自在置物のヘビが動き出す!
文理融合型の展示キット「ふしぎなヘビ」
貸し出し申し込みの募集を開始いたします 【申請受付期間:令和7(2025)年11月21日(金)~】

平素より、独立行政法人国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉(東京都台東区)の活動へのご理解とご協力をありがとうございます。〈ぶんかつ〉では、立地条件等により、これまで国立文化財機構の所蔵品に親しむ機会が限られていた地域に対し、文化財が広く公開されること、若い世代に新たな視野を広げるための一助となること、次世代への文化財の継承、観光振興につながることをめざしています。


動態展示「ふしぎなヘビ」

動態展示「ふしぎなヘビ」



さてこのたび、〈ぶんかつ〉の文化財複製のお貸出し内容に、新しいコンテンツが加わりました。その名も「ふしぎなヘビ」。小学生以上を対象としたもので、東京国立博物館〈東博〉が所蔵する「自在蛇置物(じざいへびおきもの)」(宗義(むねよし)作、鉄鍛造、昭和時代・20世紀)の複製品が動き出す電動の展示台を含む、貸出し可能な展示キットです。国立科学博物館との共同研究プロジェクトとして制作しました。


出張できる展示キット、そのスタートコンテンツである「ふしぎなヘビ」の開発は、東博の「自在蛇置物」の複製品(レプリカ)を活用し、その動きのメカニズムを解き明かそうと、2023年に始動。生きているヘビはどのように動くのか?自在ではその動きをどこまで再現できているのか?など、科学と美術、両方の視点から“ヘビの動き”に迫り、実際に動く展示ツール(動態展示)として作りました。

この動態展示は、2025年の正月に東博で動くヘビとしてお披露目したものですが、その後、解説パネル、ヘビの骨格標本や模型、自在の仕組みを拡大したモデル、そして実際のヘビの動きについて動画解説を追加していき、このたびついに貸出用の展示キットとして完成。自在蛇置物の構造が分かるように、手に取って体験いただけるハンズオンもついています。


似ているところ・違うところをじっくり観察することを促すこの「ふしぎなヘビ」は、歴史・自然史系博物館や美術館をはじめとし、さまざまなタイプの施設で来館者の知的好奇心を刺激すること間違いなしの、文理融合型の展示キットとなっています。



制作:文化財活用センター、国立科学博物館

協力:東京国立博物館

監修:吉川夏彦(国立科学博物館)、清水健(東京国立博物館)


動態展示台     :株式会社nomena

自在蛇置物(レプリカ):株式会社SELECT D(3Dデータ作成)、協栄産業株式会社(造形)、

           株式会社 トリアド工房(着色)

シマヘビ(レプリカ) :桶本製作所 カエル工房

シマヘビ骨格標本  :有限会社 尼ヶ崎剥製標本社



■事業内容

2025年9月9日・10日に実施した、国立科学博物館での試行展示会場

2025年9月9日・10日に実施した、国立科学博物館での試行展示会場


【展示物】

展示台1:動態展示台

【展示台1】動態展示台

【展示台1】動態展示台


1分おきに動態展示台上の自在蛇のレプリカが動きます。

口の動きにも是非ご注目を!


展示台2:レプリカ展示台

【展示台2】レプリカ展示台

【展示台2】レプリカ展示台


展示台3:骨格標本とハンズオン

【展示台3】骨格標本とハンズオン

【展示台3】骨格標本とハンズオン



【解説物】

・解説パネル:17枚(枚数は2025年11月現在。テキストは日本語のみ、英語は二次元コードで読み取り式)

・解説動画 :2本(13インチモニター2台で、リアルなヘビの見た目や動きを紹介します)

*解説パネルを設置するための、屏風型パネルスタンド16扇。各扇の幅は90cmです。2枚組と4枚組で構成されており、屏風状に折らずに、直線での使用も可能です。14扇ですべての解説パネルは掲出できますが、予備で2扇ついていますので、設置予定の広さや形状に合わせ、解説パネル間隔を広くとって掲出していただくことも可能です。

※本リリース2ページ目にある2025年9月国立科学博物館での展示例:奥行70cm x 幅12メートルを占有


詳しくは「ふしぎなヘビ」企画書を合わせてご確認ください。



■費用とお申し込み

【主な費用について】

・キット使用料:1週間まで 120,000円

        1か月まで 220,000円 ほか

 詳しくは、ぶんかつウェブサイトから、以下の「文化財複製を活用したキットの貸出」ページをご覧ください。

 → https://cpcp.nich.go.jp/modules/r_free_page/index.php?id=128

*博物館・美術館等施設、小学校・中学校・高等学校等の教育機関、社会教育関係団体、青少年教育施設が教育・生涯学習活動の一環として行なうものなど、使用目的の公共性が高いものについては【利用料が減免もしくは免除対象】となりますので、お気軽にご相談ください。ワークショップのご相談も承ります。


・輸送・保険料

文化財活用センター〈ぶんかつ〉と展示会場との往復輸送は、開催施設が手配してください。

*輸送方法は美術梱包輸送でなくとも構いませんが、必ず、輸送と展示の保険を含む動産総合保険へご加入ください。保険に加入したことがわかる書類のご提出をお願いいたします(写しでも可)。


・展示に係る電気代

動態展示台1台と13インチモニター2台の、全3か所に電気を使用いたします(計約370W)。ご利用期間中の光熱費は利用者のご負担となります。予めご了承ください。



詳細やお申し込みは、ぶんかつウェブサイトの「文化財複製を活用したキットの貸出」ページをご確認ください。



■文化財活用センター( https://cpcp.nich.go.jp/ )

2018年に設置された、文化財活用のためのナショナルセンターです。「文化財を1000年先、2000年先の未来に伝えるために、すべての人びとが、考え、参加する社会をつくる」というビジョンを掲げ、「ひとりでも多くの人が文化財に親しむ機会をつくる」ことをミッションとして、さまざまな活動をしています。


【ぶんかつの各種SNS】

ウェブサイト: https://cpcp.nich.go.jp/

X(旧Twitter) @cpcp_nich: https://twitter.com/cpcp_nich

Instagram @cpcp_nich: https://www.instagram.com/cpcp_nich/

■本件についてのお問い合わせ

国立文化財機構 文化財活用センター 企画担当

所在地: 〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9

TEL  : 03-5834-2856<9時30分~17時(土日祝日を除く)>

2025年9月9日・10日に実施した、国立科学博物館での試行展示会場

 https://www.atpress.ne.jp/news/559094