奨学金やリボ払いを「借金」と認識していない若者が4割超。金融教育の遅れが生む“無自覚債務リスク”とは?
”見えない借金"に対する意識調査より
 
「奨学金は借金じゃない」「リボ払いも毎月払えてるから大丈夫」――。
 
そんな“自覚なき借金”を抱えた若者が増えています。物価高が続くなか、収入は伸び悩み、可処分所得が減少する一方で、キャッシュレス決済や分割払いの普及によって“支払っている実感”が薄れる構造も進行中です。
 
「借金をしている」という自覚がないまま、複数の負債を抱え込むケースも少なくありません。奨学金、リボ払い、車や美容ローンなど、名目は違っても実態は“債務”。しかし、返済額や金利、総支払額を正確に把握していない若年層が多く、金融リテラシーの格差が深刻化しています。
こうした背景を踏まえ、弁護士法人mamoriは、若年層の借入状況や金銭管理への意識を明らかにし、現代の“自覚なき債務者”の実像に迫るべく、全国の20~30代の男女550名を対象に「“見えない借金”に関する実態調査」を実施しました(インターネット調査)。
 
<調査概要>
調査概要:”見えない借金"に対する意識調査
調査期間:2025年10月19日
調査機関:WEBアンケート(設問選択・記述式)
調査対象:日本全国在住の20~30代の男女
調査人数:550人
 
【20~30代男女への”見えない借金"に対する意識調査】概要まとめ
1.
約3割が、現在なんらかの借金やローン・奨学金を抱えている
2.
最も多い借入内容は「奨学金」(12.2%)
3.
約3人に1人は奨学金やリボ払いを借金だと「全く意識していない」
4.
自分の収入と支出のバランスを正確に把握している人はわずか4人に1人
5.
借金や金銭管理について、多くが問題を抱えながらも自己解決している
 
 “借金がある自覚”のない若者が増加傾向
社会人としての生活が安定しているように見えても、実際には何らかの形で負債を抱えている人が少なくありません。とりわけ奨学金や分割払いなど、生活に密着した「日常的な借入」は、本人が“借金”と捉えていないケースが多く見られます。支払いが自動化・定額化されている現代では、借入の感覚が薄れやすく、返済額や残高を意識せず生活してしまう傾向が強まっていると言えるでしょう。
 
奨学金・リボ・住宅ローン──“人生設計型の借入”が中心に
借入の中心となっているのは、学費・生活・住まいに関する「人生設計型の借入」。つまり、“将来への投資”という名目のもとに抱えた負債です。教育や住宅など必要性の高い支出である一方、それが長期的な返済負担となり、経済的な自由度を制限している現実もあります。特に奨学金は「借金ではなく学費の延長」と捉えられやすく、返済計画への意識が希薄になりがちです。
 
「奨学金は借金じゃない」──“自覚なき債務者”の存在
奨学金やリボ払いを「借金」と強く認識していない人が多いことから、支払いに対する危機意識の薄れが見て取れます。毎月の自動引き落としや定額支払いに慣れ、返済が“日常化”していることで、借金をしているという自覚が失われつつあるのです。この意識の欠如は、返済遅延や多重債務に発展するリスクを高める要因となり、特に若年層では金融教育の不足がその背景にあると考えられます。
 
 “感覚管理”が主流に──収支バランスの把握が甘い若年層
多くの人が収入と支出を「なんとなくの感覚」で管理しており、家計簿やアプリで精密に管理できている層は一部に限られます。可処分所得の減少や支払いの自動化により、“自分のお金の流れ”を見失っている人が増加中です。支出管理の曖昧さは、無意識の浪費や返済遅れを招くリスクがあり、特にクレジット決済が主流となった現代では、金銭感覚の鈍化が深刻な課題となっています。
 
借金の悩みを“自力で抱え込む”傾向が顕著に
借金や返済について専門家に相談しようと考える人は少なく、「自分でなんとかする」「誰にも知られたくない」と抱え込む傾向が強く見られます。金銭トラブルは人に打ち明けにくく、恥や不安が相談のハードルを高めています。その結果、問題が深刻化してから初めて相談に至るケースも多く、早期の法的支援や専門的アドバイスへのアクセスを促進する必要性が浮き彫りになりました。
 
まとめ
今回の調査から、若年層における“借金の自覚の薄れ”が進行している実態が明らかになりました。奨学金やリボ払い、分割ローンなど、日常生活に溶け込んだ借入が増えるなかで、それを「借金」と認識していない人が多く見られます。支払いの自動化・キャッシュレス化により、返済や利息を「見えないお金の流れ」として処理してしまう傾向が強まり、結果として負債の重さを実感しにくくなっていることが分かりました。
 
さらに、自分の収支バランスを正確に把握していない人が多く、感覚的なお金の管理が主流になっている点も課題です。特に20~30代では、収入が安定しにくい中で支出のコントロールが難しく、“知らないうちに増えていく借金”が生まれやすい構造が浮き彫りとなりました。また、金銭トラブルや返済の悩みを専門家に相談する人はごく少数であり、「自力でなんとかする」「知られたくない」という心理が、問題の長期化を招いていると考えられます。
 
こうした状況の背景には、「借金は恥ずかしい」「相談は最終手段」といった価値観や、金融教育の不足があります。その結果、借金を正しく理解し、早期に解決へ向かうための機会を逃してしまうケースも少なくありません。負債の有無にかかわらず、金銭感覚や返済意識を見直すことは、誰にとっても必要なリテラシーと言えるでしょう。
 
