ローデ・シュワルツとQualcomm Technologies, Inc.社は、FR1およびFR3周波数域をまたいだキャリア・アグリゲーションの実証に成功し、6Gの研究とエコシステムを整えるうえで極めて重要なマイルストーンをまた一つを達成しました。この連携の成果をMWC Barcelona 2026で実演しながらご紹介します。

CMX500ワンボックス・テスタは、新モジュールのRFU18ボードによって6Gの研究にも対応できるようになっています。

MWC Barcelonaのローデ・シュワルツ展示ブース(5A80)においてQualcomm Technologies社とともに、2.5 GHz帯(FR1)のミッドバンド・チャネルおよび7 GHz帯(FR3)の上側ミッドバンド・チャネルを、両帯域とも4×4 MIMOと高次変調方式を用いてアグリゲートするというライブ・デモンストレーションを行います。このセットアップをもとに、アグリゲートした周波数全域にわたるエンド・ツー・エンドのデバイス動作を検証します。

テスト・セットアップの中核となっているのが、新しいRFU18ボードにより18 GHzまでのカバレッジが実現したローデ・シュワルツのCMX500ワンボックス・シグナリング・テスタです。このRFU18はCMX500プラットフォームのためのモジュール式ハードウェア・アップグレードであり、シンプルかつ費用対効果に優れた方法として、お手持ちのテスタを6Gにも対応可能なように拡張できます。一方、被試験デバイス(DUT)にはQualcomm Technologies社から、Qualcomm(R) Modem-RF System搭載のモバイル・テスト・プラットフォーム(MTP)を提供いただき、アグリゲートしたFR1とFR3周波数帯におけるRF性能とプロトコル動作を包括的に検証できるようにしました。

FR3周波数帯(7.125~24.25 GHz)は、産業上も研究の面からも広域カバレッジと大容量を両立できる“スイートスポット”と位置付けられています。FR3は地上系ネットワーク(TN)と非地上系ネットワーク(NTN)のいずれでも、拡張現実(XR)やコネクテッドカー/自動運転車、産業オートメーションといった要求の厳しいアプリケーションを支えるものになると期待されています。私ども両社は、そうした将来のネットワークのための特別な周波数帯域としてFR3を検証し、6Gの開発とエコシステムの整備を加速させるべく取り組んでいます。

ローデ・シュワルツの無線機テスタ担当副社長Goce Talaganovは次のように説明しています。「Qualcomm Technologies社との継続的な連携を通じて、絶えず無線通信の限界を押し広げています。業界が6Gへ向うなかで、当社のテスト機器があれば、いかに容易にイノベーションを実現できるかをご紹介したいと思います。特に、お客様のニーズに応えてCMX500プラットフォームを18 GHzにまで対応可能なように拡張し、FR3のさらなる進化や高周波エミッション、高調波試験に向けたヘッドルームを確保できるようにしました」。

Qualcomm Technologies社の技術担当副社長で6G研究を統括するTingfang Ji氏も次のように述べています。「ローデ・シュワルツとの協業により、2030年代に向けて高効率デジタル・インフラとしての6Gを確立するためには、既存の周波数帯とFR3の新たな6G周波数域のアグリゲーションが重要であることを改めて明確にお示したいと考えています。Qualcomm Modem-RF System搭載のMTPを用いて新しい周波数レイヤと先進のRF機能を検証できれば、エコシステム全体のイノベーションが加速し、次世代サービスに向けたデバイスとネットワークの整備にも弾みがつくでしょう」。

CMX500はモジュール式の高性能で将来性豊かなワンボックス・シグナリング・テスタであり、重要なすべての周波数帯域(FR1、FR2、FR3)でRFからプロトコルにおよぶ包括的なマルチテクノロジー試験を行えます。お手持ちのどのCMX500プラットフォームも、システム全体を置き換える必要はなく、新しいRFU18ボードを追加するだけで周波数カバレッジと機能を拡張できるという、シンプルなアップグレード性でユーザーの皆様にご提供しています。

最大20 Gbpsのデータレートに対応できるように開発したCMX500は、広いダイナミックレンジと4096QAMをサポートし、高度な空間多重化のために最大16個のデバイス用アンテナ・ポートを備えるなど、最も汎用性に優れたモバイルデバイス試験プラットフォームの1つとなっています。そのマルチバンド機能により、LTE、SA/NSAモードでのNR、NR-NTN、NB-NTN、Direct-to-Cell(D2C/DTC)テストに加えて、Wi-Fi 7と将来のWi-Fi 8までを含めたWLANもカバーします。

2026年3月2~5日に開催のMWC Barcelona 2026に来場の皆様は、ホール5・小間番号5A80のローデ・シュワルツ展示ブースにおいて、FR1-FR3キャリア・アグリゲーションの共同デモンストレーションを実際にご覧いただけます。また、RFU18搭載のCMX500プラットフォームなら、より高速な6Gデバイスとネットワークによるイノベーションがどのように実現するかについて、当社のエキスパートが直接ご説明さしあげることも可能です。

CMX500について詳しくは、www.rohde-schwarz.com/product/cmx500をご覧ください。

SnapdragonおよびQualcommブランドはQualcomm Technologies, Inc.とその子会社の製品です。また、SnapdragonおよびQualcommはQualcomm Incorporated社の登録商標です。

ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。 ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2024/2025会計年度(7月から6月)には31.6億ユーロの純収益を上げました。また、2025年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約15,000名の従業員が全世界で活躍しています。

R&S(R)は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG.の登録商標です。

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