「塾の成功と生徒の成長を両立させ、より広く価値を提供したい」という目的・志のもとに主体的に集まり、相互に協力して地域教育に貢献するための塾・スクール経営の組織である塾エイド(運営法人:株式会社インサイト・ジャパン、代表取締役社長: 鴨志田順)は、全国の学習塾経営者を対象とした「塾運営に関するお悩みアンケート」を実施いたしました。今回は、採用に関する結果についてお知らせいたします。

少子化の進行や教育ニーズの多様化、保護者の価値観の変化などにより、学習塾業界を取り巻く環境は年々大きく変化しています。これまでのように学力指導だけで差別化を図ることが難しくなり、「どのように生徒を集めるか」「どのように人材を確保し育てるか」「どのように安定した運営体制を構築するか」といった課題が、より複雑かつ多様な形で現場に表れています。

塾エイドには、全国の塾経営者や教室長の方々から、こうした経営・運営に関するご相談やお悩みの声が日々寄せられています。そうした”現場のリアルな声”を数値的な指標として可視化し、業界全体の現状と変化を捉えることを目的として、本アンケートを実施いたしました。

調査では「集客」「人材・育成」「運営」の3つの観点から、塾の抱える課題や今後の方向性を多面的に分析しています。得られたデータは、塾エイドの「塾の成功と学生の成長を両立させ、より広く価値を提供したい」という理念のもと、各塾の経営課題に寄り添ったソリューションの提供やサービス開発へと反映してまいります。

また、塾運営に携わる皆様におかれましては、今後の経営判断や運営改善の参考としてご活用いただければ幸いです。

※本調査を引用される場合 「『塾エイド』調べ」と明記ください。

「そう思う」「どちらかといえばそう思う」は合わせて約47%となり、講師の採用が難航していると感じている割合が半数程であることが明らかになりました。

「そう思う」「どちらかといえばそう思う」は合わせて約22%となり、事務員や教室スタッフの採用にはそれほど難航していないことが分かりました。

「そう思う」「どちらかといえばそう思う」は合わせて53%となり、採用コスト(求人広告費)が上昇していると感じている人が半数以上であることが明らかになりました。

今回の調査で「採用コスト(求人広告費)が上昇している」と答えた割合が半数以上を占め、多くの塾で採用コストの上昇を感じているという結果になりました。これは、慢性的な人手不足の影響で採用活動自体が長期化し、費用やそれに伴い人件費が膨らんでしまっていることが要因の一つであると考えられます。また、求人媒体においても、成果報酬フィーや掲載費用が以前より上がっており、価格高騰の波を受けているという点も挙げられます。

「講師の採用が難航している」に「そう思う」と答えた割合は約半数となりました。一方で、「事務員や教室スタッフの採用が難航している」には約2割のみが「そう思う」と回答しており、講師以外の人員確保にはそれほど難航していないこと(もしくは事務員を現状必要としていないこと)がわかります。講師には一定以上の学力と生徒とのコミュニケーション能力が求められるため、比較的人が集まりやすい事務スタッフに比べて、より採用難度が高いのではないでしょうか。

塾は形のある商品がないため、講師そのものが「商品」となると言っても過言ではありません。つまり、講師の質が塾の質を左右する、ということになります。採用に難航しているのはコストの要因もありますが、日頃の準備が不足している、といった可能性もあります。

大学生講師の場合、長くても4年程度しか働くことができません。大学4年生の2~3月に退職するケースがほとんどだと思いますので、退職する講師の指導科目を確認し、早めに求人を出しておくなど、準備しておく方が良いでしょう。

また、高校3年生の生徒が卒業後、そのまま講師になることも少なくないかと思います。大学合格のタイミングで面談を設定し、講師採用を打診できる場を作っておくなどの準備も効果的です。加えて、講師の中に紹介制度を作っておくことも有効で、採用コストを抑えて人材を確保できます。塾内の制度や仕組みを整えておくと、採用活動をスムーズに進められます。

採用が難航する理由は、その塾の魅力を伝えきれていないから、ということも考えられます。

一昔前では塾講師はアルバイトとしてかなり給与が高く、学生にとってもかなり人気のあるアルバイトの一つでした。しかし、最近では最低賃金の上昇も相まって、飲食店などのアルバイトの時給も上昇してきています。そのため「予習が必要」や「サービス残業が多い」などの負のイメージが先行してしまっている塾講師のアルバイトは人材が集まりにくいと考えられます。

「塾だから選ぶ」時代ではなくなっているため、「この塾だから働きたい」と思わせるような価値訴求が必要になってきています。つまり、販促などと同じく求人においても、『その塾の魅力』を伝えきることが重要です。

5.塾エイドが提供する人材採用・育成サポートについて

塾エイドは「塾の成功と生徒の成長を両立させ、より広く価値を提供したい」という理念のもと、塾の先生方がコア業務である「教育」に集中できるような仕組みづくりを日々実践しております。教育業界を取り巻く環境は日々変化しており、塾エイドが情報の集約を行って、セミナーやコンテンツを通して発信していくことで、効率よく情報収集いただけます。

今回取り上げた人材採用・育成テーマについて、塾エイドでは過去以下のようなセミナーを開催しております。無形商材を扱う塾においては、「講師が商品」と言っても過言ではありません。採用=塾の仕入れで、仕入れが悪い店舗には寄り付かない…といった可能性も考えられるでしょう。

本テーマは、セミナーアンケートからも毎回関心度の高さが伺えます。ぜひこの機会に、公式HPからフレンド会員登録(無料)、塾エイドLINE公式のご登録をいただけますと幸いです。

人材採用・育成テーマで実施したセミナー例

門配から講師まで、塾で活用するコツとは?

タイミー様にご登壇いただき、スポットワークを塾に取り入れるための手法や事例をご紹介いただきました。

講師がやる気で活気のある教室なら、売上も伸びる!

離職を防ぎ、パフォーマンスを高める声かけとは?

株式会社ウーマンプラスアルファ代表の菊地様にご登壇いただき、講師の「定着」「パフォーマンス向上」のためのコミュニケーションのコツについてお話しいただきました。

また塾エイドでは、教室長や講師、事務スタッフの採用~定着までをサポートする「人材育成パートナー」サービスを提供しています。求人出稿だけでなくその後の研修フォローや労務対応まで、塾特化のノウハウを元に、伴走型でサポートいたします。ご興味がございましたら、下記メールアドレスまでご連絡くださいませ。

ご案内は以上です。本調査や塾エイドに関してご関心やご質問のある皆様は下記までお問い合わせくださいませ。

【株式会社インサイト・ジャパンについて】

事業内容:学習塾ボランタリーチェーンの運営

2020年  6月  学習塾ボランタリーチェーン本部発足