任意のファイルのアップロード・保存・ダウンロードに加え、Linux 環境の丸ごとバックアップを SLV CLI からワンコマンドで実行できるグローバル分散オブジェクトストレージ
ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役 CEO:川崎文武)および Validators DAO が運営する ERPC は、グローバル分散オブジェクトストレージ「ERPC Global Storage」の提供を開始したことをお知らせいたします。
 
ERPC Global Storage は、任意のファイルのアップロード・保存・ダウンロードに加え、Linux 環境の丸ごとバックアップを SLV CLI からワンコマンドで実行できるグローバル分散オブジェクトストレージです。料金は 5GB 容量・1,000 クエリにつき ユーロ1/月 から、必要に応じて柔軟にスケールできます。
 
ERPC Global Storage の概要
クラウドストレージ - どこからでもアクセスできる分散オブジェクトストレージ
ERPC Global Storage は、EU・Asia・US East・US West・Oceania の世界 5 リージョンに展開されるグローバル分散オブジェクトストレージです。バックアップ、スナップショット、設定ファイルなどを SLV CLI から直接管理できます。
 
アップロード、ダウンロード、一覧、削除 - すべての操作が SLV CLI のワンコマンドで完結します。リージョンを指定してアップロードすることで、世界中のどこからでも最寄りのストレージにアクセスできます。バックアップやスナップショットを異なるリージョンに分散保存することも可能であり、地理的冗長性を確保した運用にも対応します。
 
Linux 環境の丸ごとバックアップ - zstd 圧縮で高速・コンパクトに保存
ERPC Global Storage の中核機能のひとつが、OS・設定・ユーザーデータを含む Linux 環境全体のバックアップです。zstd マルチスレッド圧縮を採用し、高速かつコンパクトなアーカイブを作成します。復元後に同等の Linux 環境として再稼働するために必要なデータをまとめて保存できます。
 
SLV CLI のワンコマンドで、環境全体のアーカイブ作成から ERPC Global Storage へのアップロードまでが一度に完了します。
 
cron スケジュールにも対応しており、daily・weekly・monthly の自動バックアップを設定できます。保持期間(デフォルト 7 日)を指定すれば、古いバックアップは自動的にクリーンアップされます。一度設定すれば、追加の運用負荷なくバックアップが継続的に維持される構成です。
 
リストアも同様にワンコマンドです。ローカルファイルからのリストアはもちろん、クラウドストレージから直接ダウンロードしてリストアすることも可能です。
 
スピードを第一要件とすること、データが消えていいわけではないこと
スピードの追求と運用の安全性は二律背反ではない
ERPC は、スピードを第一要件として設計された Solana プラットフォームです。省電力・パフォーマンスセーブ機能の徹底排除、最新世代ハードウェアの採用、全レイヤーにわたる最適化 - すべてが、1ms を争う環境で最速を実現するために設計されています。
 
しかし、スピードを第一要件とすることは、データが消えてよいということではありません。
先日の VPS パフォーマンスブーストのリリースにおいて、私たちはこう書きました。「近日中に、SLV を使うことで手放しにノードバックアップが可能になる新機能のリリースを予定しています」と。ERPC Global Storage は、その約束を形にしたものです。
 
AI エージェント時代に、環境の安全が前提条件になる
OpenClaw、Claude Code、Codex をはじめとする AI エージェントを活用した開発が主流となりつつあります。AI エージェントがコードを書き、テストし、デプロイする - 開発の速度はかつてないほど加速しています。
 
しかし、開発の速度が上がるほど、環境そのものの価値は高まります。AI エージェントと共に構築された開発環境は、単なるコードの集合ではありません。依存パッケージ、設定ファイル、ランタイム環境、ローカルデータ - すべてが密結合した状態で稼働しています。この環境を失うことは、コードを失うこと以上のダメージです。
 
AI エージェントによる開発の裾野が急速に広がった今、バックアップを一部の知識ある運用者だけの作業にとどめず、誰でも継続的に安全運用できる形へ変える時が来た - その確信のもとに、ERPC Global Storage は設計されました。
 
バックアップなき運用のリスク
サーバーのバックアップを残しておきたいという要求は誰もが持っています。しかし、その環境を実際に整備するには手間がかかります。
 
バックアップ用のストレージを確保する。バックアップは同一サーバーに保存しないことが鉄則であるため、リモートストレージとの接続パイプラインを構築する。圧縮方式を選定し、自動スケジュールを組み、保持期間を管理する - このパイプラインを一から用意する手間が、バックアップを後回しにさせてきました。
 
特にブロックチェーン開発は金融と直結しており、ハッキングや脆弱性の問題が日常的に発生しています。バックアップなしでの運用は、ハードウェア障害、オペレーションミス、セキュリティインシデントなど、いつ起きてもおかしくないリスクに対して無防備な状態です。安全な運用基盤の整備は、スピードの追求と同等に重要な課題です。
 
SLV + ERPC Global Storage が解決する
SLV と ERPC Global Storage の組み合わせは、この課題をワンコマンドで解決します。
バックアップは SLV CLI から即座に作成・クラウドへ保存されます。リストアはクラウドストレージから直接復元できます。バックアップ用のストレージを別途調達する必要はありません。パイプラインを自前で構築する必要もありません。
 
cron による自動バックアップを設定すれば、日次・週次・月次のスケジュールで自動的にバックアップが作成され、保持期間を超えた古いアーカイブは自動的に削除されます。
知識の有無にかかわらず、安全な運用が当たり前に実現される - これが SLV と ERPC Global Storage の設計目的です。
 
