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開催の背景 |
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近年、地域コミュニティの希薄化や人と街との関係性の変化が全国的な課題となっています。 生活のデジタル化やライフスタイルの多様化により、地域で人と人が自然に関わる機会は減少し、街とのつながりを感じにくくなっているのが現状です。 |
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こうした中、地域コミュニティ「深井ファン!」(大阪府堺市)は、街に関わる人たちが小さな行動から地域の魅力を育てていくことを目的に活動しています。 |
その取り組みの一つとして、「飲食店の廃油が街の光になる」をテーマに、2026年2月1日から2月28日まで堺市中区・深井駅前広場にて **「2026 深井イルミネーション」**を開催しました。 |
期間中、地域飲食店6店舗から回収した廃食用油約30リットルを再生した**バイオディーゼル燃料(B5)**を用いた発電実証を実施し、イルミネーションを点灯。 普段は廃棄される油をエネルギーとして再活用することで、環境配慮と地域参加型の街づくりを同時に実現する試みとなりました。 |
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この取り組みは、郊外飲食店の連帯と地域資源循環を可視化するプロジェクトとして位置づけられ、深井・中百舌鳥エリアをつなぐ新しい地域モデルの第一歩となりました。 |
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イルミネーションの光は単なる装飾ではなく、地域の飲食店、住民、事業者など多くの人々の協力によって生まれた「街の循環」を象徴する灯りです。 |
深井ファン!は今後も、地域資源を活かした取り組みを通じて、 人と街が自然につながる持続可能な地域コミュニティの形成を目指してまいります |
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初めて点灯させた時の様子 |
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■ コロナ禍から始まった灯り |
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本取り組みは、コロナ禍により地域行事が中止され、人の往来が大きく減少したことをきっかけに始まりました。 |
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「それでも、街を明るくしたい。」 |
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その想いから、地域コミュニティ「深井ファン!」の有志が立ち上がり、自分たちの手で街に灯りをともしてきました。 |
深井は、暮らしと商いが共存する街です。 飲食店は、人が集い、語り合い、文化を育む場所でもあります。 |
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街の灯りを絶やさないための、小さな挑戦からこの活動は始まりました。 |
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■ 郊外飲食店の現実と連帯 |
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現在、多くの昔ながらの飲食店が閉店の危機に直面しています。 |
原材料費の高騰、人手不足、急激な環境変化。 数字を追いきれない店、値上げができない店、課題を整理できないまま閉店してしまう店も少なくありません。 |
しかし、飲食店は単なる食事提供の場ではありません。 地域の人々が集い、文化や交流が生まれる地域社会の拠点でもあります。 |
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今回の取り組みは、郊外の飲食店が孤立するのではなく、連帯するという選択をした象徴的なプロジェクトでもあります。 |
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惜しまれながら閉店した名店 |
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使用した発電機 |
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■ 30リットルの循環実証 |
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実証では、 |
・参加飲食店:6店舗 ・回収廃食用油:約30リットル ・実証日:2026年2月27日・28日 ・使用燃料:B5(バイオディーゼル燃料5%混合) |
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日々の営業から生まれた廃油は、植田油脂株式会社の協力によってバイオ燃料へと姿を変え再生燃料へと転換し、イルミネーションを点灯しました。 |
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廃油 → 精製 → BDF化 → 発電 → 点灯 |
30リットルは小さな数字かもしれません。 しかし、それは確かな一歩でした。 |
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■ 中百舌鳥との連携、堺発モデルへ |
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本取り組みは、中百舌鳥エリアで進められている『中百舌鳥イルミネーション』循環型イルミネーション活動とも連携しています。 |
深井と中百舌鳥。 それぞれの地域で生まれた活動をつなぎ、廃油を地域資源として活用する循環モデルを、堺市全体へ広げていくことを目指しています。 |
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小さな試みは、点ではなく、線としてつながり始めています。 |
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点灯後の様子 |
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■ 今後の展望 |
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今回の実証を踏まえ、2026年12月にもイルミネーションの再点灯を予定しています。 今後は参加店舗数や回収量の拡大を図り、持続可能な地域循環モデルとして発展させていきます。 |
光は、電力だけで生まれるものではありません。 人と人がつながることで、生まれるものかもしれません。 |
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担当者コメント |
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[ 深井イルミネーション管理組合/副代表 杉野原 佑治 ] |
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デジタル化が進む現代において、 人と人、お店とお店のつながりが弱くなりつつある課題にチャレンジ 。 どれだけ便利になっても、街の温度は“人のつながり”の上に成り立っています。 |
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そんな中、廃油を活用し、地域のつながりを「目に見える光」で表現している『目黒川みんなのイルミネーション』 の取り組みに深く感銘を受けました。主催者の皆さまに趣旨をご理解いただき、許可をいただいたことで、今回の開催を決意いたしました。 |
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元気に活動している姿を発信し、参画店舗や地域住民の皆さまに喜んでいただくこと。それこそが、私たちができる “ささやかな恩返し” ではないかと考えています。 |
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