最優秀賞は東京大学・高宮真氏の研究グループの成果
 株式会社日経BP(本社:東京都港区、社長CEO:井口哲也)のエレクトロニクス分野の総合技術情報誌「日経エレクトロニクス(NE)」は、「NEパワー・エレクトロニクス・アワード2025」の受賞技術を決定しました。
 今回、最優秀賞には、東京大学・高宮真氏の研究グループの「1チップ化で動的ゲート駆動の実装容易に、パワー半導体のスイッチング損失49%減」が選ばれました。パワー半導体のアクティブゲートドライブに必要な機能を1チップで実現するICを開発し、このチップを使ってスイッチング損失を大幅に低減できること実証した成果が認められました。
 
 本アワードは日本の大学・高専などの理工系研究室や公的研究機関を対象に、優れたパワー・エレクトロニクス関連技術を表彰するものとして、2017年から開始しました。 25年10月に審査会を開催し、日経BPと有識者からなる審査員が、(1)パワー・エレクトロニクス・システム技術、(2)パワー・エレクトロニクス要素技術に関しての直近5年間の成果を「革新性」「実用性」「産業インパクト」の3つの観点から評価し、選定いたしました。
 
 贈賞式は25年12月16日(火)に東京・港区で開催されるセミナーイベント「パワー・エレクトロニクス・サミット2025」にて実施します。ぜひご参加ください。
 
※パワー・エレクトロニクス:パワー半導体を使って電力を制御し、その状態を変換する技術のこと。例えば、直流から交流へ変換したり、電圧を上昇させたりする。エアコンやスマートフォンといった身の回りにある機器から電気自動車、電車、各種工場、データセンター、発電・送配電設備などまでありとあらゆるところに使われている。
【NEパワー・エレクトロニクス・アワード2025受賞者】
最優秀賞:「1チップ化で動的ゲート駆動の実装容易に、パワー半導体のスイッチング損失49%減」
東京大学 生産技術研究所 高宮真教授の研究グループ
 
審査員特別賞:「モーター特性を運転中に取得、事前測定なしで高効率なトルク制御が可能に」
茨城大学 工学部 電気電子システム工学科 岩路善尚教授の研究グループ
 
読者賞:「走行中給電の待機電力を9割減、送電コイルの分圧変化で車両検出」
東京理科大学 創域理工学部 電気電子情報工学科 居村岳広准教授の研究グループ
【審査員】
審査委員長   正田英介氏(鉄道総合技術研究所 フェロー)
技術選出委員長 赤木泰文氏(東京科学大学 名誉教授/未来産業技術研究所 特任教授)
技術選出委員  遠藤哲郎氏(東北大学 国際集積エレクトロニクス研究開発センター センター長)
技術選出委員  奥村元氏(産業技術総合研究所 名誉リサーチャー)
審査委員    飛田正幸氏 (TMEIC 執行役員/パワーエレクトロニクスシステム事業部長)
審査委員    森重和春(日経BP 執行役員/日経エレクトロニクス発行人)
 
■パワー・エレクトロニクス・サミット 2025
日程:     2025年12月16日(火)
会場:     赤坂インターシティコンファレンス(東京・港区)
主催:     日経エレクトロニクス、日経クロステック
詳細・参加登録:https://events.nikkeibp.co.jp/event/2025/ne251216/
【日経エレクトロニクスについて】
 電子・情報・通信など、エレクトロニクスのすべての分野についての技術情報をお届けする総合誌です。度重なる取材をもとに、詳細なデータを加え深意を解説。競合する技術を徹底比較し、その技術の相対的な位置づけを明確にします。部品技術や機器メーカーの評価、要素技術の将来性、知的財産権の法的見地、各種規格の標準化動向などもウォッチし、技術開発に役立つ深堀した記事を提供しています。
 
【お問い合わせ先】
「NEパワー・エレクトロニクス・アワード2025」の内容に関するお問い合わせは 日経エレクトロニクスのお問い合わせフォーム(https://support.nikkeibp.co.jp/app/ask_0301/p/248)に、取材に関するお問い合わせは、日経BPのコーポレートサイトお問い合わせページ(https://www.nikkeibp.co.jp/faq/)からお願いいたします。