~持ち家が幸福度に強く影響を与えている実態などが判明~
株式会社LIXIL住宅研究所では、子育て世代において持ち家が幸福度に強く影響を与えている実態や、現代の家族が住まいに求める本質的な役割などをまとめた「住まいと家族の幸福度に関する調査研究報告書」を作成しました。なお、この調査研究報告書は、2025年10月15日からアイフルホームの子育て世代を支える暮らしのお役立ちメディア【Sodate(ソダテ)】にて公開しています。
■調査研究報告書のポイント
⚫︎報告書の概要
本報告書は、子育て世代を対象に株式会社LIXIL住宅研究所が2025年2月に実施した『キッズデザイン思想に関する意識調査(計12テーマ)』(対象:20~40代子育て世代、n=1,000)をもとに当社の社内シンクタンク「キッズデザイン研究所」において分析した結果を今回報告書としてまとめたもです。持ち家が心理的な安心感や経済的な安定をどのように支えているのか、幸福度の高い家庭に見られる共通点は何かを探ることなどを目的としとしています。
Sodate記事のURL:https://www.eyefulhome.jp/sodate/article/home-ownership/
⚫︎主要な研究テーマ
1. 住まいは単なる「箱」ではなく、心の豊かさを育む基盤であり、快適で安心できる持ち家が、日々の生活に幸福感をもたらしている
→新築戸建て所有者では、8割以上が「持ち家は幸福度を高める」との意識
新築戸建て所有者に「持ち家によって将来の幸福度が増すと思いますか?」と調査した結果、「とても幸福度が増すと思う」(52.3%)と「少し増すと思う」(28.3%)を合わせ合計80.6%となり、持ち家は幸福度を高めるとの意識の方が8割以上に達しています。この結果は、持ち家が単なる住まいではなく、心理的な安定や家族の安心感に強く結びついていることを示唆しており、「自分の場所がある」という安心感をもたらし、幸福度を押し上げる要因として働いていると考えられます。
2.20代から40代の子育て世代は、全世代より幸福度が高い
→子育て世代の幸福度は日本平均(6.1点)を上回る6.7点
20代から40代の子育て世代を対象とした生活全般の幸福度(10段階評価)の平均値は6.7点となり、日本全体の平均6.1点(※ワールドハピネスレポート2024)を上回る結果となりました。子育て世代が高い幸福度を維持できている背景には、「成長を見守る喜び」(27.2%)や「幸福な時間が増えた」(20.1%)といったポジティブな実感があげられています。さらに家族との関係性を重視する日本の文化も、幸福感を支える要因と考えられます。
※ワールドハピネスレポート2024(https://data.worldhappiness.report/table)
3. 新築戸建てはマンションよりも幸福度・満足度とも高い
→新築戸建てに住む人々の幸福度の平均は6.9点、マンション居住者の平均は6.6点
住居形態ごとの幸福度と家への満足度を比較した結果、新築戸建てに住む人々の幸福度の平均は6.9点で、マンション居住者の平均6.6点、新築注文住宅検討中の人々の平均6.7点を上回りました。
また、家そのものへの満足度においても、新築戸建ての平均は7.1点であるのに対し、マンションは6.7点にとどまりました。特に、高満足度層(9点以上)の割合は戸建てが23.5%と、マンションの11.3%と比較して圧倒的に多く、戸建ては「家に満足している」と強く感じている人の割合が多いことが明らかです。
背景には、戸建てはライフスタイルに合わせた設計自由度や家族に合った暮らしの形を実現しやすいという点が考えられます。家は生活の舞台であると同時に、子どもの成長を見守り、家族が安心して過ごせる場でもあります。持ち家はその期待に応えやすい住まいだといえるでしょう。
4. 幸福度を高める最重要要因は「心の健康」と「信頼できる家族の存在」
→最も多かったのが「心の健康」(25.2%)、続いて「信頼できる家族の存在」(22.5%)
幸福度を高めるために重要だと考えられている要因についてたずねたところ、最も多かった回答は「心の健康」(25.2%)、次いで「信頼できる家族の存在」(22.5%)でした。この結果は、幸福が収入や財産といった物質的な要素よりも、精神的安定と家族の支えによって強く影響を受けることを裏付けています。家族が信頼し合える環境は、物質的な豊かさよりも幸福度に大きな影響を与えることがデータからも示されました。
 
