ある人が、公園って海みたいなものだと言っていた。タルコフスキーの映画「惑星ソラリス」の原作『ソラリス』に、ソラリスの海が出てきて、その海に赤ん坊や公園が現れることから、その人は公園と海を重ねていたのだ。確かに、公園と海はどこか似ている気もする。海をいろいろな言葉で形容しようとするが、どの言葉の意味も当てはまるようでまったく当てはまらない。まさに空っぽといえる存在にも思えてくる。公園もまた同じようなもので、子供も大人も公園の中にいると、想像が次々と変化し、こういった場所だと断定できない空っぽさがある。ゲルオルタナは、この空っぽの場で何ができるのだろうか。それは、言うまでもなく、善悪の彼岸ともいえる空っぽの絵を描くしかないのである。(ゲルオルタナ)
 
 
日程:11/8~12/7 水曜定休
時間:10~17時
会場:小門公園 東京都八王子市小門町77−1
 
ーーーーーーーーーーーー
ゲルオルタナ
 
ゲルオルタナは栗原一成、小林丈人、田中良太の3名が運営するオルタナティブスペース兼アーティストコレクティブ。2011-15年まで墨田区にスペースを構え、主にアーティストがディレクションを務める展覧会などを開催。以降は特定のスペースを持たずに活動し、17年より代表の栗原が八王子に構えたスタジオ「STUDIO ISSEI」を活動の拠点とする。
栗原一成:1967年 神奈川県生まれ 。1995年多摩美術大学大学院美術研究科修了。八王子市在住。1990年代半ばから作家活動を始める。多摩美術大学絵画学科油画専攻教授。
小林丈人:1981年八王子市生まれ。2007年多摩美術大学大学院美術研究科修了。人物、静物、風景をモチーフに絵画、立体、版画などを制作。多摩美術大学絵画学科油画専攻非常勤講師。
田中良太:1983 年埼玉県生まれ。2008年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業。ひとつの実体から現実が成り立つ「一元論的立場」を主題に絵画を描く。日本工学院八王子専門学校非常勤講師。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
概要:
八王子芸術祭
2023年に始まった八王子芸術祭は、地域の歴史・自然・文化を背景に、その土地に染み込むアート作品を、その土地の旧工場跡や古民家、屋外施設や公園など多彩な会場で展開します。
美術・音楽・演劇に加え、ワークショップやトーク、パフォーマンス、地域とともにまちを盛り上げる「マチイロProject」など、多様なプログラムを実施。訪れる人は「旅人」として八王子の風景や時間に触れることのできる祭典です。


ー八王子芸術祭2025概要ー

土地に染み込む、ものづくりの機械音や職人たちの手のリズム、そのうえにアートやデザインの旋律が流れるとき。時代が織り重なり、伝統が未来に巡りあうとき。
そこにどのような物語がうまれるのでしょうか。

あなたの想いも、ひとつの糸となります。経(たて)の記憶に、緯(よこ)の風をとおす。
八王子から世界へ。未来の物語を紡ぐ旅のはじまりです。


【開催期間】2025年11月8日(土)~12月7日(日)※水曜日定休
【会場】   中野・大和田・小宮・石川および周辺複数会場
【入場料】  無料(一部有料プログラムあり)
【主催】   八王子市、公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団
【2025外部運営チーム】
Creative Direction:中村 寛
Art Production:戸田 史子
Curation:田坂 和実 、原 ちけい
Design:鄭 呟采 、足達 真帆

【公式HP】八王子芸術祭|Hachioji Arts Journey|アートとまちの10年旅
【公式SNS】Instagram:八王子芸術祭(@hachioji_arts_journey)