モンゴル国立医科大学で実施されたR/D署名式後の集合写真 ※写真:モンゴル国立医科大学提供

令和8年3月16日国立大学法人徳島大学https://www.tokushima-u.ac.jp/

徳島大学が代表機関を務めるSATREPS研究課題「モンゴルに蔓延するD型肝炎ウイルス感染の制圧に向けた研究開発」が正式に始動しました。2026(令和8)年2月10日、モンゴル国ウランバートルにおいて署名式が行われ、日本とモンゴルの研究機関による5年間の国際共同研究が本格的に開始されます。

・徳島大学が代表機関を務めるSATREPS研究課題が正式始動・2026(令和8)年2月10日、モンゴル国ウランバートルにおいてR/D及びCRA署名式を実施・HDV抗体検出法の現地導入、大規模疫学調査、人材育成を通じてモンゴルにおけるHDV感染制圧の研究基盤構築を目指す

2025(令和7)年4月に暫定採択されていた地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)研究課題「モンゴルに蔓延するD型肝炎ウイルス感染の制圧に向けた研究開発」について、プロジェクト実施に必要な手続きが完了しました。SATREPSは、日本政府が推進する国際共同研究事業であり、国際協力機構(JICA)と日本医療研究開発機構(AMED)が連携して実施されるものです。プロジェクトの本格始動にあたっては、JICAと相手国政府実施機関との間でプロジェクト実施に関する合意文書(Record of Discussions:R/D)の締結及び研究機関間で共同研究の実施方法や役割分担、研究成果の取扱いなどを定めた共同研究契約(Collaborative Research Agreement:CRA)の締結が求められていましたが、この度、R/D及びCRAが締結されました。

CRA署名後、署名文書を掲げる徳島大学 駒貴明研究教授(左)とモンゴル国立医科大学 Uurtuya大学院医学研究科長(右)。両者の間には、モンゴル国立医科大学 Damdindorj学長(中)が立つ

徳島大学が代表機関として提案し、2025(令和7)年4月に暫定採択されていた地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)研究課題「モンゴルに蔓延するD型肝炎ウイルス感染の制圧に向けた研究開発」について、プロジェクト実施に必要な手続きが完了し、本格的に研究が開始されました。この度、2026(令和8)年2月10日にモンゴル国ウランバートルのモンゴル国立医科大学においてR/D及びCRAの署名式が実施されました(写真)。これにより、本研究課題は暫定採択の段階から正式採択へと移行し、日本とモンゴルの研究機関が連携して今後5年間にわたる国際共同研究が本格的に開始されます。

本プロジェクトは、近年世界的に重要性が認識されているD型肝炎ウイルス(HDV)感染に着目し、特にHDV感染率が高いモンゴル国を対象として、感染制圧に向けた研究開発基盤の構築を目指す国際共同研究です。研究では、研究代表者である徳島大学大学院医歯薬学研究部の駒貴明研究教授が開発した安価なHDV抗体検出法を現地に導入し、血清学的・病理学的検査体制の強化を図るとともに、モンゴル国民を対象とした大規模疫学調査により感染実態及び感染リスク因子の解明を進めます。さらに、HDV感染が肝硬変や肝細胞癌の発症にどのように関与するのかを分子レベルで解析し、肝疾患の重症化や発がん機序の解明にも取り組みます。

本研究を代表する徳島大学大学院医歯薬学研究部 駒貴明研究教授 ※写真:モンゴル国立医科大学提供

また、モンゴルの研究者・医療従事者に対する技術研修や大学院教育を通じて人材育成を進め、将来的にモンゴル国内で持続的に研究・診断・感染対策を実施できる体制の構築を目指します。徳島大学研究チームは、本プロジェクトを通じてモンゴル国立医科大学及び関係機関との連携を更に強化し、研究成果をモンゴルの国家肝炎対策へとつなげることで、HDV感染制圧に向けた国際的なモデルケースの確立を目指します。

モンゴル国立医科大学大学院とのダブル・ディグリー・プログラム覚書を締結https://www.tokushima-u.ac.jp/docs/70806.html