「山梨県の挑戦と未来」2/28開催レポート
 日本のパスポートは世界最高峰の渡航自由度を誇りながら、若者の海外志向は過去最低水準にあります。株式会社イマジナ(代表取締役:関野吉記、本社:東京都千代田区)は、この深刻な「内向き社会」という課題に対し、山梨県と連携。2026年2月28日、長崎幸太郎知事を迎えたイベント「長崎知事と語る山梨県の挑戦と未来」を開催しました。
 世界を知ることで自らの「バイアス(思い込み)」を破壊し、真のグローバルリーダーを地方から輩出する。日本の教育の在り方を問い直す、熱狂のイベント模様をレポートします。
■ 背景:世界最強の「宝の持ち腐れ」――日本の深刻な内向き現状
 現在、日本のパスポートは「世界最強」と称され、ビザなしで渡航できる国・地域数は世界トップクラスです。しかし、そのポテンシャルとは裏腹に、日本人の海外流出・進学は危機的な状況にあります。
「外に出ない」日本人: 日本のパスポート保有率は約17%(2023年末時点)と低迷。円安の影響や経済的ハードルに加え、国内の利便性が高すぎるゆえに「外に出る必要性を感じない」という心理的な鎖が、若者の視野を狭めています。
減少する海外進学者: OECDなどのデータによれば、日本の海外留学者数はピーク時の2004年から大幅に減少。近隣諸国が国力を挙げてグローバル人材を輩出する中、日本一国が「教育の鎖国状態」に陥っているのが現状です。
 こうした「心地よい停滞」の中に潜むバイアスを打ち破ることこそが、今の日本に最も必要な社会貢献であると考え、本イベントは企画されました。
■ 1. 「ただ行くだけの留学」の終焉。山梨県が目指す教育革命
 山梨県の長崎幸太郎知事は、本イベントの冒頭で「単なる物見遊山の留学ではなく、本質的な学びを持ち帰り、自分自身と社会の成長に繋げることこそが県の方針である」と断言しました。
 人口減少やグローバル化が進む中、地方自治体が生き残る鍵は「人」にあります。知事が掲げるのは、若者が外の世界で得た知見を地域課題の解決や新たな価値創造に活かす、循環型のグローバル人材育成モデルです。
■ 2. 「日本のバイアス」が外れた瞬間。学生たちが語った真実
 海外派遣を経験した学生たちによるプレゼンテーションでは、「日本にいた時に当たり前だと思っていたことが、一歩外に出るだけで全く異なる視点で見えてきた」「自分がどれだけバイアスに縛られていたかに気づかされた」といった声が相次ぎました。
 会場は、若者たちが「日本基準」から「世界基準」へと視座を引き上げた瞬間の熱量に包まれ、この取り組みが単なる語学研修を超えた「自己変革の場」であることを証明しました。
いきいきとした表情でプレゼンテーションを行う学生たち1.
いきいきとした表情でプレゼンテーションを行う学生たち2.
■ 3. イマジナ代表・関野が説く、グローバル視点と「脱バイアス」の重要性
 自身も中学生時代から渡米し、世界の厳しさと豊かさを肌で感じてきた株式会社イマジナ代表・関野吉記は、「グローバルに視点を広げるとは、知識を増やすことではなく、自分の中にあるバイアスを壊し続けることだ」と力説。
 「最強のパスポートを持ちながら使わないのは、未来の可能性を捨てているのと同じだ」という厳しい現状認識とともに、固定観念を脱ぎ捨てることがイノベーションの第一歩であると、次世代への期待を込めました。
■ 4. 山梨県が拓く「人の可能性を最大化する」未来への挑戦
 山梨県は現在、国際交流だけでなく、人の可能性を最大化するために日本初となる「メディアリテラシー教育」の推進など、多角的な教育改革を行っています。あふれる情報から本質を見極める「選球眼」を養い、実際に世界を見て「バイアス」を破壊する。
 こうした多重的なアプローチにより、山梨県はこれからも本質的な国際視点を取り入れ、日本をリードする人材を育成し続けてまいります。