「ママだけが頑張らない」を合言葉に、自ら片づけられる人を育て家族をごきげんな暮らしに導く株式会社Homeport(本社:東京都港区、代表取締役:西崎彩智) は、2025年5月27日~6月17日に「家庭力アッププロジェクト(R)」卒業生コミュニティ「Life Creators STUDIO(以下LCS)」 の1236名を対象にアンケートを実施。242名から回答を得ました。

第3弾のテーマは「時間管理と生産性向上の関係性を可視化する」こと。

その結果、家庭環境を整える行動を習慣化している人ほど、タスク遂行力・集中度が高い傾向が確認されました。

本調査は、Homeportが7周年を迎える節目として発表する『LCS白書2025』の一部であり、 同社は家庭の中に眠る“整える力”を、『時間とエネルギーを最適化する「人的資本の新要素」』として、 働く人の生産性と幸福度を両立するプログラムモデルの開発を進めています。

アンケート結果によると、家庭力アッププロジェクト(R)受講前は「時間の使い方に満足している(満足度4以上)」と回答した人が全体の14.9%にとどまりましたが、受講後は50.4%に上昇しました。

行動面でも、「探し物や準備にかかる時間が減った」(23.9%)、「家事の時間が短縮した」(21.1%)、「時間に余裕ができた」(15.5%)などの変化が見られました。

さらに、「自分のために使える時間が増えた」と答えた人は全体の81.9%にのぼり、内訳では、「30分~1時間増えた」が最多で33.1%、「2時間以上増えた」も19.1%に上りました。

多くの人が「時間をつくる」のではなく、「時間を取り戻す」感覚を実感しており、暮らしを整えることにより「時間の余白ができる」「時間を再配分できる」ということが実証されました。

家庭を整えることで「時間の使い方」が変わり、家庭力アッププロジェクト(R)受講後、「仕事に関する満足度(満足度4以上)」は 22.7% から 54.1% へと大幅に上昇しました。

さらに、「仕事に前向きになれた」(28.7%)「仕事の質が上がった」(19.3%)といった回答も多く、家庭内の整理整頓が「生産性を上げる行為」であるという相関性が浮かび上がりました。

「お金に関する満足度(満足度4以上)」は、受講前の17.7%から受講後47.2%へと大きく上昇しました。

片づけを通じて「ムダ遣いが減った」(46.3%)、「お金の管理ができるようになった」(15.2%)といった回答が目立ち、家の整理整頓とともに、お金の「見える化」が進んだ結果、支出管理が促進されたと考えられます。

また、「夫・パートナーとの価値観を合わせられた」(8.0%)という回答も見られ、家庭力アッププロジェクト(R)を通じて、家計に関するコミュニケーションまでもが改善するという効果がでたことは特徴的です。

「健康に関する満足度(満足度4以上)」は、受講前の15.7%から受講後66.1%へと大幅に上昇しました。

具体的な変化としては、「ストレスが減った」(25.4%)、「睡眠の質が上がった」(13.6%)、「体調を崩しにくくなった」(12.6%)などが上位に挙げられました。

これらの結果から、家庭内の整理整頓が「環境ストレスの削減」「生活習慣の安定化」に繋がっていることが伺え、物理的な環境の変化が、メンタルヘルスの改善を後押しすることが明確に見て取れます。

「自分の未来に関する満足度(満足度4以上)」は、受講前の2.9%から受講後68.2%へと急上昇しました。

「小さな一歩を積み重ねれば未来は変えられると思えた」(13.0%)、「もっと学びたい・挑戦したい気持ちが湧いてきた」(12.3%)など、 ポジティブな意識変化が多数見られました。

家の片づけという「一番身近な成功体験」が、自己肯定感を高め、「これからの人生を自分でデザインしていきたい」という自発的な行動意欲へと繋がっています。

株式会社Homeportは『LCS白書2025』を通じて、「家庭=暮らしの土台」であり、その土台が整うことが個人のキャリア形成にも好影響をもたらすこと、そして結果的に、企業の生産性や社会全体の活力にもつながることを共有していきます。

家庭を整える力は、自己管理力・課題解決力・チームワーク力など、 企業が求めるスキルと同質の「セルフマネジメント能力」だと考えます。実際に、「家庭力アッププロジェクト(R)」の受講を経て、多くの女性が「自分も家族も幸せだと感じるようになった」と答え、孤独感や家族とのすれ違いが減ったという結果が得られました。

一方で、家庭と仕事の両立や時間のなさに悩む人は依然として多く、政府が「リスキリング(学び直し)」を推進する一方で、 多くの人が「学びたくても時間がない」という現実に直面しています。

株式会社Homeportは、こうした課題を「制度や仕組み」ではなく、生活者視点からアプローチする「社会実装モデル」として捉え、暮らしを軸にした変革を推進しています。家庭領域の支援を通じて、社会全体の幸福度を底上げする旗振り役として、今後も調査・啓発・企業連携を続けていきます。

Homeportの原点は「片づけ」でした。

部屋を整えることで、人の心が変わり、家族の会話が増え、関係性が変わっていく。

その連鎖を何度も見てきた私たちは気づきました。

人の行動を変えるには、まず関係を整えること。

そして、関係を整えるには、自分の内側を見つめ直すこと。

片づけとは、モノを減らすことではなく、自分にとって大切なものを選び抜く力を育てること。

その力が、人間関係や組織づくりにも通じているのです。

今回、白書をまとめて改めて感じたのは、「家庭の中で起きている小さな変化こそ、社会を動かす原動力になっている」ということでした。

暮らしの現場にこそ、人の力・関係の力・社会の力を育むヒントが詰まっています。

家庭の中で生まれた「整える力」「つながる力」「続ける力」を、これからも企業や社会の中に広げ、誰もが安心して力を発揮できる社会を育てていきたいと思います。

回答者数:242名(家庭力アッププロジェクト卒業生)

主な調査項目:家の状態・幸福度・家族関係・仕事への影響

株式会社Homeportは、こうした課題を制度ではなく「暮らしの現場」から変えることを目指してきました。 家庭と社会をつなぐ架け橋として、“暮らしから社会をアップデートする“活動を続けていきます。

今後も、企業・自治体・教育機関との共同調査や、暮らしに関するモニター研究、講演・取材依頼などを積極的に受け付けています。 家庭の中で育まれる“整える力“を社会の力へとつなぎ、暮らしから人と社会の未来を豊かにしていきたい企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。