~タカミヤ、「2024年問題」「2025年の崖」後の建設現場を調査~
足場をはじめとする建設業界のプラットフォーマーとして、業界課題に革新的なソリューションを創造しつづける株式会社タカミヤ(以下タカミヤ、大阪本社:大阪市北区、東京本社:東京都中央区、代表取締役会長兼社長:高宮一雅)は、建設業界に従事する20代~70代の500人を対象に、「2024年問題・2025年の崖後の建設現場 実態調査」を実施しました。
時間外労働の上限規制が本格適用された「2024年問題」や、ITシステムの老朽化・人材不足・デジタル化の遅れが企業経営に影響を及ぼすとされる「2025年の壁」といった社会的な変化を経て、建設現場がどのような影響を受けているのか、また、どの工程や分野に課題が集中しているのかについて調査を行いました。
<サマリー>
・「建設2024年問題」「2025年の壁」の影響について尋ねたところ、「人手不足・高齢化」が17.5%で最多となった一方、「労働時間規制への非対応(16.9%)」「IT・デジタル化の遅れ(14.4%)」「従来プロセスの限界(13.6%)」も僅差で続き、課題が多岐にわたっている実態が明らかになった。
 
・現在「人が足りていない」と感じられている工程は、「仮設工事(足場の組立・解体)」17.7%、「建方」17.1%、「躯体工事」14.4%が多く、工事の前工程が上位を占めた。
 
・足場が組めない、または予定どおり間に合わない場合の影響については、建設業従事者の約9割(88.9%)が「非常に大きい影響がある」「かなり大きい影響がある」と回答。
 
・今後10年を見据えて最優先で投資すべき分野としては、「現場作業の省人化・自動化」が31.5%で最多となり、「人的安全の強化」31.3%、「業務のデジタル化・DX」26.6%が続いた。

■「人手不足」だけではない、建設現場の構造的課題
「建設2024年問題」や「2025年の壁」が話題となったこの数年を振り返り、建設業にとって大きかった影響を尋ねたところ、「人手不足・高齢化(17.5%)」が最多となりました。一方で、「労働時間規制に、現場の人数・工程・契約の構造が対応しきれないことが明確になった(16.9%)」「IT・デジタル化の遅れが顕在化し、アナログ依存の限界が明確になった(14.4%)」「従来の工事プロセスが制度変更に耐えられなくなった(13.6%)」といった回答も多く、現場の悩みは一つに絞れない状況であることが分かります。
この結果から、建設現場で起きている問題が、単に「人が足りない」という話ではなく、現場では、これまでの働き方や工事の進め方そのものが限界に近づいており、「このままのやり方で本当に工事が回り続けるのか」という不安が広がっていることが考えられます。
 
Q1. 「建設2024年問題」や「2025年の壁」が話題になったこの数年を振り返って、建設業にとって「本当に大きかった影響」はどのようなものだったと思いますか。
 
■人手不足が深刻なのは、「工事の前半工程」
建物が完成するまでには、(1)仮設 →(2)躯体 →(3)建方 →(4)外装 →(5)設備 →(6)内装 という順番で工事が進んでいきます。
まず仮設では、足場の設置や仮囲い、仮設電気・水道など、工事を安全に行うための準備を整えます。次に躯体で建物の土台や柱・床などの構造部分をつくり、建方で鉄骨や木材の骨組みを組み上げて、建物の形を立ち上げます。その後、外装で屋根や外壁を施工し、設備で電気・給排水・空調などの機能を入れ、最後に内装で室内を仕上げていきます。
 
今回の調査で、今まさに現場で「人が足りていない」「このまま人だけでは回せない」と特に感じる作業分野を質問したところ、「仮設工事(足場の組立・解体)」が17.7%で最も多く、次いで「建方(建物の骨組みを現場で組み立てて立ち上げる工程)」が17.1%、「躯体工事(型枠・鉄筋・コンクリートなど)」が、14.4%と続きました。
 
これらはいずれも、外装や設備、内装といった後続工程に進むための前提となる工程であり、ここで遅れが生じると、現場全体の工程を組み直したり、人員配置を変更したりする必要が生じます。結果として、工期の延長やコスト増、安全面への影響が連鎖的に広がるおそれがあります。
 
Q2. あなたが関わっている(または知っている)建設現場について、現在「人が足りていない」「このまま人だけでは回せない」と特に感じる作業分野を教えてください。
 
■約9割が実感、足場が予定どおり間に合わないと工期に影響
前問で、もっとも人手不足が深刻だった「仮設工事」に関連して、足場に必要な人材や時間が確保できず、「足場が組めない」「予定どおり間に合わない」状況が増えた場合の影響について尋ねたところ、建設業従事者の約9割(88.9%)が「非常に大きい影響がある」「かなり大きい影響がある」と回答しました。
なかでも、「非常に大きい影響がある」と答えた人は約7割(69.3%)にのぼり、足場の遅れが工期やコスト、安全面にまで及ぶ深刻な問題として受け止められていることが分かります。
 