5. 幸せに暮らす家の3大条件は「子育てのしやすさ」がトップ
→ベスト3は「子育てがしやすいこと」(31.3%)「家族でくつろげるリビング」(29.5%)、「日当たりの良い部屋」(28.1%)
「あなたに幸せをもたらしてくれる家の条件は何ですか?」という問いに対し、最も多くあげられたのは「子育てがしやすいこと」(31.3%)でした。これは、親が安心して家事を行える環境が子どもの安全性と親の心理的安定の両方を守り、家族全体の幸福度を押し上げることを示唆しています。続いて、「家族でくつろげるリビング」(29.5%)、「日当たりの良い部屋」(28.1%)がトップ3に入りました。これらの条件は、家族の絆を深めるコミュニケーションの場と、心身の健康を保つための環境づくりに直結しています。
⚫︎総括
今回の報告書では、住まいは単なる「箱」ではなく、心の豊かさを育む基盤であり、特に子育て世代においては、持ち家が安心・自由・将来設計という心理的価値を提供し、日常生活の幸福度を押し上げていることが明確になりました。
その他のテーマの要旨は以下の通りです。
 
1.幸せの半分は「家」がつくる?
→ 回答者の実感として、人生の幸福の半分以上(平均57.5%)が住まいに左右されているという結果が出ています。 新築戸建て所有者(58.5%)はマンション居住者(55.7%)よりも、住まいが幸福に影響する度合いが高いと感じており、持ち家は「安心」「自由」「将来設計」という心理的価値を提供していると分析されています。
 
2.現代の家族が本当に求める「家の役割」トップ3
→ 住まいに求められる役割の上位は、情緒的な価値が重視されており、以下の3つが挙げられました。
1. 「安心してくつろげる」(26.5%)
2. 「家族が楽しく過ごせる」(19.0%)
3. 「リラックスして休む」(12.2%)
 
3.子育て世代が最も幸福を感じる瞬間
→最も多かったのは「家で家族だんらん」(52.9%)でした。
→この結果は、家庭内のコミュニケーションが幸福度に強く影響していることを示しています。
 
4.幸せに暮らせる年収
→理想の世帯年収平均は1,015万円であるのに対し、現実の平均は724万円であり、約300万円のギャップがあることが示されました。
→ただし、高断熱・高気密や適切な設計の工夫により、限られた予算でも満足度を高めることは可能であるという示唆も含まれています。
 
5.住まいが心と体の健康に与える影響
→幸福度が高い人ほど「健康だ」と自己評価する割合が高いことが示されています 。
→質の高い睡眠(61.5%が必要と回答)やリラックスできる空間(60.5%が必要と回答)を生み出す住まいの工夫が、心身の健康維持に不可欠であると結論付けられています。
 
6.子育ては幸せ?
→子どもを持つことで「成長を見守る喜び」(27.2%)や「幸福な時間が増えた」(20.1%)といったポジティブな実感が上位を占めており、子育て世代の幸福感が増加している傾向が見られました 。
⚫︎【Sodate(ソダテ)】の紹介
Sodate(ソダテ)は、アイフルホームの子育て世代を支える暮らしのお役立ちメディアです。
子どもが・家族が・自分が「育つ」ことを目指し、そんな住まいの環境づくりをお手伝いします。記事カテゴリーには「子育て」「整理・収納術」「インテリア・家具家電」「安全・防災」「食・レシピ」「家づくり」などがあります。報告書『住まいと家族の幸福度に関する調査研究報告書』は2025年10月15日より公開されています。
URL:https://www.eyefulhome.jp/sodate/
 
◆当社概要
・会社名:株式会社LIXIL住宅研究所
・代表者:代表取締役社長 加嶋 伸彦
・本社所在地:〒141-0033 東京都品川区西品川1-1-1
・URL:【株式会社LIXIL住宅研究所】 https://www.lixil-jk.co.jp/
・事業内容:住宅及びビル建材・設備機器の製造販売・住宅フランチャイズチェーンの運営など、総合的な住生活関連事業を展開するLIXILの一員です。住宅フランチャイズチェーン事業の運営を担う企業として、アイフルホーム、フィアスホーム、GLホームの3ブランドを展開し、国内最大級の住宅フランチャイズチェーン事業を展開しています。
 
◆株式会社LIXIL住宅研究所 キッズデザイン研究所について
株式会社LIXIL住宅研究所は、2008年4月に社内シンクタンク「キッズデザイン研究所」を設立しました。同研究所は、子どもの住環境や家庭環境に関する課題を起点とし、全世代・社会が直面する問題を「住まい」で解決することを使命としています。その研究・開発の成果は、同社の多様な商品・サービスに展開されています。

株式会社LIXIL住宅研究所では、子育て世代において持ち家が幸福度に強く影響を与えている実態や、現代の家族が住まいに求める本質的な役割などをまとめた「住まいと家族の幸福度に関する調査研究報告書」を作成しました。なお、この調査研究報告書は、2025年10月15日からアイフルホームの子育て世代を支える暮らしのお役立ちメディア【Sodate(ソダテ)】にて公開しています。