非接触音響探査法、近赤外光、ミリ波・テラヘルツ波などを使用した検査技術について、徳島大学 上田先生、芝浦工業大学 田邉先生 桐蔭横浜大学 杉本先生にご講演をいただきます。
株式会社AndTech(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:陶山 正夫、以下 AndTech)は、R&D開発支援向けZoom講座の一環として、昨今高まりを見せる非破壊検査での課題解決ニーズに応えるべく、第一人者の講師からなる「インフラ非破壊検査 」講座を開講いたします。
すでに食品等で普及、建設でも応用が見込まれる近赤外光をはじめ、航空機材料(CFRP)、自動車、文化財などの高付加価値分野で先行導入されるテラヘルツ、ミリ波の活用や、非接触音響探査法(NCAIなど)などの音波を活用した技術で内部欠陥を探索し、実用段階に迫る、それぞれの非破壊検査の動向!
本講座は、2025年07月31日開講を予定いたします。
テーマ:インフラ診断高度化のための非破壊検査の最新動向・測定・評価手法と劣化因子の解析技術
~非接触音響探査法、近赤外光、ミリ波・テラヘルツ波などを使用した検査技術~
第1部 近赤外光およびテラヘルツ波を用いた検査手法 ~インフラコンクリート構造物の健全性診断とその評価~
講師 徳島大学 社会産業理工学研究部/教授 上田 隆雄 氏
講師 芝浦工業大学 デザイン工学部 社会情報システムコース 教授 SIT総研 テラヘルツ社会実装研究センター センター長 田邉 匡生 氏
WEB会議ツール「Zoom」を使ったライブLive配信セミナーとなります。
幅広い分野のR&Dを担うクライアントのために情報を提供する研究開発支援サービスを提供しております。
弊社は一流の講師陣をそろえ、「技術講習会・セミナー」に始まり「講師派遣」「出版」「コンサルタント派遣」
「市場動向調査」「ビジネスマッチング」「事業開発コンサル」といった様々なサービスを提供しております。
クライアントの声に耳を傾け、希望する新規事業領域・市場に進出するために効果的な支援を提供しております。
一流の講師のWEB講座セミナーを毎月多数開催しております。
選りすぐりのテーマから、ニーズの高いものを選び、書籍を発行しております。
株式会社AndTech コンサルティングサービス
経験実績豊富な専門性の高い技術コンサルタントを派遣します。
下記プログラム全項目(詳細が気になる方は是非ご覧ください)
国内外のインフラコンクリート構造物は今後急速に老朽化が進み,効率的な維持管理手法の確立が強く求められています.今回ご紹介する近赤外光やテラヘルツ波を利用した検査手法は,現時点で確立された手法でありませんが,コンクリート中の塩化物イオン濃度や,水分,中性化など,コンクリート中の鋼材腐食や様々の劣化を引き起こす劣化因子を効率よく検出できる可能性があります.徳島大学において約20年前から行ってきた研究成果を中心にご紹介したいと思います.
1.インフラコンクリート構造物の劣化の現状
テラヘルツ波は電波の特性であるプラスチックやコンクリートの非極性物質に対する透過性が高いだけでなく、光の特性としての直進性があり、光学設計が可能である。エネルギーとしては室温に相当するので人体に影響なく使用できる。
このようなテラヘルツ波の特性は、コンクリート構造物内部の非破壊検査にも展開できる。コンクリートの低周波数帯における透過性は高く、内部の鉄筋からの反射で位置を確認できる。また、特定の周波数のテラヘルツ波は金属腐食生成物により吸収するので、腐食部の位置と危険レベルを診断できる。ひび割れや含水によるテラヘルツ波の散乱や吸収からそれらの分布を知ることができる。極性液体である水はテラヘルツ波の吸収が大きいので、水を増感剤とすることでコンクリート内部のひび割れを高い感度で検出できる。
波照射加振と走査型レーザドップラ振動計を用いた非接触音響探査(NCAI)法は,打音点検と同じたわみ共振現象を利用して、コンクリート構造物等の表層に存在する内部欠陥を遠距離非接触で探査することができる手法である。本手法の利点は,音源とLDVの配置の自由度が高い点にあり,実際に,音源自体をドローンに搭載した計測も可能であることが明らかになっている。本講演では,NCAI法の概要,橋梁床版(高さ30mを超える高架橋),地下空洞天井部における吹付コンクリート(離隔25m)および飛行中のドローンからの音波照射加振を用いたタイル外壁などの探査結果例に加え、現在検討が行われている移動計測なども含めたNCAI法の最新動向について紹介する。
1.5 欠陥探査アルゴリズムとその検証結果例
* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。