株式会社Sales Marker(本社:東京都渋谷区、代表取締役 CEO:小笠原 羽恭、以下:当社、セールスマーカー)は、マルチAIエージェント「Orcha(オルカ)」の第三弾機能「AI Video」において、最長120秒の動画生成機能を新たにリリースしたことをお知らせいたします。
 
Orchaの「AI Video」は、AIがユーザーの“思考”や“構想”、そして“顧客と実現したい未来”(広義のインテント)を動画コンテンツ化する機能です。今回のアップデートにより、これまでの短尺(10~20秒)に限定されていたAI動画から、最大120秒の長尺ストーリー動画を生成できるようになり、商談・プレゼン・採用・IRなど、BtoB領域で求められる高度な動画活用まで本格的に対応します。
 
※1:弊社が2025年11月時点で収集した公開情報の範囲において、純粋なプロンプト入力により映像全体を生成する「Prompt to Video」領域で、120秒の連続動画生成に対応する商用サービスは他に確認できませんでした。
 
▼Orcha(オルカ)「AI Video」の利用はこちら
https://app.orcha.jp/
■Orcha(オルカ)とは
近年、AIエージェントの進化により、営業やマーケティング、人事、カスタマーサクセスなどの分野では、個別機能に特化したサービスが増加し、業務の一部は自動化されつつあります。
 
しかし、個別のツールを併用する状況では、人が複数のインターフェースを行き来し、意思決定を担わなければならず、依然として大きな負荷が残っています。PwCの「2035年への生成AI技術変化を見据え、今、日本企業がなすべきこと(※2)」でも、AIエージェントは企業競争力を左右する戦略的技術である一方、統合的なAI基盤(マルチAIエージェント)の必要性が指摘されています。
 
この課題を解決すべく、当社は人の“思考”や“構想”、”顧客と実現したい未来”(広義のインテント)を起点に複数のAIエージェントと社内外の情報ソースを統合し、経営・事業成長の戦略立案から実行までを一貫して支援する「AIオーケストレーション」を段階的に実現していきます。そこでリリースしたのがマルチAIエージェント「Orcha(オルカ)」です。
 
※2:PwCコンサルティング合同会社「2035年への生成AI技術変化を見据え、今、日本企業がなすべきこと」参照
https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/thoughtleadership/generative-ai-survey2025-consideration.html
■ 120秒対応の背景 
~なぜ今、“長尺AI動画”が必要なのか~
1分の動画を制作するために、どれほどのコストと時間が発生するかご存じでしょうか。一般的な企業では3か月で300~500万円、ある企業では1年半で5,000万円を投じるケースもあります。またスタートアップに限らずですが、多くの企業でビジョン刷新のたびにコンセプト映像を発注しては、「制作期間中にビジョンがアップデートされ、完成時には使われなくなる」という課題がありました。
 
また、生成AIツールが普及した現在でも、多くの動画生成サービスは最大12秒、Soraでも25秒に限られており、ビジネス文脈で求められる「ストーリー性のある動画」には活用が難しい状況でした。こうした背景から当社は、「誰もが、企画・撮影・編集なしに、ビジョンやサービスの魅力をストーリーとして伝えられる」ことを目的に、AI Video を開発しました。
 
HubSpot の調査でも 「マーケティング動画は1~3分が最適」と36%が回答しており、ストーリーテリングにおいて 120秒前後が、情報量と視聴維持の最適バランス であることが示されています。(※3)
これらを踏まえ、当社は今回の120秒長尺動画生成機能を“世界で初めて”正式リリースいたしました。
 
