岐阜県高山市にある「ゆはら染工」で1月28日、飛騨地方の祭の衣装などに欠かせない「飛騨染」の寒ざらし作業が行われました。
 「飛騨染」とは、春と秋の高山祭をはじめとする岐阜県飛騨地方の祭りを彩る、獅子舞や闘鶏楽(とうけいらく)と呼ばれる伝統芸能などの衣装に使われるもので、豊穣を願って竜や鳳凰(ほうおう)などが鮮やかに描かれています。
寒ざらしの作業は、色染めした生地を天日干しで寒風にさらすことで鮮やかな発色と色の定着を促すものです。約12m、縦約36cmの反物を竹串で張り、しわを伸ばして乾燥。布に描かれた柄の色鮮やかさを引き出すための大切な作業であり、1年で最も寒さが厳しいこの時期に行われます。
 高山市で唯一、祭衣装を手掛ける染物店「ゆはら染工(松本町)」の5代目となるゆはら染工の柚原雅樹社長は「飛騨の大切な伝統工芸を、これからも守り続けていきたい」と話されました。