~連結約8,000名の従業員・グローバル17ヵ国展開の製造業におけるAI活用で情報検索・資料作成の効率化へ~
"AIで産業課題解決に挑む"株式会社SparkPlus(スパークプラス、本社:東京都文京区、代表取締役社長:本田 純平、以下「Spark+」)は、三桜工業株式会社(本社:茨城県古河市、取締役社長:竹田 玄哉、以下「三桜工業」)に、企業内に蓄積されたあらゆる形式の社内データを横断して回答・提案するAIエージェント「ORION(オリオン)」が、生成AI活用基盤として導入されたことをお知らせいたします。
本取り組みでは、三桜工業が抱える情報検索・資料作成における負荷の軽減や非効率の解消を実現し、社員が本来注力すべき「ものづくり」の業務に集中できる環境を構築するために、ORIONの活用を開始いたします。
■ 背景・概要
製造業では、人口減少・高齢化を背景に、熟練者の知見継承と生産性向上が喫緊の課題となっています。業務マニュアル・技術文書・報告書・図表を含む資料などの「非構造化データ」が増加し、必要な情報にたどり着くまでに時間を要することで、本来注力すべき設計や生産などの「ものづくり」の業務時間が圧迫される状況が生まれています。
三桜工業は、車輌配管製品で世界トップクラスのシェアを持つ自動車部品メーカーとして、連結約8,000名の従業員を擁し、グローバル17ヵ国で事業を展開しています。継続的な成長に向けて生産性向上を重要課題とする中で、社内調査により、情報検索や資料作成に多くの時間が割かれている実態が明らかになりました。
生成AIの活用は有効な解決策になり得る一方、外部AIサービスの利用に伴う情報漏洩リスクや活用スキルの属人化が懸念される中で、堅牢なセキュリティと非属人的な活用促進が両立できるAI基盤としてORIONの導入を決定しました。
 
■ 課題と導入背景
三桜工業が抱えていた主な課題は以下の通りです。
情報検索・資料作成に伴う時間的コスト:社内に蓄積された技術文書、マニュアル、報告書などの探索や各種資料の作成に多くの時間が割かれ、設計・生産など本来の業務に充てる時間が不足。
 
外部AI利用に伴うセキュリティリスク:グローバル展開する製造業として、機密性の高い技術情報や顧客情報を扱うため、外部AIサービスに社内データを入力することへの懸念。
 
AI活用スキルの属人化:生成AIを業務に活用できる社員が限られており、一部の担当者の工夫に留まっていました。社員が広くAIを活用できる仕組みが必要不可欠な状態。
 
■ ORION採用の決め手
三桜工業がORIONを生成AI活用基盤として選定した主な理由は以下のとおりです。
既存IT基盤との統合によるセキュリティ確保:Microsoft Entra IDとの連携により、既存のIT基盤と統合された権限管理を実現。社内データの外部漏洩リスクを抑えながら、安全にAIを活用できる環境を構築。
 
社内のAI活用を促進する仕組み:ORIONに搭載されたプロンプト共有機能により、効果的な使い方を社内で共有・蓄積が可能。AI活用に不慣れな社員でも、他の社員が作成したプロンプトを参照することで、すぐに業務に活用できる仕組みを提供。
 
業務ニーズに応じた拡張性:ORIONはSaaS(Software as a Service:クラウド経由で利用するソフトウェア提供形態)型の基盤でありながら、業務ニーズに応じて独自のAIエージェントを追加構築できる柔軟性を備えています。共通の活用基盤から、部門ごとの業務特化型AIへの展開が可能。
 
■ 期待される導入効果
ORIONの導入により、三桜工業では以下の効果を見込んでいます。
情報検索・資料作成の効率化:社内文書の横断検索により必要な情報への到達時間を短縮し、資料作成の支援により「ものづくり」業務への集中時間を創出。
 
