現代思想の奇才が根源から問う、歴史の欺瞞と新たなる連帯の構想
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世界を代表する思想家で、柄谷行人氏や斎藤幸平氏との親交もあるスラヴォイ・ジジェクの最新タイトル『「進歩」を疑う なぜ私たちは発展しながら自滅へ向かうのか』が7月10日にNHK出版から発売されました。 |
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大規模気候変動、核戦争の危機、シンギュラリティの脅威、テクノ封建制……加速度的に発展しながら着実に破局へと突き進む人類は、本当に「進歩」しているのか? |
無知と危機、怒りと陰謀が終わりなく循環し、明日も変わらぬ暮らしが続くことが人々の第一の関心事であるこの世界の本質を凝視せよ! 世界を代表する現代思想の奇才が、加速主義から斎藤幸平氏の脱成長コミュニズム、映画『シビル・ウォー』や『PERFECT DAYS』までをも縦横無尽に議論の俎上に載せながら、これまで「進歩」の概念が覆い隠してきた欺瞞を暴き、地球規模の惨事に備えるための新たな連帯を構想する。 |
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■目次 |
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第1章 進歩、この波乱に満ちた概念 |
第2章 「 脱成長コミュニズム」は進歩か? |
第3章 加速主義の基本的な弱点 |
第4章 ホログラフィックな歴史 |
第5章 人間は相対性の渦中にある |
第6章 もっと悪いものにする |
第7章 真の変革のための実践主義 |
第8章 忍び寄るアメリカ内戦 |
第9章 今は想像さえできない連帯のために |
第10章 我々はバイオマスだ |
第11章 世界の終わりはいかなるものか |
第12章 破局は免れない、だから行動せよ |
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著者 スラヴォイ・ジジェク |
1949年スロベニア生まれ。リュブリャナ大学社会学研究所教授。ラカン派精神分析の立場からヘーゲルの読み直しを行い、マルクス主義のイデオロギー理論を刷新。また、社会主義体制下のユーゴスラビアで反体制派知識人として民主化運動に加わるなど現実的な問題に対しても積極的な発言を行っている。著書に『戦時から目覚めよ』(NHK出版新書)、『イデオロギーの崇高な対象』(河出文庫)、『性と頓挫する絶対』(青土社)、『パンデミック』『パンデミック2』(Pヴァイン)、『ラカンはこう読め!』(紀伊國屋書店)、『ポストモダンの共産主義』(ちくま新書)など多数。 |
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訳者 早川健治 |
翻訳家。1989年生まれ。配信番組「フィネガンズ・ウェイクを読む」主催者。英訳書に多和田葉子『Opium For Ovid』(Stereoeditions)。邦訳書にディペシュ・チャクラバルティ『人新世の人間の条件』(晶文社)、ノーム・チョムスキー、ロバート・ポーリン『気候危機とグローバル・グリーンニューディール』、ヤニス・バルファキス『世界牛魔人──グローバル・ミノタウロス』(那須里山舎)などがある。 |
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■商品情報 |
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■好評既刊 |
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世界を代表する思想家で、柄谷行人氏や斎藤幸平氏との親交もあるスラヴォイ・ジジェクの最新タイトル『「進歩」を疑う なぜ私たちは発展しながら自滅へ向かうのか』が7月10日にNHK出版から発売されました。