弁護士法人mamoriでは、こうした“見えない借金”に悩む若年層に対し、債務整理や返済相談などの法的サポートを通じて、安心して生活を立て直せる環境づくりに取り組んでいます。お金の悩みは「失敗」ではなく「再出発のきっかけ」。ひとりで抱え込まず、正しい知識と専門家の力で未来を見直すことが、健全な社会の第一歩になると考えています。
 
債務整理は“終わり”ではなく、“やり直し”のはじまり
弁護士法人mamoriでは、借金に悩む方々の相談を日々受けています。債務整理というと「人生の終わりのようで怖い」「家族に知られたくない」と不安を感じる方も少なくありません。しかし、法的手段は“最終手段”ではなく、“生活を立て直すための選択肢”です。
 
借金問題は誰にでも起こり得る「生活上のトラブル」であり、恥ずかしいことではありません。むしろ、問題を早期に認識し、正しい知識と専門的なサポートを得ることこそ、再出発への第一歩です。
弁護士法人mamoriでは、任意整理・個人再生・自己破産など、状況に応じた複数の法的手段を比較しながら、依頼者にとって最も負担の少ない解決策を提案しています。
借金の理由や金額の大小にかかわらず、「今の生活をどう立て直すか」を共に考え、再スタートを支援するのが私たちの使命です。
 
【こんな状況に心当たりはありませんか?】
・月末になるとカード残高が気になって落ち着かない
・リボ払いや分割払いの総額が分からないまま支払い続けている
・返済のために新たな借入をしている
 
借金を放置することは、問題を先送りすることにほかなりません。
少しでも不安を感じたら、早めに専門家に相談することが何よりも重要です。
 
【まずは無料相談から、生活再建の第一歩を】
「返済に追われる毎日から抜け出したい」「誰にも知られずに相談したい」
そんな方こそ、今すぐご相談ください。債務整理は“逃げるための手段”ではなく、“立ち直るための制度”です。
\債務整理の仕組みや体験談はYouTubeでも解説中!/
https://www.youtube.com/watch?v=-Mh32l9NdqI
 
 
弁護士法人mamori 代表弁護士 日比野 大 プロフィール 
2010年 中央大学法学部卒 
2012年 中央大学法科大学院卒 司法研修所66期
東京弁護士会所属 第49302号
皆様にもっと法律や弁護士を気軽に活用してもらえるように、出来る限りわかりやすく法律にまつわる話題をYoutubeなどで発信をしています。 突然降ってくるトラブルやライフイベントの困り事において、 相談しやすい環境づくりを心がけています。 私たちは皆様の権利を守り、安心できる環境と笑顔を取り戻してもらうことが仕事です。 依頼者のために「For The Client」の精神で最後まで戦い抜きます。 ぜひお気軽にご相談ください!
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弁護士ビーノよりコメント
近年、家計のキャッシュレス化や物価上昇の影響により、「自分では借金をしている感覚がないまま負債が膨らんでいる」ケースが増えています。とくにリボ払い・カードローン・奨学金返済など、日常に溶け込んだ“見えない借金”は、気づかないうちに生活を圧迫し、精神的な負担にもつながりかねません。借金問題の解決は“恥ずかしいこと”でも“逃げ”でもありません。法的な手段を通じて生活を立て直すことは、前向きな再出発のための選択です。弁護士法人mamoriでは、債務整理や任意整理、自己破産といった手続きを通じて、一人ひとりの状況に寄り添いながら、安心して生活を再構築できるよう支援を続けてまいります。
 
弁護士法人mamori
所在地:東京都渋谷区恵比寿西1−3−10 ファイブアネックス8階
事業内容:債務整理/不倫慰謝料請求/退職代行/占い詐欺返金/企業顧問  等
 
誰でも法律を有効活用できるお手伝いをするのが、私たちの役目です。
LINEやZoom等の様々なオンラインツールを使用し、どの地域からでも簡単に相談が可能です。知識と経験はもちろんのこと、明るく話しやすい弁護士が素早い対応を行います。常に皆さまが相談しやすい環境づくりを心がけ、相談をお受けしています。
 
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 調査内容詳細
 Q1. 現在、何らかの借金またはローン・奨学金を抱えていますか?
はい:28.2% 
いいえ:71.8%
 
Q2. 借入の内訳で最も比重が大きいものはどれですか?
TOP3:1.奨学金:12.2% 2.クレジットカード(リボ含む):8.5% 3. 住宅・不動産ローン:8.0%
 
Q3. 奨学金やローン、リボ払いを「借金」として意識していますか?
「強く意識している」「なんとなく意識している」:57.8%
「あまり意識していない」「全く意識していない」:42.2%
 
Q4. 自分の毎月の収入と支出のバランスを正確に把握していますか?
「把握している(家計簿・アプリで管理)」「だいたい把握している」:56.0%
「なんとなく感覚で把握」「全く把握していない」:44.0%
 
Q5. 借金返済や金銭管理について、専門家(弁護士・FPなど)に相談したいと思ったことがありますか?
はい:16.4%
いいえ:83.6%
 
ご取材に関するお問い合わせ先
担当:日比野
メールアドレス:info@law-mamori.com
電話番号:03-6409-6970

若年層の借入状況や金銭管理への意識を明らかにし、現代の“自覚なき債務者”の実像に迫るべく、全国の20~30代の男女550名を対象に「“見えない借金”に関する実態調査」を実施しました(インターネット調査)。

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