257.3億円。 |
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