| みなさまとともにすべてのいのちが輝く世界を実現したく、ぜひお声とご協力を! |
| いのち会議は2025年10月11日に大阪・関西万博会場内にて「いのち宣言」および「アクションプラン集」を発表いたしました。本リリースは いのちを「まもる」【宣言2-4】資源リサイクルやエネルギー循環のしくみをつくり、地球の環境を守ろうへのアクションプランの1つをご紹介するものです。ご興味ございましたら、ぜひお問い合わせください。 | |||
| ごみゼロは地球を救う。いのちをまもるための持続可能な世界のしくみをつくろう。そのためには地球人としての共感が不可欠です。身近なごみ削減の成功は大きなヒントになります | |||
|
2015年に策定されたパリ協定では、地球の生態系を守るために「気温上昇を1.5℃にとどめる努力を追求する」と目標が設定されました。しかし昨年のCOP28において、現状は目標と乖離があるとされました。本当に1.5℃目標は達成できるのでしょうか。 ここで一つ印象的なグラフを示します。 |
|||
|
|||
|
このグラフは大阪市のごみ量の推移を示すもので、以下の二つのことが読みとれます。 1.戦後、大量消費・大量廃棄の生活に変化したことによって、ごみの量は1955年の40万トンから1991年の220万トンへ5倍に増えた。 2.しかし、その時期をピークとして現在は60%減の90万トンレベルまで減った。 1.について言えば、高度成長期までの日本人は資源循環的な生活を送っていました。 例えば、食べ残しは鶏や家畜の餌として再利用したり、豆腐を手鍋持参で買っていたりしました。2.については、「やればできる」という驚きがあります。大阪市内のごみ焼却工場も10から6へと減り、ピーク時から累計で1500億円超のコストが節減されました。まさしく環境と経済の両立です。 それでは、2.を可能にしたものは何でしょうか。それはごみの分別であり、それを実現した地域コミュニティの共感です。具体的には2つの取り組みがあります。 |
|||
| ・古紙衣類コミュニティ回収※1 | |||
|
・みんなで繋げるペットボトル資源プロジェクト※2 これらの取り組みでは、ごみとして出していた古紙やペットボトルのシールを剥がし、水洗いなど、一手間加えることで価値ある資源に変え、得られた報酬を独居老人の見守りやこども食堂など、地域の福祉活動の一助にあてています。日々の生活の中で、自分事として共感を持って実践されているこうした行動は、SDGs が目指す環境・経済・社会の統合を示している一例といえるでしょう。また、 2020年にスタートしたレジ袋有料化も、ウミガメや海鳥被害が映像化され、国民に共感が広がる中で始められたもので、有料化の効果もあり、エコバッグを持参する人も大幅に増えました。こうした成功例を見るとゼロウェイストや1.5℃目標達成に向け希望が湧いてきます。 環境問題を考える時には、一人ひとりの行動に結びつける外部経済の内部化のしくみ(環境に優しいことが個人や会社の財政にとって優しいこと)と、それを可能にする社会の共感が不可欠です。 環境問題に伴う外部不経済の内部化の一例として、公害に対して加害企業が被害者に賠償するなど、市場外でおこなうものがあります。しかし、温暖化やプラスチック汚染など、地球環境問題は全人類が被害者であると同時に加害者でもあります。こうした視点でのルール化や外部経済の内部化のしくみが、COP などの枠組を通じて策定され、世界中で進められています。ルールや政策を作る上で求められるのは、自然を含めた他者の「いのち」に対する一人ひとりの共感です。 |
|||
|
|||
| 環境とは環になった境という意味です。直線によって区分された他者とは交わることはありませんが、環になった境であれば、境の内部は全体の一部です。つまり、自己とは〇〇家の一員であり、〇〇国の国民であり、地球人であり、そしていのちの連鎖の一部なのです。アイデンティティは同心円の様に限りなく広がっていきます。 | |||
| 人類の飽くなき進歩への欲望は、さまざまな科学技術を生み出すことによって物質的な生活水準を高める一方、生態系や人類の持続可能性を脅かす可能性を持っています。地球温暖化は、その現れのひとつです。この危機を克服するには、一人ひとりが狭量なエゴを抑え、地球人として多様な他者と共感を通じて一緒に行動することが重要です。 | |||
| いのち会議の協力団体である公益財団法人地球環境センター(GEC)は、地球環境について世界の人々と連携することをミッションとし、国連、国、自治体、大学、企業とのネットワークを持ち、諸外国と連携しつつ、2050年までにサーキュラーで持続可能な社会を実現することを目指しています。 | |||
| いのち会議は、GECをはじめとしたさまざまな組織と連携しながら、毎年、ゼロウェイストやカーボンニュートラルを目指した国内における先行的な取り組みを共有化することによって意識の啓発や共感の涵養を推進します。また、これから経済発展しようとする諸外国のステークホルダーと連携の場を設け、先行的な国内事例や知見を共有することで世界全体の取り組みを推進します。 | |||
| 【註】 | |||
| ※1 コミュニティ回収について(大阪市) | |||
| https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000288460.html | |||
| ※2 みんなでつなげるペットボトル循環プロジェクト(新たなペットボトル回収・リサイクルシステム)について(大阪市) | |||
| https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000480794.html | |||
| 【参考情報】 | |||
| ・公益財団法人地球環境センター(GEC) | |||
| https://gec.jp/jp | |||
| 本記事に関する問い合わせ先 | |||
|
いのち会議 事務局、大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ(SSI) 特任助教(常勤) 宮崎 貴芳(みやざき たかよし)、教授 伊藤 武志(いとう たけし) TEL: 06-6105-6183 E-mail: ssi2@ml.office.osaka-u.ac.jp ※取材の申し込みにつきましてはお気軽にご連絡ください。 |
|||