金沢市ひがし茶屋街で、160年の古民家を活用した町家宿「古都とき」と「cafe & sake bar toaru」を運営し、歴史と文化をつなぐ場所を構築。年間数百人の訪日観光客が訪れるスポットに。
株式会社あるところに(本社:石川県金沢市、代表取締役:河野 千帆里)は、江戸時代の茶屋文化を今に残す金沢・ひがし茶屋街で、築160年の町家を改装した宿「古都とき」を2023年より運営。
2025年春には、地酒や工芸品をカジュアルに楽しめる空間として「cafe & sake bar toaru 」をオープン。
画像:本社を構える金沢市東山の「ひがし茶屋街」
当社では、2023年より日本文化・歴史への深い関心を持つ方々を、「古都とき」の丁寧なおもてなしでお迎えしてまいりました。
画像:「古都とき」の外観
宿泊者の約9割が海外からのお客様であることから、これまで多くの外国人のお客様と言葉を交わし、彼らが感じる日本の魅力や嗜好、体験ニーズなどを詳しく知ることができました。
画像:「古都とき」の客室の様子
そして、新たな挑戦として、2025年春に地酒と郷土料理を提供する酒場「cafe & sake bar toaru」をオープン。地域と訪問客の交流をより豊かにし、体験と対話で日本文化を探究することができる場づくりを展開しています。
「cafe & sake bar toaru」のメニューには、ひがし茶屋街で購入できる食材を利用
宿泊と酒場で体験を届ける - “時を超えるおもてなし”
宿「古都とき」では、お客様がチェックイン時に町家の歴史や暮らしの物語を丁寧に説明することで、建物が歩んできた時間を感じていただきます。客室には江戸時代を想起させる小物等を配置し、セルフ方式の茶道体験も可能です。室内は当時の雰囲気を残した設えとなっており、まるで時間旅行をするような没入感を提供しています。
「古都とき」で行われる茶道体験の様子
また、宿から徒歩約2分の場所に位置する「cafe & sake bar toaru」では、地域の地酒と食材を通じて、“金沢の文化が現代にどう息づいているか”を、地元の人々と交流することで感じていただけます。
「cafe & sake bar toaru」のinstagramより引用
会社名 “あるところに” に込められた企業理念
「むかしむかしあるところに」という言葉は、数多くの日本人にとって“物語の始まり”を予感させる言葉ではないでしょうか。 私たちは、日本のあちこちに眠る資源・文化・歴史の魅力を丁寧に磨き、語り継ぎたいと考えています。
社名「あるところに」には、「日本全国の地域が、それぞれの魅力ある物語を宿している」という想いとともに、「ART COLONY(技あり集団)」というコンセプトも込められています。会社メンバーの一人ひとりが才能や技を開花させ、創造への探究を続けていく集団という意味を併せ持たせています。
 
 
     「株式会社あるところに」のロゴ
マーケティング・映像制作などの実績をもつ河野 千帆里、地方を基盤にITコンサルティングや官民学連携の実績をもつ國村 周平、国内旅行業務取扱管理者の東山 翔磨などのメンバーを中心に東京都・石川県を拠点に活動しています。
事業は、宿泊業や飲食業をはじめ、職人様とコラボした商品開発、観光ツアー企画支援、コンサルティングまで幅広く展開しています。
地域と世界を繋ぐ創造性を活かした新しい試み
私たちは、日本を理解するためには世界に目を向け、相互の文化や暮らしの違いを知ることが重要と捉えています。その上で、地域の物語を紡ぎ続けることを使命としています。
ひがし茶屋街近くを流れる浅野川
金沢以外の地域でも、観光コンテンツ造成・地方創生プロジェクトを展開し始めています。
また、現在、当社では日本でゲストハウスを始めたい方のための相談・コンサルティング業務を開始しました。これまで宿泊業、飲食業を営みながら得た日本文化を体感していただくノウハウを新規事業者に共有することにより、国内外の方々に日本をより深く知っていただき、地方のもつ魅力を発信する契機となればよいと考えています。