BEST株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:大澤 竜、以下当社)は、最適な情報をみなさまに提供し、安心して暮らしていける社会を作るため、鍵の開錠を含む、家庭で起こるさまざまなトラブルを解決しています。

当社の運営する鍵トラブル専門のサービス「カギお助け本舗」では、2023年1月から2025年3月に実際に作業した23,219件の鍵トラブルに関するデータを集計・分析しました。

この調査から、「鍵トラブルにおける作業内容の内訳」や「鍵のトラブルランキング」、そして「鍵のトラブルにかかる平均費用」を公開いたします。また、鍵のトラブル対策と注意点についても詳しく解説しています。ぜひご活用ください。

この度、当社が2023年1月から2025年3月に対応した23,219件の鍵トラブル事例を詳細に分析した結果、最も多かった作業は「鍵開錠(20,921件)」で、全体の90.1%を占めていることが明らかになりました。

さらに、「修理・交換(1,714件)」を含めると、全体の97.5%に達します。

このことから、鍵トラブルのほとんどが鍵を開けることを必要とする緊急性の高い状況であることが明確になりました。

次に、「鍵開錠」を必要とするトラブルの背景をさらに深掘りして分析しました。その結果、私たちの日常生活におけるさまざまなシーンで、多岐にわたる原因によって鍵トラブルが発生している実態が浮き彫りになりました。

特に多かったトラブルの原因は以下の通りです。

鍵開錠を必要とするトラブルの背景として最も多かったのが「鍵の紛失」です。鍵の紛失は身近な鍵トラブルのひとつで、不意の紛失が生活に大きな支障をきたすことが改めて浮き彫りになりました。

続いて多かったのが、「鍵は刺さるが回らない」ケースでした。これは、鍵穴の劣化や鍵の摩耗、異物の混入などが原因です。特に経年劣化による不具合は予測が難しく、突然のトラブルとして起こることが多いため、緊急性が高まります。

ご家族との連携不足に加え、急いでいる時などにご家族への確認を怠ったことが背景として考えられます。例えばゴミ出し中に子どもが鍵を閉めて出かけてしまったり、家の中にいる家族が寝ていて開けてもらえなかったりする事例も見受けられます。

「鍵を室内に閉じ込めた」というケースも1,155件と多数を占めました。特にオートロックのマンションなどで発生しやすく、短時間の外出が思わぬトラブルにつながることがあります。また、お子様やペット(猫)が内側から鍵を閉めてしまったケースも報告されています。

鍵トラブルのなかでも厄介なケースが、鍵穴で鍵が折れる、いわゆる「中折れ」です。折れた破片が鍵穴に残るケースが多く、破片は自身で取り出すことが困難です。この場合、開錠作業だけでなく、鍵穴部分の交換が必須となることがほとんどです。

続いて、鍵のトラブル解決にかかる平均費用を算出したところ33,402円でした。

原因別に見ると、「鍵紛失」は平均32,114円、「鍵を持たずに外出、その後、家族が鍵をかけて外出」は平均27,450円となっています。

これらのケースでは、鍵自体が破損しているわけではなく、主に鍵を開ける作業のみで対応が完了するため、費用は3万円前後となる傾向が見られました。比較的シンプルな作業で解決に至ることが多いと言えるでしょう。

一方、「鍵が刺さるが回らない」は平均40,778円、「鍵が空回りする」は平均42,766円、「鍵が刺さらない」は平均40,305円でした。

鍵が「回らない」「空回りする」「刺さらない」といった鍵自体の不具合が原因のトラブルでは、平均費用が4万円以上になる傾向が明らかになりました。これらのケースでは、単なる開錠だけでなく、鍵穴部分の修理、場合によっては部品交換が必要となる可能性が高いため、費用が高額になる傾向にあると考えられます。

※上記の費用は当社実績に基づく平均であり、あくまで一般的な作業における参考価格です。実際の費用は鍵の種類、作業の難易度、時間帯(深夜・早朝料金の有無など)、部品交換の要否によって大きく変動する場合があります。

今日からできる!鍵のトラブル対策と注意点

鍵トラブルのプロフェッショナルであるBEST株式会社より、トラブルの原因別に今日からできる対策と注意点をご紹介します。

日々の小さな注意が、鍵紛失という大きなトラブルを防ぎます。紛失してしまった場合、状況によっては家バレの危険性があります。

鍵の紛失を防ぐために、いくつかの効果的な方法をご紹介します。

スマートタグを鍵に付けておけば、紛失時にスマートフォンのアプリで大まかな位置情報を確認できます。音が鳴るタイプであれば、鍵が手元から離れるとブザーで知らせてくれるため、置き忘れ防止にも役立ちます。

外出先での紛失が心配な方には、より正確な位置情報を把握できるGPS機能付きのスマートタグが特におすすめです。鍵の紛失に不安を感じるなら、スマートタグの導入を検討してみる価値は十分にあるでしょう。

鍵に大きめのキーホルダーを付けるだけでも、万が一屋外で落とした際に発見しやすくなります。鈴などが付いたストラップを取り付ければ、落下時の音で気づく可能性も高まります。

キーボックスや玄関のフックなど、鍵を決まった場所に保管するほか、バッグの中に鍵を入れる場合も、内ポケットやキーチェーンにつなぐなど定位置を決めることが鍵の紛失対策に有効と言われています。

鍵は精密機械であり、長年の使用による経年劣化や、誤った使い方によって不具合が生じることがあります。そこで重要となるのが、定期的なメンテナンスです。

鍵穴に溜まったホコリを掃除機で吸い出したり、鍵専用の潤滑剤を少量噴射したりすることで、鍵穴内部の部品の摩耗を軽減し、鍵の抜き差しや回転をなめらかに保つことができます。

これにより、鍵の寿命を延ばし、突然の故障リスクを低減する効果が期待できます。

「鍵が回りにくい」「奥まで刺さりにくい」といった症状は、内部部品の摩耗や破損のサインかもしれません。

このような異変を感じたら、無理に力を加えて状況を悪化させず、早めに鍵業者に点検・修理を依頼しましょう。初期段階で対応することで、費用や時間の負担を抑えられる可能性があります。

2万件超の鍵トラブル分析から、ご依頼の90.1%が「鍵開錠」を要するトラブルであることが判明しました。特に「鍵の紛失」が原因の多くを占め、修理や交換が必要なケースは開錠のみより費用が高くなる傾向が見られました。

鍵トラブルを事前に防ぐためには日頃からの予防のほか、異変を感じたら早期に鍵業者へ相談することが重要です。

この分析が、皆様の鍵トラブル対策の一助となれば幸いです。

カギお助け本舗は、これからも鍵に関するあらゆるお困りごとを迅速かつ的確に解決し、皆様の安全で安心な暮らしをサポートできるよう努めてまいります。今後も有益な情報の発信や、さらなるサービス向上に尽力してまいります。