AI活用の社内での底上げ:プロンプト共有機能を通じて、部門を横断した効果的な使い方の蓄積・展開を実現。
 
セキュアな環境でのAI活用:既存IT基盤と統合された権限管理のもと、機密情報の漏洩リスクを抑えた安全な利用環境を実現。
 
■ 今後の展望
今後の展望として、ORIONの導入をAI活用の第一歩と位置づけて、まずは情報検索・資料作成の効率化を導入部門で定着させたうえで、三桜工業社内での評価を踏まえながら今後の活用範囲を検討していく方針です。ORIONのプロンプト共有機能を活用し、各部門で蓄積された活用ノウハウを社内に展開することで、AI活用の裾野を広げていくことが期待されます。
 
Spark+は引き続き、三桜工業のAI活用パートナーとして、基盤の運用支援と機能拡充を進めてまいります。
 
■ 株式会社Spark+ 代表取締役CEO 本田純平 コメント
三桜工業様に、ORIONを生成AI活用基盤としてご導入いただけることを大変光栄に思います。
製造業においては、技術文書や図表を含む社内データの活用が競争力の源泉となる一方で、情報漏洩リスクへの配慮から、AI導入に慎重にならざるを得ない状況があります。ORIONは、既存のIT基盤と統合されたセキュリティ環境のもとで、社内データを安全に活用できる点に特長があります。
グローバル17ヵ国で事業を展開される三桜工業様がAI活用基盤を導入されるという決断は、製造業におけるAI活用の重要な一歩です。資料作成や情報検索に費やしていた時間を「ものづくり」に振り向けられる環境を共に構築し、三桜工業様の生産性向上に貢献してまいります。
 
■ 社内データ横断AIエージェント「ORION(オリオン)」について
ORION(オリオン)は、企業内に蓄積された膨大な情報を統合的に活用し、最適な業務遂行を支援するAIエージェントです。社内のPDF・図表・マニュアル・議事録などあらゆる形式のデータを横断して検索・理解・統合し、チャット形式で最適な回答と提案を返します。
 
主な特長
図表を含む非構造化データに対応:PDF化された紙資料、グラフ、画像を含む文書も独自の解析技術で読み取り・参照
 
LLMオーケストレーション機構:複数のLLMをタスクに応じて連携・制御し、回答精度と効率を両立。製造業領域のベンチマークで91.7%の正答率を達成(2025年7月時点)
 
SaaS形式で迅速導入:費用を抑えた運用が可能。Microsoft Entra ID連携によるSSO・権限管理に対応し、オンプレミスもオプション提供
https://sparkplus.co.jp/lp/orion/manufacturer/
 
■ 三桜工業株式会社 会社概要
三桜工業は、車輌配管製品で世界トップクラスのシェア(自社調べ)を持つ独立系自動車部品メーカーです。ブレーキチューブ、フューエルチューブ、樹脂チューブなどの開発・製造を行い、1960年代から自動車部品事業を展開。高度な技術力とグローバルな製造基盤を活かし、グローバル17ヵ国で事業を展開しています。近年はデータセンター向け冷却機器など新分野への展開にも取り組んでいます。
  
社名:三桜工業株式会社
代表者:取締役社長 竹田 玄哉
本社所在地:茨城県古河市鴻巣758番地
設立:1939年3月
従業員数:連結 約8,000名
事業展開:グローバル17ヵ国
URL:https://www.sanoh.com/
  
■ 株式会社Spark+ 会社概要
Spark+は東大 松尾研発スタートアップとして、最先端AI技術を活用したソリューションを提供しています。創業約2年で、三菱重工業、豊田自動織機、ライフネット生命保険 などをはじめとした数多くの大手企業との協働プロジェクトを実施するなど、AIを活用したDXサービスを提供しています。
 
法人名:株式会社SparkPlus(通称:Spark+)
代表者:代表取締役社長 本田 純平
所在地:東京都文京区本郷6-17-9 本郷綱ビル6階
事業内容:産業向けAIソリューション・コンサルティング
設立:2024年2月
URL:https://sparkplus.co.jp/
 
【お問い合わせ先】 
株式会社Spark+ 広報係
Email:pr@sparkplus.co.jp