| DX推進の裏で求められる支援、1位は「『感謝』『学ぶ姿勢』の人間力教育」。“仕組み”と“教育”の欠如が浮き彫りに |
| 企業ブランディングおよび組織開発・人材育成を手掛ける株式会社イマジナ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:関野吉記)は、2025年10月28日から31日にマリンメッセ福岡で開催された「DXPO福岡'25」の当社ブースにおいて、来場した経営者・管理職他554名を対象に、組織課題に関するアンケート調査(シール式)を実施しました。 | |||||||||
| 本調査から、多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する一方で、OJT指導の属人化、採用後のフォロー体制の不備、若手社員の人間力教育、営業担当者のヒアリング力不足といった、組織の根幹となる「仕組み」と「教育」に関わる根本的な課題を抱えている実態が明らかになりました。 | |||||||||
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| 調査結果のサマリー | |||||||||
| 1. 最大の課題は「採用後のフォロー不足」。OJTの“属人化”も深刻。 | |||||||||
| 「採用・その後の育成で最も大きな課題だと感じることは?」という質問に対し、最多の回答は「採用後のフォローが不十分」(29.4%)でした。これは、「若手のロールモデルになる人材がいない」(23.9%)や「採用後の定着率が低い」(14.7%)を上回る結果です。 | |||||||||
| また、「OJT指導に感じる課題」としては、「教え方が統一されていない・学べていない」(41.8%)が群を抜いてトップとなり、次点の「指導に割く時間がない」(20.9%)とも関連し、指導が個々の管理職のスキルやリソースに依存する“属人化”に陥っている実態が示されました。 | |||||||||
| これらの結果から、多くの企業で人材の「入口(採用)」から「育成(OJT)」に至るまでのプロセスが「仕組み」として整備されておらず、組織的な課題となっていることが浮き彫りになりました。 | |||||||||
| 2. 若手育成のニーズは「人間力」。DX展示会で求められるアナログな支援。 | |||||||||
| 「内定者や若手社員の育成・定着に向けて、どんな外部支援があると嬉しいか?」という質問に対し、最も多くの票を集めたのは、「『感謝』『学ぶ姿勢』などの人間力を高める教育」(31.6%)でした。次いで、「内定者・若手社員の目標設定支援・伴走」(26.3%)となりました。 | |||||||||
| これは、「若手の離職・モチベーション低下の理由」として「上司やチームとの関係性」(33.3%)が「業務とのミスマッチ」(33.3%)と並んでトップであることと深く関連していると考えられます。 | |||||||||
| DXPOというデジタル技術の展示会においてさえ、管理職が最も課題視し、外部に求めている支援が「人間力」や「関係性構築」であるという事実は、組織の持続的成長の基盤が「人」と「教育」にあることを強く示唆しています。 | |||||||||
| 3. 営業の成果は「根性」より「ヒアリング力」。求められる“教育”と“仕組み”。 | |||||||||
| 「営業において、何を改善するとより契約数が増えると思うか?」という問いでは、「担当者のヒアリング力・理解力」(29.4%)が圧倒的トップとなりました。一方で、「モチベーションを保てる明確な目標設定」(12.7%)や「一人ひとりへの売上数値への意識」(11.9%)といった、いわゆる“営業根性論”的な項目は、ヒアリング力の半分以下の票数にとどまりました。 | |||||||||
| 顧客のニーズを正確に把握する「ヒアリング力(教育)」と、それを支える「顧客対応のスピード」(22.2%)や「チーム内での状況共有力」(19.0%)といった「仕組み」が、現代の営業活動において最も重要なレバーであると、現場の管理職が認識していることが明らかになりました。 | |||||||||
| 4. 理念は「語る」もの、しかし「使われていない」。判断基準のギャップ。 | |||||||||
| 理念浸透の課題についても調査しました。「理念浸透をさらに高めるために必要だと思うこと」として、「TOPが思い伝えること」(32.5%)と「管理職が代弁機能を果たすこと」(30.0%)が上位を占め、経営層・管理職層ともに理念の重要性を強く認識していることが分かりました。 | |||||||||
| しかし一方で、「例えば誰かがミスをしたとき、何に基づいて指摘をしていますか?」という実務に関する質問では、「業務ルールやマニュアル」(44.4%)がトップであり、「会社の理念や行動指針」に基づいて指摘しているという回答はわずか16.7%でした。 | |||||||||
| この結果は、理念が「壁に貼られた額」になっており、日常業務の判断基準や行動指針として「仕組み」に落とし込まれていないという、多くの日本企業が抱える理念浸透の根本的なジレンマを示しています。 | |||||||||
| 株式会社イマジナ 代表取締役社長 関野吉記 のコメント | |||||||||
| 今回のDXPO福岡'25での調査結果は、九州の経営者・管理職の皆様が抱える課題の「本音」が表れた、非常に示唆に富むものとなりました。デジタル化やAIの活用が叫ばれる中で、最も多くの支援が求められたのが「感謝」や「学ぶ姿勢」といった「人間力」であり、営業成果の鍵が「ヒアリング力」であったという事実は、私たちが一貫して提唱してきた「教育と仕組みの両輪」の重要性を改めて証明しています。 | |||||||||
| ツールやシステムという「仕組み」は、それを使いこなし、他者と協働するための「教育(人間力)」があってこそ初めて機能します。本調査で明らかになった「OJTの属人化」や「採用後のフォロー不足」といった課題は、まさに「仕組み」の欠如が「教育」の機会を奪っている典型例です。株式会社イマジナは、これらの組織課題に対し、教育と仕組みの両面からアプローチし、企業の持続的成長を支援してまいります。 | |||||||||
| 調査概要 | |||||||||
| 調査名:DXPO福岡'25 会場アンケート | |||||||||
| 調査期間:2025年10月28日~31日 | |||||||||
| 調査場所:DXPO福岡'25(マリンメッセ福岡)株式会社イマジナ ブース内 | |||||||||
| 調査対象:当社ブースに来場した経営者・管理職他 | |||||||||
| 有効回答数:554 | |||||||||
| 調査方法:質問項目に対するシール式アンケート | |||||||||
| ■株式会社イマジナについて | |||||||||
| イマジナは、「人材に投資することが当たり前になる社会をつくる」をパーパスに掲げるブランディングカンパニーです 。組織内部の意識を変革する「インナーブランディング」と、社外への発信を強化する「アウターブランディング」を一気通貫で手掛け、企業の想いを社内外へ浸透させることで、3,000社以上の企業成長を後押ししています。 | |||||||||
| 公式サイト: https://www.imajina.com/ | |||||||||
| ■お問い合わせ先 | |||||||||
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株式会社イマジナ 担当:青江 美波 TEL:03-3511-5525 FAX:03-3511-8228 MAIL:info@imajina.com |
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経営者・管理職他554名を対象に、組織課題に関するアンケート調査(シール式)を実施しました。
組織の根幹となる「仕組み」と「教育」に関わる根本的な課題を抱えている実態が明らかになりました。