農林水産省「ミドリ・インフィニティ」参加企業として、養豚DXとカーボンクレジットを国際発信
株式会社Eco-Pork(本社:東京都、代表取締役:神林 隆、以下「Eco-Pork」)は、ブラジル・ベレンで開催中の国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)において、日本政府が主催するJapan Pavilionの公式セッションに登壇し、日本発の養豚DXとカーボンクレジットに関する取り組みを国際社会に向けて発信しました。
 
ミドリ・インフィニティ参加企業として壇上に立つ、Eco-Pork GHGプロジェクトリーダー沼澤祐介(左から3番目)
■ 登壇の背景
Eco-Porkは、農林水産省が推進する気候変動対策パッケージ「ミドリ・インフィニティ」において、参加企業32社の一社として紹介されました。本パッケージ策定にあたって第1回意見交換会から議論に参画しており、今回のCOP30 Japan Pavilionでの登壇は、同パッケージを構成する技術・取り組みの一つとして紹介されたことによるものです。
 
■ COP30 Japan Pavilionでの発表(11月12日)
11月12日、日本政府はCOP30 Japan Pavilionにおいて「ミドリ・インフィニティ」を正式発表しました。Eco-Porkは同セッションに登壇し、以下の取り組みを紹介しました。
・養豚経営を可視化し最適化するDXソリューション
・糞尿に残る窒素量を低減させるカーボンクレジット創出モデル
・アメリカおよびウクライナでの展開
・さらに世界各国へ展開可能なソリューションであること
 
■ COP30 AgriZoneでの発表(11月21日予定)
Eco-Porkは、AgriZone(アグリゾーン)においても11月21日に発表を行う予定です。当社の養豚DXとカーボンクレジットの取り組みが、日本の養豚事業者の生産性向上や資源効率の改善にどのようにつながっているか、そしてブラジルをはじめとした世界各国にどのように応用できるかについて紹介します。
AIカメラ「PigDataStation(PDS)」による群管理の高度化や、デジタルツールを活用した養豚GHG排出削減量のモニタリングなど、具体的な事例を交えて発信する予定です。
 
■ ミドリ・インフィニティとは
ミドリ・インフィニティ(MIDORI∞INFINITY)は、農林水産省が2025年5月に発表した「農林水産分野GHG排出削減技術の海外展開パッケージ」です。日本が持つ脱炭素技術を海外で活用し、世界の食料安全保障と日本の食料安全保障の両立を目指す取り組みです。
水田メタン抑制技術、生物的硝化抑制作物、バイオ炭、家畜のメタン・N2O削減技術、スマート農業など、海外展開可能な主要技術が整理されており、実証・JCM方法論の整備・国際協力など、展開を後押しする施策も包括的に示されています。
農林水産省による公式発表 https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/b_kankyo/251112.html
 
■ 代表コメント(Eco-Pork代表取締役 神林 隆)
Eco-Porkは、データを活用した養豚の生産性向上と環境負荷低減に取り組んできました。2025年にはアメリカとウクライナでの展開を開始し、日本で培った技術と知見が世界の養豚マーケットでも通用することを実感し始めています。
今回、ミドリ・インフィニティの発表とともにCOP30で当社の取り組みを紹介できたことを光栄に思います。参加32社の一社として紹介されたことは、養豚DXとカーボンクレジットを軸に持続可能な畜産を推進してきた当社の取り組みが、日本の代表的な気候対策の一部として位置づけられたことを意味しており、とても嬉しく、同時に責任も感じています。
私たちはこれからも、タンパク質危機や食料問題といった世界規模の社会課題の解決に挑戦していきます。
 
 
株式会社Eco-Pork https://eco-pork.com/
”次世代に食肉文化をつなぐ”を企業理念に掲げ、世界40兆円市場である養豚の、データによる持続可能化を目指しています。養豚の全てをデータで可視化する養豚経営支援システム 「Porker」および、関連するIoT機器を開発・販売しています。
経済産業省「グローバル・スタートアップ・エコシステム強化事業(2021年度)」、「J-Startup Impact(2023年度)」、農林水産省「令和2年度・令和3年度/令和4年度・令和5年度 スマート農業実証プロジェクト」、「中小企業イノベーション創出推進事業(フェーズ3基金)第1回公募」、「NEDOディープテック支援基金/ディープテック支援事業」などにも選定・採択されています。
https://prtimes.jp/a/?f=d47724-65-fe96749e3442e193e02c014c567ecc57.pdf