積彩がパナソニックグループパビリオン「ノモの国」で挑む、新しい空間体験のかたち |
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株式会社積彩、3Dプリント技術によるインタラクティブ空間演出に挑戦。サステナブルな新素材も活用し、“循環するデザイン”を実現 | ||||||||||||
2025年4月より開催されている大阪・関西万博。その中でもパナソニックグループパビリオン「ノモの国」は、未来の子どもたちが「こころ豊かな生き方」を体感することをテーマとした体験型パビリオンです。この体験の中核を担うインタラクティブエリア「ノモの森」のオブジェ制作を、3Dプリントデザインのパイオニアである株式会社積彩(本社:東京都荒川区、代表取締役:大日方伸)が手がけました。 | ||||||||||||
来場者が手にする“結晶”が、3Dプリントオブジェにかざされるたび、光と音が呼応し、森全体が生き物のように呼吸を始めます。五感を刺激し、想像力を解き放つこの没入体験の背後に、積彩の最先端3Dプリント技術と新しい「サステナブルなものづくり」が息づいています。 | ||||||||||||
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万博のための、そして未来のためのものづくり | ||||||||||||
一昔前まで、3Dプリントは「試作品を作るための道具」でした。しかし今、世界では最終製品の製造技術として急速に進化しています。積彩は、日本ではまだ珍しい3Dプリント専門のデザインスタジオとして、この可能性を徹底的に探求してきました。 | ||||||||||||
今回の「ノモの森」は、その挑戦の集大成のひとつ。3Dプリントならではの「一点もの」の自由さと、「コンピュータによる緻密な制御」を融合させ、これまでにない新たな空間体験を実現しました。 | ||||||||||||
「すべてが一点もの」── まるで本物の森のように | ||||||||||||
「ノモの森」には、形もサイズも異なる13種類・約40点のオブジェが配置されています。歩みを進めるたびに景色が移り変わり、まるで本物の森の中を探検するような感覚を来場者にもたらします。どのオブジェも、無限のバリエーションを生み出すパラメトリックデザインで設計され、一つひとつが3Dプリントによる個別製造で実現しました。 | ||||||||||||
子どもたちは「次はどんなカタチに出会えるだろう?」とワクワクしながら、森を探検していきます。まさに「ひとつとして同じものはない」──これこそ、積彩が描く「特注の新しいスタンダード」です。 | ||||||||||||
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デザインと機能を同時に生み出す技術力 | ||||||||||||
3Dプリントの力は、美しさだけではありません。「ノモの森」を象徴するクリスタルのオブジェは、光と音の拡散・響き方までも精密に設計されています。内部に刻まれた波状の構造が、内蔵LEDの光を柔らかく広げ、スピーカーから流れる音を心地よく響かせます。さらに岩絵具を混ぜた独自樹脂が微細な輝きを生み出し、幻想的な世界観を一層深めています。 | ||||||||||||
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リーフ型のオブジェには、植物由来素材「kinari」を採用。軽やかなメッシュ構造が粉砕・再資源化のしやすさを持ちながらも、造形の複雑さや美しさを両立。3Dプリントならではの「構造そのものが機能を持つ」設計力が、従来の工法では難しかった表現を可能にしています。 | ||||||||||||
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「使った後までデザインする」── 循環型ものづくりの実践 | ||||||||||||
特に今回重視されたのは「展示が終わった後」の姿です。万博のような短期イベントでは、大量の建設廃棄物が発生します。積彩は、3Dプリントの強みを活かし、使用後の什器を粉砕・再資源化し、新たな什器へと生まれ変わらせる「輪廻型ものづくり」を構想。すでに次のプロジェクトへの再活用もスタートしています。 | ||||||||||||
活用された新素材「kinari」は、パナソニックホールディングスが開発した植物繊維主体のサステナブル樹脂。石油由来素材と同等の特性を持ちながら、リサイクル時の物性劣化が非常に少なく、ほぼ完全に循環し続けることが可能です。積彩はすでにこの素材を活用した複数のプロジェクトを実践しており、本プロジェクトもその成果のひとつとなりました。 | ||||||||||||
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「特注」こそ、次世代のものづくりの鍵に | ||||||||||||
積彩はこれからも、3Dプリント技術とコンピュテーショナルデザインを融合し、コストや納期に縛られない「誰でも手にできる特注」という新たな可能性を広げていきます。 | ||||||||||||
「空間のための一点もの」を柔軟に生み出し、しかもその先に続く「使った後の未来」までデザインしていく。これこそが積彩が描く、これからのサステナブルなものづくりです。 | ||||||||||||
プロジェクト概要 | ||||||||||||
プロジェクト名: 2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博) パナソニックグループパビリオン「ノモの国」空間演出オブジェ制作 |
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クライアント: | ||||||||||||
パナソニックホールディングス株式会社 | ||||||||||||
プロジェクト期間: | ||||||||||||
2023年12月~2025年2月 | ||||||||||||
ソリューション: | ||||||||||||
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制作内容: | ||||||||||||
・(1)クリスタル | ||||||||||||
【概要】光と音が透過する岩状のオブジェ。 | ||||||||||||
【担当】形状デザイン・データ設計・3Dプリント製造 | ||||||||||||
【サイズ】:W200~600mm D200~480mm H600~1400 | ||||||||||||
【材料】:PET-G (岩絵の具混入) | ||||||||||||
・(2)リーフ |
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【概要】そびえたつリーフ上のオブジェ。メッシュ状のパターンが、上部のライトを柔らかに透過し木漏れ日のような陰影を床面に投影。 | ||||||||||||
【担当】:メッシュパターンデザイン・データ設計・3Dプリント製造 | ||||||||||||
【サイズ】:W1000~3000mm D400~1000 H2650~4000mm | ||||||||||||
【材料】:kinari | ||||||||||||
・(3)球体シェード | ||||||||||||
【概要】:首をもたげたゼンマイのような形状の照明。そのシェード部分を積彩が担当。表面に微細なテクスチャを付与し、やわらかな光の透過を演出。 | ||||||||||||
【担当】:シェード部分のテクスチャデザイン・3Dプリント製造 | ||||||||||||
【サイズ】:Φ200mm | ||||||||||||
【材料】:PLA | ||||||||||||
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制作パートナー: |
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設置場所 大阪・関西万博 パナソニックグループパビリオン「ノモの国」 (大阪府大阪市此花区夢洲東一丁目2-1) |
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展示期間 2025年4月13日 ~ 10月13日 |
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会社概要 | ||||||||||||
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お問い合わせ先 | ||||||||||||
株式会社積彩 | ||||||||||||
代表取締役 大日方 | ||||||||||||
電話 :080-1194-4093 | ||||||||||||
メール : shin-obinata@sekisai.com | ||||||||||||
高画質画像キット | ||||||||||||
https://drive.google.com/drive/folders/1QvNvdDvsl-X4c4E0h14tJ7C9ivWnMTlt?usp=sharing | ||||||||||||
株式会社積彩、3Dプリント技術によるインタラクティブ空間演出に挑戦。サステナブルな新素材も活用し、“循環するデザイン”を実現