本記事では、「第1回 ふるさと納税未来創造AWARD」にエントリーされた自治体の取組内容を、
各自治体からご提出いただいたエントリーシートを基に、ご紹介しております。
 
自治体名:北海道札幌市
エントリー部門:地域未来づくり賞
タイトル:「動物」も「自然」も「人」もマルっと円山動物園でハッピーに!
 
どんな取り組み?
■ 動物園での、野生動物の保全活動や良好な動物福祉の確保に関する取組を促進するため
■ 動物用の治療機器の購入や施設改修等を実施
■ 自然と人がともにある未来を目指します
 
取り組みの背景
 
札幌市では、
1.生物多様性の危機的な状況、2.動物福祉に対する関心の高まり、3.動物園の社会的役割の変化、4.動物園の設置や運営に係る国内法令の現状、5.札幌市円山動物園基本方針「ビジョン2050」の策定とその取組の推進(生物多様性の保全、教育、調査研究、リ・クリエーション)、
これらを背景に、動物園のあるべき姿を明確にするとともに、動物園、市、市民、事業者が「野生動物の保全を通じて、生物多様性の保全に貢献する」という共通目的を共有しながら、各主体の取組を促進するための仕組みとして、国内で初となる「札幌市動物園条例」を2022年6月に制定しました。 
 
そして、この条例の制定に基づき、動物園における、野生動物の保全活動や良好な動物福祉の確保に関する取組の促進を図ること等を目的として、「動物園応援基金」を設置しました。
 
取り組みの成果・反響
https://www.youtube.com/watch?v=IAOFwUAeqfI
 
動物園応援基金にお寄せいただいた寄附金は、
 
 ・円山動物園で飼育する動物たちがより快適に暮らせるための施設の改修等 
・円山動物園への動物の導入 
・札幌市が認定する動物園が行う野生動物の保全活動への助成 
 
などに大切に活用させていただきます。 
 
【寄附金の使用事例】 
2024年度には、新しい動物用ICU(集中治療室)を購入しました。
これにより、酸素供給や室温管理がしやすくなり、病気や怪我を負った動物たちに、より適切な治療を提供し、動物たちの生活の質を更に向上させることができるようになりました。 2025年度には、台湾からマレーグマの姉弟を寄贈していただくこととなっており、その移送費に活用させていただきます。北海道内にはマレーグマを飼育している動物園はなく、円山動物園でマレーグマの生態などを学んでいただくことができます。
 
未来への想い・伝えたいこと
 
円山動物園では、「命をつなぎ 未来を想い 心を育む動物園」を基本理念に、動物たちの命を大切につなぎながら、未来の私たちの環境や動物たちの生息地の環境、そして社会がどのようになっているかを想像し、命の尊さや自然の大切さが感じられる心を育む動物園を目指しています。
 
 ふるさと納税を通して全国の皆さまから応援いただけることは、その理念の実現に向けた大きな力となります。 これからも、「動物」も「自然」も「人」もマルっとハッピーにし続けられるよう取り組んでいきますので、ぜひ応援をよろしくお願いします!
 
一般社団法人 ふるさと未来創造コンソーシアムについて
 
当法人は、日本全国から集まったふるさと納税の使い道に対して透明性を担保し、その成果や喜びの声を共有することで、寄付が地域にどのように貢献したかを開示することを目的としている。
さらに、寄付をした人々と、その寄付を受けた地域の人々や企業の声を集め、日本から世界へ「Made in Japan」の価値を広める活動を展開。