データ管理とAIを組み合わせた新プラットフォームで、情報を安全に活用し、業務に即した信頼性の高い自動化を実現
※本リリースは、OpenText Corporationが2025年11月18日(北米時間)に発表したリリースの抄訳です。
 
AI向けセキュア情報管理のグローバルリーダーであるOpenText(NASDAQ:OTEX、TSX:OTEX、日本法人:東京都千代田区、代表取締役社長:三浦デニース)は本日、エンタープライズAIの未来に向けたビジョンと、データとAIの融合を実現し、安全でスケーラブルなエンタープライズ機能を提供する新しいプラットフォーム、OpenText AI Data Platform(AIDP)を発表しました。
 
組織内のデータ量が指数関数的に増加する中、組織は自社のプライベート情報を管理・保護・活用するプレッシャーに直面しています。さらにマッキンゼーの年次調査「The state of AI in 2025」によると、AIを利用する組織の51%が少なくとも1つの悪影響や不正確さを経験しており、情報ガバナンスの必要性が浮き彫りになっています。OpenTextのイノベーションロードマップは、顧客が業務の状況に応じたデータ基盤を構築し、正確なAI結果を生み出してビジネス成果を加速させることを支援することに焦点を当てています。
 
OpenTextのエグゼクティブ・バイスプレジデント、最高製品責任者(CPO)兼最高技術責任者(CTO)であるSavinay Berryは次のように述べています。「AIは、検索・要約・翻訳からドメイン特化型エージェントまで、急速に進化しています。しかし、これは1つのスーパーエージェントの登場を期待する世界ではなく、AIオーケストレーターによって連携された、あらゆるビジネスプロセスに対応するセキュアなAIエージェントの大群がまもなく誕生することを意味します。他社はモデルから着手しますが、我々はガバナンスの行き届いた企業コンテンツとプロセスから始めます。だからこそ当社のエージェントは推測ではなく、監査可能な回答を提供します。信頼できるデータとAIによる正確性の実現は、単なるIT課題ではなく、経営陣にとっての必須要件であると確信しています」
 
Contextual AIビジョン
OpenTextの戦略は、約35年にわたりお客様のデータの管理者として培ってきた経験に基づいています。実用的なエンタープライズAIは、エージェントが動作する具体的な状況、環境、タスクを理解することで初めて効果を発揮します。こうした適切な状況・文脈(コンテキスト)を捉えることでOpenTextは古いデータに新たな価値を吹き込みながら、誤った意思決定をもたらす誤情報の提供を回避します。
 
OpenTextのビジネスアプリケーションは、ドキュメント、商取引、ITチケット、セキュリティシグナルなど、企業が抱える膨大なデータセットの管理を支援します。これらのデータセットは、人が生成したコンテンツ、機械が生成したコンテンツ、あるいは組織間のコンテンツなど、多岐にわたります。OpenTextは、情報にメタタグを付与し、データリネージュ、データ権利、データ保持ポリシーを提供します。また、これらのコンテキスト要素にデータセキュリティとIDアクセス管理を統合させることは、あらゆる企業向けAIモデルの精度向上に不可欠です。
 
OpenText Aviatorは、このコンテキスト豊富なデータを基に、エージェント型AIによる自動化ワークフローを実現します。OpenText Aviatorは、以下の3つのコア標準に準拠している点で他に類を見ません。
マルチクラウド:オンプレミス、クラウド、ハイブリッド環境の展開をサポート
マルチモデル:自社モデル(BYOM/Bring Your Own Model)を含むあらゆるAIモデル(LLM、SLM)に対応
マルチアプリケーション:ERP、CRM、その他エンタープライズプラットフォームとの高度な連携を実現
 
このオープンアーキテクチャにより、組織は自社のビジネス、業界、コンプライアンス要件に合わせてAI戦略をカスタマイズできます。さらにOpenTextは、SAP、Microsoft、Google、Salesforce、Oracleなどのアライアンスパートナーとエコシステム全体で連携し、密接な統合を通じてエージェント間連携のロードマップを推進しています。
 
