2025年11月22日(土)に開催した、りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 シーズン【ライジングゼファーフクオカ vs.福井ブローウィンズ】戦は、“福岡 79-78 福井”で福岡の勝利となりました。
【試合結果】
【福岡】79-78【福井】
1Q 24-25
2Q 25-9
3Q 15-26
4Q 15-18
 
【戦評】
<前半>
平均得点86.0点でリーグ1位の得点力を誇る福井と、堅守を武器とする福岡がぶつかる今節。試合は#24バーレルの豪快なダンクシュートで火蓋が切られる。しかし序盤は福岡にターンオーバーが続き、福井が持ち味のスピードバスケットで一気に流れを掌握。最大11点差を許す苦しい展開となる。それでもバーレルのインサイドを軸に食らいつく中、コンディション不良で戦列を離れていたエース#7西川が今季初出場。コートに立つなりいきなり沈めた3Pシュートが、福岡に再び息を吹き込み、静まっていた流れを揺さぶる値千金の一投に。チームの勢いを呼び戻し、点差をわずか1点にまで押し戻して1Qを終えた。
2Qは両チームの激しいディフェンスがぶつかり合う展開に。福岡は高い集中力を保った守備で福井の得点ペースを抑え込みながら、積極的なペイントアタックでファウルを誘発、フリースローで確実に得点を重ねていく。外角からのシュートでも流れをつなぎ、じわりじわりと主導権を引き寄せ、15点のリードを手にして前半を折り返した。
 
<後半>
福井は#25アイヴァナーカスを起点に反撃のギアを上げ、福岡へプレッシャーをかけ続ける。福岡も#8青木や#23村上の3Pシュートで踏みとどまるが、ディフェンスと連携にほころびが見え始め、チームファウルも5つに到達。福井#0細谷に連続してペイントを割られ、リードは次第に削られていく。
わずか4点のリードで迎えた最終クォーター。福井の猛攻を止めきれず連続失点で同点に追いつかれると、ターンオーバーから細谷に速攻を許し、ついにスコアは逆転。会場の空気が一気に福井へ傾く。それでも#34アギラールとバーレルが体を張った攻撃で食らいつき、粘り強く応戦する。迎えた残り1分7秒。アギラールのスティールをきっかけにフリースローを獲得。アリーナ中に張り詰めた緊張の中、バーレルがこの試合の行方を託された2本のフリースローを確実に沈め、劇的な再逆転。最後は全員で1点のリードを守り切り、福岡が接戦を制した。
 
【コメント】
福島雅人HC
前半は我々のペース、後半は福井さんのペースという展開で、力が拮抗した非常にタフなゲームでした。どちらかが一方的にアドバンテージを握る試合ではなく、最後は両チームが力を出し切る中で、ポゼッションがこちらに転がってきた、そんな印象の試合だったと思います。
福井さんも昨季の悔しさを胸に強いモチベーションで臨んでおり、会場にも多くのお客様が入る中で、互いに「上を目指す」緊張感のあるゲームになったと感じています。
西川の復帰が当初の想定より少し早まり、プレータイムに制限がある中ではありましたが、良い状態で戻ってきた際にどのような形がつくれるのか、その一端を確認できた試合でもあり、今後のイメージが少し見える内容になりました。
また福井さんは、ケリー選手が万全でない状況の中でも、キム・ミンウク選手や西野選手がファウルトラブルを抱えながら、ジャスティン・バーレルやパブロ・アギラールに対して身体を張り、リードを抑えにくる非常に手強いチームです。明日もチャレンジャーの気持ちを忘れず、もう一度しっかりとぶつかり、良いゲームをお見せできるよう臨みたいと思います。
 
西川貴之選手
個人としては、今シーズン初めてコートに立つことができ、これまでプレーする姿をお見せできていなかったファンの皆さまの前に戻ってこられたことを、まずは嬉しく思います。
チームとしても後半は厳しい展開になりましたが、その中でしっかり勝ち切ることができて良かったです。これからは結果がより求められる中で、泥臭く、一試合一試合全力で戦いながら、勝ち星を積み重ねていけるよう努力していきます。
 
【ハイライト】
https://www.youtube.com/watch?v=6Lesrya8frs
 
 
【バスケットLIVEで見逃し配信を見る】
https://basketball.mb.softbank.jp/lives/505619?utm_source=club&utm_medium=RF&utm_campaign=club_RF_022