元自動車エンジニアが開発。AIによる「設計の予知保全」で手戻りを防ぎ、エンジニアの成功体験を通じて、組織としての実行力をさらなる高みへ。
アンティナ株式会社(所在地:愛知県名古屋市、代表取締役:安藤 一、以下「アンティナ」)は、自動車開発の最上流工程において、製品企画書等の情報を構造化し設計構想書のドラフト作成を支援するシステム「bomy(ボミー)」(以下「bomy」)の開発を進めており、一部の顧客に対して限定先行提供を開始しました。
 
本取り組みは、エンジニアが膨大な情報の集約や他部門との整合確認作業に忙殺され、業務が輻輳(ふくそう)する現状を打破し、ヒトにしかできない「意思決定」に専念できる環境を創出することを目的としています。
【取り組みの背景:エンジニアの「思考の余白」を取り戻す】
SDV時代において、自動車に求められる要求水準は年々飛躍的に高まり、開発現場で共有される情報量も爆発的に増加しています。これら高度な要求に応えるためには、もはや部品単体の最適化は通用せず、他部品や他機能と緻密に連携した「システムとしての対応」が不可欠です。しかし、相互依存性の高さが生みだす情報の飽和は、すでにエンジニア個人の処理能力を遥かに超えています。
 
さらに厄介なことに、これらは他部門との高度なすり合わせを前提とする業務であるため、単に人員を増員しても調整のコミュニケーションに時間を奪われ、投入した人数に対して処理できる量が線形には増えないという「構造的な限界」を迎えています。
 
この輻輳を打破する唯一の解は、エンジニア個人の処理能力をテクノロジーによって拡張し、人間が本来向き合うべき「深く考える時間」を取り戻すことだとアンティナは考えます。
 
個々のエンジニアが情報の奔走から解放され「思考の余白」を持つことは、人が自分自身の頭で考え、行動し、その結果を確かな「経験」として蓄積していくための土壌となります。
bomyは、経験の浅い若手でも、独力では到達し得なかった成果を自ら導き出せるよう支援します。
 
自らの判断によって正解を導き出したという成功体験は、個人の確かな自信となり、次なる挑戦への背中を後押します。こうして一人ひとりが着実に経験を積み、成長していくポジティブな連鎖こそが、組織としての実行力を引き上げていくとアンティナは確信しています。
bomyによる早期段階でのAIデザインレビュー(DR)が、後工程での手戻りを防ぐ「設計の予知保全」となり、SDV時代を乗り越えるべく、開発現場のスピードを根本から加速させます。
 
【bomy 設計構想書作成支援の機能】
bomyは、エンジニアの傍らで「指示の意図を汲み取り、即座に実務をこなす専任のチーム」のように機能し、設計構想書作成の最短化を支援します。
1.
専門的な役割を分担する専任のチーム
bomyの内部では役割の異なる複数のAIが、専任の担当としてチームを組んでいます。
部品名称から車両レイアウト上の配置位置や主に関係する機能を論理的に紐付ける知識を持つ担当に加え、資料間の整合性確認や記載内容の誤りを検証するエラーチェック専門の担当などを配置。エンジニアが手作業で行っていた多角的な検証プロセスをデジタル上で再現し、精度の高いドラフトを作成します。
2.
資料不足を補完する自律的なリサーチ機能
手元の資料に情報が欠落している場合、Web検索担当が自律的に外部情報を調査。最新の他車情報や技術動向を収集し、社内知見と突き合わせることで、エンジニアが調査・確認に費やす時間を大幅に短縮します。
3.
そのまま実務で使える表計算ソフト形式での出力
構成された要件や比較表は、エンジニアが普段使い慣れた表計算ソフトのフォーマットで出力可能です。そのまま他部門への展開や検討資料として活用でき、システムへの転記や再加工といった「二度手間」を排除します。
 
アンティナは今後、本機能を起点として、部品表(BOM)や設計資産とのシームレスなデータ連携を構想しています。本先行提供を通じて現場のフィードバックを反映し、企画から開発完了までを一貫した論理データで繋ぐ「次世代設計プラットフォーム」の構築を目指して、順次アップデートを行ってまいります。
 
【アンティナ株式会社について】
社名:アンティナ株式会社
所在地:愛知県名古屋市
URL:https://an10na.jp/
事業内容:製造業向け設計支援システムの開発