シャープ天理事業所(奈良県天理市)の敷地内にある「天理古墳シャープの森」が、当社で初めて環境省の「自然共生サイト」に認定されました。

当社は生物多様性の取り組みを、事業活動と社会貢献活動の両面から進めており、労使共同のボランティア組織「シャープグリーンクラブ」を通じてさまざまなアクションを実行しています。5事業所(※1)でそれぞれ「シャープの森づくり」として植林や育林を行っており、今回認定を受けた「天理古墳シャープの森」もその一つです。

「自然共生サイト」とは、「民間の取り組みによって生物多様性の保全が図られている区域」を指し、「30by30」(※2)の実現に向けて2023年度から環境省による認定がスタートしました。2025年度からは「地域生物多様性増進法」として法制化され、既存の自然共生サイトに加えて将来的な保全に向け回復・創出活動する区域も認定対象となりました。

「天理古墳シャープの森」では、2006年に行った生物調査で自生が確認された希少植物ササユリの保護活動を行っています。種まきから下草刈りなどの照度管理、古墳周りの清掃を定期的に実施することで、ササユリが現在も元気に生育しており、こうした取り組みが評価され「生物多様性の価値(希少な動植物種が生息生育している場)」として認められました。

当社は、多様な生物が共存できる生態系を保つことが、企業および個人にとって豊かな生活環境をもたらすものと認識しており、2009年度に取り組み指針として「シャープ生物多様性イニシアティブ」を策定。日本のみならず、世界各地で環境保全活動を推進しています。今後もさまざまな活動を通じて生物多様性の保全に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

※1:天理事業所(奈良県天理市)、葛城事業所(奈良県葛城市)、広島事業所(広島県東広島市)、三重事業所(三重県多気郡)、亀山事業所(三重県亀山市)の5事業所です。

※2:2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする国際的な目標です。