作者は長い時間をかけて自然と向き合うなかで、野山や畑から得られる身近な材料を作品へと利用し、自身を自然環境へと順応させることを目指している。このプロセスは自身の生の形式を自然の大きな循環のなかに当てはめる行為であり、これらのあらゆる「生きるためのアクション」が制作に生かされている。本作品は八王子で古くから蚕と桑といった自然物によって人々の生活が支えられてきたことに着目し、会場に自生していた桑の木から紙を作り、自然から得られた素材でフレスコ画を描き、自然環境と呼応した人と生命との関係性が連綿と続いている情景を描いている。
 
 
日程:11/8~12/7 水曜定休
時間:10~17時
会場:工場跡地 東京都八王子市中野上町2丁目25−6
 
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鈴木初音
 
1995年神奈川県生まれ、茨城県在住。植物を育てることを通じて得られる素材を用いた作品制作を行う。古くから人々が素材を手にし、生きるために加工してきたという事実を追体験し、自身を自然環境へと順応させることを目指す。
 
 
 
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概要:
八王子芸術祭
2023年に始まった八王子芸術祭は、地域の歴史・自然・文化を背景に、その土地に染み込むアート作品を、その土地の旧工場跡や古民家、屋外施設や公園など多彩な会場で展開します。
美術・音楽・演劇に加え、ワークショップやトーク、パフォーマンス、地域とともにまちを盛り上げる「マチイロProject」など、多様なプログラムを実施。訪れる人は「旅人」として八王子の風景や時間に触れることのできる祭典です。


ー八王子芸術祭2025概要ー

土地に染み込む、ものづくりの機械音や職人たちの手のリズム、そのうえにアートやデザインの旋律が流れるとき。時代が織り重なり、伝統が未来に巡りあうとき。
そこにどのような物語がうまれるのでしょうか。

あなたの想いも、ひとつの糸となります。経(たて)の記憶に、緯(よこ)の風をとおす。
八王子から世界へ。未来の物語を紡ぐ旅のはじまりです。


【開催期間】2025年11月8日(土)~12月7日(日)※水曜日定休
【会場】   中野・大和田・小宮・石川および周辺複数会場
【入場料】  無料(一部有料プログラムあり)
【主催】   八王子市、公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団
【2025外部運営チーム】
Creative Direction:中村 寛
Art Production:戸田 史子
Curation:田坂 和実 、原 ちけい
Design:鄭 呟采 、足達 真帆

【公式HP】八王子芸術祭|Hachioji Arts Journey|アートとまちの10年旅
【公式SNS】Instagram:八王子芸術祭(@hachioji_arts_journey)