Q3. 足場に必要な人材や時間が確保できず、「足場が組めない」「予定どおり間に合わない」状況が増えた場合、建設プロジェクト全体への影響はどの程度大きいと思いますか。

■建設業の次の一手は「省人化・自動化」
「今後10年、生き残るために最優先で投資すべき分野」を尋ねたところ、「現場作業の省人化・自動化(31.5%)」が最も多い結果となりました。次いで「人的安全の強化(31.3%)」「業務のデジタル化・DX(26.6%)」が続き、人手に頼らない現場づくりと、それを支える安全・デジタルの基盤整備が重視されていることが分かります。
 
今回の結果は、建設業が直面している課題に対し、気合や根性といった精神論ではなく、工程や働き方そのものを見直す構造転換が求められていることを示していると言えるのではないでしょうか。
 
Q4. 日本の建設業が「今後10年、生き残るために最優先で投資すべきだ」と感じる分野を教えてください。
【アンケート概要】
調査主体 :株式会社タカミヤ(マクロミル調べ)
調査期間 :2025年12月23日(火)~2025年12月26日(金)
調査対象者 :建設業界に従事している、タカミヤ認知者20代~70代の男女
調査対象地域:全国
調査方法 :インターネットリサーチ マクロミル
有効回答数 :515人
■「Takamiya Platform(以下、タカミヤプラットフォーム)」について
上記の調査結果から、建設業界では「人手不足」という課題の背後で、時間外労働の上限規制への対応や、IT・デジタル化の遅れなど、これまでの工程や仕組みそのものが限界に近づいている実態が浮かび上がりました。
現場ではすでに、人を増やすことだけでは対応しきれず、限られた人員でも安全かつ効率的に現場を回すための構造転換が求められています。
こうした課題に対し、タカミヤは建設DXソリューション群「タカミヤ プラットフォーム」を提供しています。足場等の仮設機材の調達・運用マーケットプレイス提供やデジタル設計支援等のデジタル化にはじまり、鳶職人に特化した無料の求人サイト、さらに安全教育サービスまで、多岐にわたるソリューションを統合しています。
主なサービス内容
「OPERA」:建設DXの入口。仮設機材の24時間WEB注文などをはじめとしたプラットフォームポータルです。業務をデジタル化し、効率性を大幅に向上させます。
「OPE-MANE(オペマネ)」:建設現場の足場運用マネジメントサービスです。顧客が購入した足場機材の管理・整備を代行。足場の運用状況も確認可能です。ATMのような感覚で、全国の機材Baseから足場機材を引き出せる仕組みです。       
「Iq-Bid」:次世代足場「Iqシステム」を対象とした足場のリアルタイムマーケットです。次世代足場保有資産の運用状況や市場価格を確認しながら、ユーザー同士で自由に足場の売買やレンタル(貸し借り)を行うことができます。OPE-MANE内で提供される機能の一つです。
「タカミヤのBIM/CIM」:3Dレーザースキャナーで仮設工事の設計を効率化させることができます。また、3D図面を共有・更新活用することで、建築物の情報を一元管理します。
「Tobira」:鳶職人に特化した求人サイトです。人手不足の解消を支援し、業界全体の採用効率向上が可能です。
「タカミヤの安全教育」:墜落や落下時の衝撃数値の可視化など、バーチャルと実体感を融合した最先端の足場教育プログラムを提供します。
これにより、タカミヤは建設業界のコスト削減、人材不足の解消、安全性向上、業務効率化を推進し、業界全体の生産性向上に貢献します。
 
■株式会社タカミヤについて
建設現場で使われる仮設機材をはじめとする、住宅用機材、構造機材、農業用ハウス、防災用ダムなど多彩な製品について、開発・製造から、販売、レンタル、設計、施工までトータルにサービスを提供しています。
技術革新を通じて付加価値の高い製品やサービスを生み出し、地下工事から超高層建物、高速道路、橋、農業、自然災害対策分野など、さまざまな「現場」の安全性・施工性を向上させ、業界の発展に貢献しています。
社名   :株式会社タカミヤ
代表   :高宮 一雅
本社所在地:大阪市北区大深町 3-1 グランフロント大阪 タワーB 27階
     :東京都中央区日本橋3-10-5 オンワードパークビルディング12階
URL   :https://corp.takamiya.co/
設立   :1969年6月21日
資本金  :10億 5,214万円
従業員数 :755名(連結従業員数 1,356名)
事業内容 :仮設機材の開発、製造、販売及びレンタル、仮設工事の計画、設計、施工

Q1. 「建設2024年問題」や「2025年の壁」が話題になったこの数年を振り返って、建設業にとって「本当に大きかった影響」はどのようなものだったと思いますか。

Q2. あなたが関わっている(または知っている)建設現場について、現在「人が足りていない」「このまま人だけでは回せない」と特に感じる作業分野を教えてください。

Q3. 足場に必要な人材や時間が確保できず、「足場が組めない」「予定どおり間に合わない」状況が増えた場合、建設プロジェクト全体への影響はどの程度大きいと思いますか。

Q4. 日本の建設業が「今後10年、生き残るために最優先で投資すべきだ」と感じる分野を教えてください。