日本とイスラエルをつなぐ新たな投資の懸け橋として、サイバーセキュリティおよびAI領域に特化した新ファンド「Atlacle(アトラクル)」が始動しました。
本ファンドは、AI時代において不可欠となる「サイバーセキュリティ」「データインフラ」「クラウド基盤」などの領域を中心に、イスラエルのアーリーステージ・スタートアップへ投資を行います。

また、日本の製造業・金融・インフラ産業を中心とするB2B市場を技術実装の場として活用し、イスラエル発の革新的技術が米国およびグローバル市場へ拡大する過程に日本企業を組み込むことを目指しています。
 
これにより、日本企業がこれまでアクセスできなかった最先端「技術シーズへの早期アクセス」と「グローバルリターン獲得」を実現します。
 
■ 日本が直面するサイバーセキュリティの構造課題
 
近年、日本ではサイバー攻撃の高度化が急速に進み、企業・政府機関・重要インフラに対するリスクが拡大しています。
 
一方で、日本国内では高度なセキュリティソリューションの多くを海外企業に依存している現状があり、国内の技術基盤の強化が長年の課題となっています。
さらに、サイバーセキュリティ人材の不足も深刻な問題です。専門的な知識と実践経験を持つ人材の育成は世界的な競争領域となっており、日本においても教育、産業、国家安全保障の観点から体制の強化が求められています。
 
能動的サイバー防御実現への制度整備の一環で令和7年にサイバー対処能力強化法及び同整備法が制定され、技術・人材・エコシステムの強化は、日本にとって最重要なテーマの一つとなっており、具体的な課題解決への取組が模索される状況が続いています。
 
Atlacleは、日本企業が世界最先端の技術と結び、産業競争力と安全性を同時に高めることで、日本の産業成長を阻む脅威を取り除き、持続的な発展をささえるエコシステムを構築します。
 

■「なぜ今、イスラエルなのか?」──AI時代の“安全”を生む現場
 
イスラエルは、世界のサイバーセキュリティ産業において圧倒的な存在感を持つ国です。
AIの進化により、業務意思決定の一部がエージェントによって自律的に実行される「Agentic AI」時代が到来しつつあります。これに伴い、Ops、ミドルウェア、そして次世代のセキュリティ需要が世界的に急速な高まりを見せています。
世界のサイバーセキュリティ・ユニコーン企業の多くがイスラエルにルーツを持ち、国防軍の精鋭部隊から世界トップレベルの技術者、そして起業家を輩出し続ける”実戦経験を持つ人材”の宝庫です。近年の地政学リスクが高まっている状況においても、スタートアップの資金調達やM&Aは活発で、実践の現場から生まれる技術が短期間で世界に広がっていき、グローバル市場を席巻しています。
 
イスラエルの起業家は、実際のサイバー攻防の現場で培った技術をもとに企業を創業するケースが多く、極めて実践的なセキュリティ技術が生まれる環境が形成されています。
 
■「なぜ日本から、イスラエルなのか?」──相補的な関係性から生まれる新しいイノベーション
 
日本とイスラエルは地理的には離れた国でありながら、実は多くの共通点を持っています。両国はいずれも地政学的に重要な地域に位置し、国家安全保障と先端技術を密接に結び付けながら発展してきました。高度技術を国家競争力の基盤と捉える点においても共通の背景があります。
 
一方で、両国の産業構造には大きな違いがあります。
 
イスラエルは、世界最先端の技術を生み出す研究開発力、スピード感と資本効率の高い開発力、成長と出口戦略(M&Aや海外市場IPO)に優れた起業家精神を持ったタレントが活躍するエコシステムを有しています。一方で、日本は、製造業や金融、インフラ産業を中心としたB2B大国であり、業界ごとの深い知見、マーケットスケール、パートナーシップ形成の強みを持ち、技術を社会に実装する力に強みがあります。
 
両国の特徴が接続されることで、最先端技術と大規模産業が結びつく新しいイノベーションの可能性が生まれます。Atlacleは、この相補的な関係性を活かし、日本企業とイスラエルのスタートアップが共創できる環境を構築していきます。
 
■ Atlacleの活動の狙いと機会
 
イスラエルは国内市場が限定的であり、有望なスタートアップはマーケットが大きな米国を一直線に目指すのが基本路線になっています。
 
そこにAtlacleが日本へのゲートウェイとして存在することで、イスラエルから米国及びグローバル市場への飛躍を遂げる中に日本を繋ぐ起点を作り、BtoB大国である日本が最先端の技術やサービスにアクセスし、かつ有望スタートアップへの投資機会を日本国内に提供します。
 
Atlacleは、この両国の「技術×現場」「開発×実装」を補完し合う関係を橋渡しする存在として、現地スタートアップへの出資と、日本企業との共創の場を提供し、新たなエコシステムを構築します。
 
■ Atlacleファンドの概要
名称:Atlacle Israel Fund
投資地域:イスラエル国内のアーリーステージ(プレシード~シリーズA)
投資対象:サイバーセキュリティ、AIセキュリティ、クラウド基盤、データインフラ など
特徴:日本企業との共創による“グローバルB2B課題解決”を志向。イスラエルのトップVC・起業家ネットワークとの連携。グローバル市場で成長するスタートアップを支援。
ファンドチーム構成:イスラエル・日本に拠点を持つ複数GP体制。日本上場企業も参画。
 
■ 日本とイスラエル、両現地からスタートアップを支援
本ファンドは、現地のVCや起業家とのネットワークを活用し、発掘・伴走・連携まで一貫して支援する体制を整えています。イスラエルに根差した起業家にとって、日本という市場とパートナーとのつながりは成長の鍵であり、日本の投資家・企業にとっては、世界最高水準のタレントと技術を早期に取り込む機会となります。
 
【代表者コメント】
「AI時代において、サイバーセキュリティは単なる分野の一つではなく、社会や産業を支える安全インフラとなりつつあります。イスラエルは世界でも最も実践的なセキュリティ技術を生み出すエコシステムを持つ国です。日本の産業知と資本をこのエコシステムと接続することで、次世代のグローバルテクノロジー企業を支援するとともに、日本の産業競争力の強化にも貢献していきたいと考えています。」
- Atlacle代表パートナー 土居 隆之
 
【お問い合わせ先】
Atlacle(アトラクル)
Email:info@atlacle.com
Web:https://www.atlacle.com
所在地:東京都/イスラエル テルアビブ