料金体系
ERPC Global Storage の料金は、5GB 容量・1,000 クエリにつき ユーロ1/月 です。必要に応じてユニットを追加するだけでスケールでき、例として 50GB・10,000 クエリは ユーロ10/月、100GB・20,000 クエリは ユーロ20/月 となります。
 
容量はいつでもアップグレード・ダウングレードが可能で、Stripe による日割り計算が自動的に適用されます。必要なときに必要な分だけ拡張でき、不要になれば縮小できる - 使った分だけの従量的なシンプルな料金体系です。
 
ERPC Global Storage 料金ページ: https://erpc.global/ja/price/
 
なぜ私たちは最速のプラットフォームを自ら構築するのか
最速のインフラに、安心して留まれる基盤を
最速のプラットフォームがあっても、そこに安心して環境を置き続けることができなければ意味がありません。サーバー障害のリスク、バックアップの不在 - これらは、ユーザーが最速の環境に集中するための障壁です。
 
ERPC Global Storage は、この障壁を取り除くために設計されました。バックアップとリストアが即座に行える基盤があるからこそ、ユーザーはプラットフォーム上での運用に安心して集中できる。最速のインフラに、運用の安心感を加えること - それが ERPC Global Storage の役割です。
 
速度最優先の構成は、汎用市場からは自然に提供されない
汎用サーバー市場では、安定性・収益性・標準化が優先されるため、速度を最優先とする構成が自然に提供されることはほとんどありません。サーバー製品は、知識がない限りパフォーマンスがどれほど出ているのかを正確に知ることが困難であり、どこにパフォーマンスセーブが存在するのか、どこを解放すると何が変わるのか - すべてを把握しない限り、性能は引き出されないままです。
 
ERPC は、Solana RPC プラットフォームと、ユーザーがデプロイするベアメタルサーバー・VPS・Shreds・gRPC・Unlimited Endpoints、そしてグローバルストレージを同一プラットフォーム内に統合しています。プラットフォーム内にデプロイするだけで、最速の通信条件、最適化済みの構成、Solana に特化したチューニング、そして安心して運用を続けるためのバックアップ基盤のすべてが最初から手に入ります。
 
データセンターに関する深い知識がなくとも、最速の環境を手にすることができる - これが ERPC の設計思想であり、私たちが独自のプラットフォームを構築し続ける理由です。
 
SLV - AI エージェント時代の Solana 開発基盤
SLV は、知識の有無にかかわらず安全な運用が当たり前に実現されるための、オープンソースの Solana 開発ツールです。
 
現在 SLV は、主要な Solana バリデータおよび Solana RPC の立ち上げ・運用・ノーダウンタイム移行をサポートしており、すべての機能が MCP 対応、AI エージェントによる利用が可能になっています。今回の ERPC Global Storage と連携するバックアップ・リストア機能も、すべて SLV CLI から利用できます。
 
今後は、RPC を活用した Solana dApp 開発や高頻度取引用アプリ開発にも有効な、AI エージェント時代のオープンソースツールとして拡張を続けてまいります。ERPC と SLV は、速度・安全性・利便性のすべてにおいて、継続的に進化し続けるプラットフォームです。
 
SLV 公式サイト: https://slv.dev/ja
SLV GitHub: https://github.com/validatorsDAO/slv
 
5 年連続 WBSO 承認 - 研究開発成果が直接プラットフォームに反映される
ELSOUL LABO は、オランダ政府の研究開発支援制度 WBSO において 2022 年以降 5 年連続で承認を受けています。超低遅延を前提とした Solana RPC インフラの研究開発、バリデータ配置・運用オーケストレーションの自動化に関する研究を継続しており、その成果は直接的にプラットフォームのパフォーマンス改善に反映されています。
 
ERPC Global Storage および SLV のバックアップ機能も、これらの研究開発の中で蓄積された運用自動化の知見が実装として具現化されたものです。R&D の成果は積み重ねであり、ERPC は速度だけでなく、運用性においても継続的に進化し続けます。
 
次世代の選択肢 - AS200261 Solana 特化データセンター
ELSOUL LABO は、RIPE NCC より自社 ASN(AS200261)の付与を受け、Solana 特化のトップティア新データセンターの開設を進めています。既存のプレミアムデータセンターを超える、最高品質のインフラとして設計されており、今月末から来月にかけてご利用開始を予定しています。
 
最新世代の AMD EPYC 第 5 世代、AMD Threadripper PRO 第 5 世代(9975WX 等)、NVMe 第 5 世代で統一されたハードウェア構成に加え、自社 ASN による最適なネットワーク経路設計を実現します。パフォーマンスと ASN コンセントレーションスコアの両立という、これまで二律背反とされてきた条件を同時に満たす、理想の選択肢です。
 
初期ロットは予約完売となっておりますが、次回入荷分以降はウェイトリスト順にご案内いたします。
 
お問い合わせ
ERPC Global Storage に関するお問い合わせは、Validators DAO 公式 Discord にてサポートチケットを作成してください。
 
Validators DAO 公式 Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR
 
ERPC の公式情報は以下のサイトでご確認いただけます。
 
ERPC 公式サイト: https://erpc.global/ja
 
ERPC Global Storage ドキュメント:
クラウドストレージ: https://erpc.global/ja/doc/storage/quickstart/
バックアップ: https://erpc.global/ja/doc/backup/quickstart/
リストア: https://erpc.global/ja/doc/backup/restore/
日頃より ERPC をご利用いただき、心より御礼申し上げます。