加えて、OpenTextは本日、データとAIの企業であるDatabricksとのパートナーシップを拡大することを発表しました。OpenTextは既に、OpenText Threat Detection and Response(TDR)を活用し、Databricks Data Intelligence Platform上でソリューションを構築しています。今後、OpenTextとDatabricksは、技術統合とデータ共有を通じて、OpenText AI Data Platform上での共同イノベーションに取り組んでいきます。これにより、お客様はあらゆるエンタープライズデータをシームレスに統合、管理、分析できるようになり、信頼できるAIインサイトを引き出し、大規模なイノベーションを推進できるようになります。
 
Savinay Berryは、さらに次のように述べています。「OpenText AI Data Platformは、APIを活用した真にオープンなアーキテクチャを構築しています。そのため、データの保存場所の選択は常にお客様の自由です。AIエージェントは、関連性と正確性を保つために、特定のデータセットに基づいて構築されなければなりません。自動車、銀行、石油・ガス、製薬など、あらゆる業界において、当社のプラットフォームは戦略的パートナーとの多層的な統合を可能にし、エージェントがドメイン固有のナレッジを安全に活用できるようにします」
 
OpenText World 2025におけるイノベーションの展示
当社の年次イベント「OpenText World 2025」では、複数の画期的なイノベーションを発表するとともに、今後18ヶ月間でデータとAIの取り組みを再定義するロードマップ(OT 26.1~OT 27.2リリース)を発表しました。
OpenText AI Data Platform (AIDP) ガバナンス調整レイヤーを備えたオープンかつ統一されたデータおよびAIフレームワークで、AIエージェント(Aviators)により顧客の新たな価値創出を支援
OpenText Aviator StudioノーコードでエンタープライズAIエージェントを構築、管理、接続し、組織がAIからのROIをより早く実現できるように支援するプラットフォーム
OpenText Knowledge Discovery構造化データと非構造化データを収集し、自動でメタデータをタグ付けし、豊富なデータソースにリアルタイムで接続するためのツールセット
OpenText Data ComplianceAI導入の準備度評価、データマスキングと個人識別情報(PII)管理、データのトークン化、データ暗号化とプライバシー保護、脅威検知と対応を含むサービススイート
OpenText Aviator AI Services:OpenTextのプロフェッショナルサービスチームがビジネス価値を最大化するために、事前準備から導入、そして目的に合わせたAIエージェントの定着までのプロセスを支援
 
さあ、はじめましょう!
不正検出から請求管理、予知保全まで、OpenText Aviatorの実用的なユースケースは、今すぐ活用いただけます。詳細はこちらをご覧ください。
 
OpenText Aviator エントリーレベルパッケージは、コンテンツ管理サービス管理コミュニケーション管理のOT 26.1へのアップグレードに追加費用なしで含まれます。また、コンテンツ管理、コミュニケーション管理、サービス管理、DevOps管理アプリケーションセキュリティにおいて、OT 26.1以降、オンプレミス環境でもOpenText Aviatorをご利用いただけるようになります。
 
OpenTextは引き続きお客様と連携し、データ主権とAIに関する複雑な要件の対応を支援します。詳細はこちらをご覧ください。
 
OpenTextについて
OpenText(TM) は、情報管理ソフトウェアおよびサービスのグローバル・リーディングカンパニーです。ビジネスクラウド、ビジネスAI、ビジネステクノロジーの包括的なスイートを提供し、企業が複雑化するグローバルな問題を解決できるよう支援しています。 OpenText(NASDAQ/TSX: OTEX)の詳細については、https://www.opentext.com をご覧ください。
 
【OpenText日本法人/オープンテキスト株式会社について】
OpenText日本法人/オープンテキスト株式会社は、情報やプロセスを管理・自動化するビジネスコンテンツ管理、企業間取引の情報を可視化しコントロールするB2B/EDI連携・サプライチェーン統合やFAXソリューション、Web&デジタルエクスペリエンス、データ保護やサイバーセキュリティ、フォレンジックツール、アプリケーション&オペレーション管理、AIを用いた各種の分析・可視化ツールなど、多種多様な業界・業種のお客様へ最適なソリューションを提供しています。https://www.opentext.com/ja-jp