※3:HubSpot Blog - The HubSpot Blog’s 2024 Video Marketing Report (Data from 500+ Video Marketers)
https://blog.hubspot.com/marketing/video-marketing-report
■ 120秒動画がもたらすBtoBへの進化
従来の短尺AI動画はSNSのティザー用途には適していた一方、BtoBで求められる「深い説明」「合意形成」「意思決定支援」 を行うには十分ではありませんでした。
120秒対応により、Orchaは以下の要素を1本のストーリー動画として統合できます。
課題
背景・世界観
解決策
具体的な価値
成果と未来像
主な活用シーン
営業提案:複雑なサービス構造・効果を120秒でストーリー化
マーケティング:ホワイトペーパーや事例を動画化し、展示会・LPの訴求力向上
採用・IR:理念・ビジョン・プロジェクト事例を映像化し候補者・投資家の理解と共感を促進
経営・社内広報:中期経営方針・新規事業構想の組織浸透を支援
また、動画は「認知」だけでなく「意思決定プロセス全体を支えるコミュニケーション手段」 へと進化しており、国内調査でも以下の結果が示されています。
51%のBtoB企業が、動画活用により営業・マーケティング効果が向上したと回答(※4)
7割超の企業が、導入事例動画が意思決定支援に寄与したと回答(※5)
OrchaのAI Videoは、こうした「説明責任」×「感情伝達」を両立する、新しいビジネス動画の標準を目指します。
 
※4:株式会社3rd Innovation「BtoB企業における動画マーケティングの実態調査」(2025年1月、n=402)
https://news.3rd-in.co.jp/article/2edde8d8-e28b-11ef-a0ff-9ca3ba083d71
※5:株式会社WACUL/サムシングファン共同調査「BtoB動画活用の現状と課題」(2025年7月、n=300)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000130865.html
 
https://www.youtube.com/watch?v=b05ZOM1ww2w
■株式会社Sales Marker 代表取締役 CEO 小笠原 羽恭のコメント
私たちは、「伝える力」こそが、ビジネスの成長や組織の前進を決定づけるものだと考えています。しかし現実には、ビジョンやサービスの魅力を動画という形で表現しようとすると、高い制作コストと長いリードタイムが必要で、完成する頃には状況が変わり、動画が使われなくなる--そんな課題が存在していました。
 
動画生成AIが次々と登場する中で、私自身も多くのツールを試しましたが、生成できるのは数秒から十数秒。ビジョンを語り、物語として届けるには、まったく足りませんでした。

そんな折、青森の祖父母のもとを訪れ、腰を痛めながらも収穫したりんごやシャインマスカットの魅力を、嬉しそうに語る姿を見て、「この魅力を動画として残したい」と心から思いました。けれど、動画制作は簡単ではない。費用も時間もかかる。その瞬間、“誰もが、大切な想いやビジョンを、気軽に動画で伝えられる世界をつくりたい” と強く思いました。
 
今回の120秒対応は、その想いを形にするための大きな一歩です。120秒は、HubSpotの調査でも「マーケティング動画の最適な長さは1~3分」とされるように、ストーリーテリングに最も適した長さです。この2分間に、思考や構想、価値観や未来像を込めることで、単なる説明ではなく“物語”として伝わる動画が生まれます。
 
AI Video を通じて、企業や個人が持つ本質的な魅力や信念が、より深く、よりリッチに、世界に届いていく。そして、それが仲間や顧客を引き寄せ、新しい挑戦を後押しする。
Sales Markerは、その未来を本気で実現していきます。
■Orcha(オルカ)の今後の展望
Orchaは今後、AIエージェント時代における“指揮者(オーケストレーター)”として進化し、分断された社内や社外の情報を統合、最適な意思決定を導く基盤を目指します。
 
営業領域にとどまらず、マーケティング、採用、開発、教育など多様な分野での活用を推進し、ユーザーが単一のインターフェース上で複雑な業務を処理できる環境を整えます。
 
Orchaは人の意思を正しく読み取り、すべての挑戦を後押しする存在として進化を続けてまいります。
株式会社Sales Markerについて
社名:株式会社Sales Marker
設立:2021年7月29日
代表者:代表取締役 CEO 小笠原 羽恭
所在地:東京都渋谷区恵比寿四丁目20番3号 恵比寿ガーデンプレイスタワー32階
URL:https://sales-marker.jp/corporate/
 
株式会社Sales Markerは「全ての人と企業が、既存の枠を越えて挑戦できる世界を創る」をパーパスに掲げ、最新のテクノロジーやデータを活用することでビジネスにおける最適かつ迅速な意思決定を可能にするスタートアップ企業です。顧客起点の成長モデル「インテントセールス」を実現するSaaS×AI『Sales Marker』を主軸に、採用やマーケティング領域のインテント×AIプロダクト、マルチAIエージェント『Orcha(オルカ)』を開発・提供しています。