「安心して働ける世界をつくる」をミッションに掲げ、社内規程DXサービスとして企業向け「KiteRa Biz(キテラビズ)」と社労士向け「KiteRa Pro(キテラプロ)」を提供する株式会社KiteRa(代表取締役 執行役員 CEO:植松隆史、所在地:東京都港区、読み:キテラ、以下「当社」)は、労務監査クラウドサービス「ヨクスル」などを開発・運営する株式会社全国労務診断協会(代表取締役:今田真吾、所在地:広島県広島市、以下「全国労務診断協会」)の株式を取得し、グループ会社としたことをお知らせします。
背景
近年、企業のガバナンス・リスク・コンプライアンス(GRC)をテクノロジーで統合的に管理する動きは北米・欧州を中心に加速しており、国内においてもGRC体制の高度化に対するニーズが急速に高まっています。
一方で、コンプライアンス違反や社内規程の不備・未整備に起因する労務トラブルは後を絶たず、人事・労務領域におけるリスクの「見える化」と継続的なモニタリングを実現する仕組みづくりが、多くの企業にとって重要な経営課題となっています。
 
こうした中、2025年6月に第9次社会保険労務士法改正が成立し、社会保険労務士の業務として「労務監査に関する業務」が明記されるなど、労働関連法令や就業規則等の遵守状況を監査する役割が法律上位置づけられました。
 
当社は、「安心して働ける世界をつくる」をミッションに、安心して働くためのルール(仕組み)である社内規程をテクノロジーの力で簡単に正しく運用できるようにする社内規程DXサービスとして、企業向け「KiteRa Biz(キテラビズ)」と社労士向け「KiteRa Pro(キテラプロ)」を開発・運営しています。なお、2025年12月時点で、4,000社以上に導入されています。

全国労務診断協会は、複数の社会保険労務士法人が蓄積してきた労務監査のノウハウと実績を強みとし、450を超える診断項目に基づき、労務リスクを定量的に可視化できる労務監査クラウドサービス「ヨクスル」を展開しています。

「ヨクスル」は約100社に導入されており、大手社労士事務所を中心とした顧客基盤で活用されています。さらに、社労士事務所や金融機関系コンサルティング会社の顧問先約3,000社に対するIPO監査や、M&Aにおける労務デューデリジェンス等の場面でも用いられてきました。
また、企業への人事労務コンサルティングで数多くの実績を持つ、複数の大手社労士事務所の経験と知見を集約した“コンテンツ開発力”を強みとして、監査項目や評価観点を継続的にアップデートしています。
 
当社はこれまで、社内規程DXサービス等の提供を通じて企業のガバナンス強化を支援してきましたが、既存のサービスに加えてリスク管理や監査といったGRCのうちリスク・コンプライアンスの2要素をカバーするサービスへの期待や相談が、導入企業をはじめ数多く寄せられています。このため当社は「安心して働ける世界をつくる」というミッションのもと、自社開発による機能拡充にとどまらず、GRCの考え方をともに推進できる他社サービスの提供も含めて検討を進めてまいりました。
 
人事・労務の業務運用を支援するクラウドサービスが数多く存在する中で、「労務監査・労務リスクの可視化」に特化したサービスは限られており、「ヨクスル」はその中でも先行ポジションにあると当社は認識しています。こうした市場からの期待に加え、全国労務診断協会の強みと当社事業との間に高いシナジーを見込めることから、当社は、全国労務診断協会の株式を取得し、グループ会社として迎え入れることを決定しました。なお、当社が外部企業の株式を取得しグループ会社化するのは、創業以来初の取り組みとなります。
 
全国労務診断協会グループ会社化の狙い
当社は、社内規程DX領域でトップランナーとしての地位を維持・強化し、さらに監査・リスクマネジメント領域へと事業ドメインを拡張することで、企業のGRC推進を支援する体制の高度化を図っています。その中で、本取り組みは企業のGRC推進を加速させる重要な一手と位置づけています。
こうした方針のもと、今回のグループ会社化は、第9次社会保険労務士法改正により社会保険労務士の「労務監査に関する業務」が明確に位置づけられた流れも踏まえ、労務監査のプロフェッショナルである社会保険労務士の実務をクラウドサービスで支援し、その成果を通じて企業の労務リスクマネジメントの構造化に寄与していくことを目的としています。
 
さらに、この度のグループ会社化を通じて、全国労務診断協会の「ヨクスル」と、当社の社労士向け「KiteRa Pro」をグループとして一体的に提供してまいります。具体的には、法改正や重要判例に連動したリスク評価・社内規程改定の支援などの取り組みを通じて、プロダクトとサービスの両面におけるシナジー創出を進めます。これにより、全国労務診断協会の業績が連結されるだけでなく、監査領域への業容拡大と、グループとしてのプロダクトラインアップ強化による既存事業のさらなる成長を見込んでいます。また、「ヨクスル」については、今後1年で300社への導入を目指します。
 
今後も当社は、企業のGRC(ガバナンス・リスク・コンプライアンス)体制の高度化と、安心して働ける環境づくりに貢献してまいります。