創業73年の老舗劇場が挑む、文化の継承と革新。記念公演『瞼の転校生』が紡ぐ、“これから”の物語。 |
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2025年春、東京・十条の老舗劇場「篠原演芸場」が、大規模な改修工事を経て新たなスタートを切りました。 | |||||||||||||||
創業から73年、地域に根ざした大衆演劇専門劇場として親しまれてきた同館が、次の時代へと踏み出すために選んだのは、“未来へつなぐリニューアル”。 |
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その背景にある想いや、新たに生まれ変わった劇場の魅力をご紹介します。 |
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「文化を、未来へ届ける」ための挑戦 | |||||||||||||||
「大衆演劇という文化を、この先の時代にどう残し、どう届けていくか--その問いに対する、私たちなりのひとつの答えです。」 | |||||||||||||||
単なる施設の修繕ではなく、“文化の継承”という明確な意志を持った再生。 | |||||||||||||||
より多くの人にとって身近で親しみやすい劇場を目指し、 |
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今回の改修には「今の時代の感覚」と「大衆演劇が持つ本質」の両立を諮っています。 | |||||||||||||||
劇場の新たな顔:快適性と利便性を備えた“開かれた文化拠点”へ | |||||||||||||||
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今回のリニューアルでは、「もっと気軽に、もっと快適に観劇を楽しめる劇場」を目指し、 | |||||||||||||||
空間・サービスの両面で大幅なアップデートが施されました。 | |||||||||||||||
従来の劇場機能をさらに高めるとともに、地域に開かれた交流の場としての役割も強化。 | |||||||||||||||
観劇の前後でも気軽に立ち寄れる芝居茶屋など、劇場の新たな価値が加わりました。 | |||||||||||||||
● 椅子席の増設:より多くのお客様に快適に観劇していただける空間に。 | |||||||||||||||
● 靴を脱がずに入場することが可能に:靴を脱ぐ手間なく、スムーズな観劇体験を実現。 | |||||||||||||||
※一部桟敷席は靴を脱いでのご観劇となります | |||||||||||||||
● キャッシュレス決済に対応:クレジットカード、電子マネー、QRコード決済などに対応し、より便利に。 | |||||||||||||||
● 芝居茶屋の新設:観劇前後も、利用できる喫茶&食堂。 | |||||||||||||||
● 茶屋内にモニターを設置:店内から舞台の様子をリアルタイムで楽しむこともできます。 | |||||||||||||||
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劇場という枠を超え、食や交流も楽しめる“まちの文化拠点”へ--。 新しく生まれ変わったこの空間が、より多くの人にとって身近で特別な場所になることを目指しています。 |
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2025年11月リニューアル記念公演 舞台版『瞼の転校生』上演決定 |
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改修後初の特別公演として選ばれた作品は、映画でも話題を呼んだ『瞼の転校生』。 旅回りの大衆演劇一座で育つ少年が、葛藤と成長を経て、自分の居場所を見つけていく-- そんな心揺さぶる物語です。 |
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映画として話題を呼んだ本作を、脚本家・渡辺和徳氏が今回舞台版として新たに書き下ろしました。 | |||||||||||||||
舞台に懸ける情熱、家族や仲間との絆、そして地域の人々とのふれあい。 そのひとつひとつが丁寧に描かれ、大衆演劇が持つ“本質的な魅力”を、まっすぐに伝える作品となっています。 |
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出演者には、次世代を担う若き才能たち | |||||||||||||||
大衆演劇の新星・紫鳳花道(劇団美鳳)と長谷川樹莉亜(劇団駒三郎)、 さらに多ジャンルで活躍する表現者・makotoの3名が メインキャストとして出演することが発表となりました。 |
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紫鳳花道と長谷川樹莉亜は、それぞれ劇団に所属し、十代とは思えぬ存在感で観客を魅了。 | |||||||||||||||
大衆演劇の未来を担う逸材として、着実にその歩みを進めています。 | |||||||||||||||
一方、makotoはダンス・舞台・映像と多彩なジャンルで活躍し、昨年は大衆演劇の舞台にも参加。 | |||||||||||||||
今年の夏には、和装ダンスアーティスト集団「KIMONO×DANCE PROJECT」のメンバーとして | |||||||||||||||
フランス・JAPAN EXPO Paris 2025 への出演も決定しており、その感性と表現力が新たな風を | |||||||||||||||
もたらします。 | |||||||||||||||
異なる背景を持つ個性が交わることで生まれる、鮮やかな化学反応── | |||||||||||||||
舞台に立つ若き表現者たちの挑戦に、ぜひご注目ください。 | |||||||||||||||
東京新聞との連動企画も実施 | |||||||||||||||
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今回のリニューアルと特別公演を盛り上げるため、東京新聞との連動企画も実施されました。 大衆演劇ファンから寄せられた応援メッセージが、新聞の紙面を華やかに彩り、劇場や役者への熱い想いが広く伝えられました。 |
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ファン一人ひとりの声が劇場を支え、これからの大衆演劇の未来を共に創っていくという強い連帯感を感じさせる企画となりました。 |
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未来へつなぐ舞台 ― 篠原演芸場と地域が育む次世代への文化継承 | |||||||||||||||
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篠原演芸場はリニューアルを機に、地域社会とのつながりをさらに深める取り組みを進めています。 | |||||||||||||||
リニューアル記念公演 舞台版『瞼の転校生』では、地元の小中学生を対象にした観劇招待企画を実施いたします。 |
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普段なかなか劇場に足を運ぶ機会の少ない子どもたちに「生の舞台」に触れる貴重な文化体験を提供することで、演劇の魅力を直に感じてもらいたいという願いが込められています。 | |||||||||||||||
この取り組みは、子どもたちの心に演劇の“種”をまき、未来の観客や担い手を育てていくことを目指しています。 | |||||||||||||||
なぜ大衆演劇が今もなお多くの人々の心を動かし続けているのか--その理由を感じてもらうための大切な一歩です。 |
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篠原演芸場にとって今回のリニューアルは通過点に過ぎません。これからも新たな挑戦を続けながら、 「出会いの場」としての役割を果たし続けていきたいと考えています。 |
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地域に根ざした劇場として、伝統ある大衆演劇の文化を次の世代へと確かに受け継いでいく--その使命を胸に、篠原演芸場は歩みを進めていきます。 |
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劇場情報 | |||||||||||||||
● 劇場名:篠原演芸場 | |||||||||||||||
● 所在地:〒114-0032 東京都北区中十条2丁目17−6 | |||||||||||||||
● 公演時間:12:00~15:00 (開場時間11:00~) | |||||||||||||||
17:30~20:30 (開場時間16:45~) | |||||||||||||||
休演日は劇場までお問い合わせください | |||||||||||||||
[NEW OPEN] 芝居茶屋 | |||||||||||||||
芝居茶屋営業時間:11:00~19:00 | |||||||||||||||
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お問合せ | |||||||||||||||
劇場 03-3908-1874(篠原演芸場) | |||||||||||||||
電話対応時間:12:30~19:00 | |||||||||||||||
WEBサイト:https://www.shinohara-engeki.jp/ | |||||||||||||||
公式X:https://x.com/shinoharaengeki | |||||||||||||||
「大衆演劇という文化を、この先の時代にどう残し、どう届けていくか--その問いに対する、私たちなりのひとつの答えです。」