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移住就業支援拠点施設を運営する一般社団法人しろにし(本社:和歌山県有田川町、代表理事:楠部睦美)は、有田川町にある国指定の重要文化財「雨錫寺阿弥陀堂(うじゃくじあみだどう)」の茅葺き屋根(かやぶきやね)の修復に向けて、2025年12月7日(日)に茅葺き職人のレクチャーのもと、県立自然公園「生石高原」のススキを刈り取る100名規模のワークショップ「茅刈りレスキュー」を開催します。
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● 風前の灯火である伝統祭事「御田舞」の復活を願って |
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高野山の麓、“歴史の隠れ里”とも言われる有田川町杉野原地区で、古来よりこの地に暮らす先人たちが守ってきた「雨錫寺阿弥陀堂」。現在の阿弥陀堂は永正11年(1514年)に建立されたもので、国の重要文化財に指定されています。重厚な茅葺き屋根で、桁行・梁間5間(11.67m)の一重寄棟造、須弥壇と厨子を置く他は間仕切りがない開放的な建築が特徴です。 |
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約600年前より阿弥陀堂を舞台として、五穀豊穣を祈願して稲作の生産工程を唄と踊りで演じる伝統祭事「御田舞(おんだまい)」が毎年奉納されていました。国指定の重要無形民俗文化財にもかかわらず、少子高齢化と過疎化による担い手不足から年々規模が縮小し、ついに2018年、再開未定の「休止」に追い込まれました。 |
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まさに風前の灯火。休止をこのまま廃止にしてなるものか!むしろ復活を目指すプロセスから地域のファンを増やそうではないか!その思いから、生石高原の保全に取り組むNPO法人・杉野原区・役場と協議を重ね、町内外の人々を積極的に呼び込みながら、茅葺き屋根の修復のプロセスを段階的にワークショップ化することにしました。 |
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※写真提供:有田川町役場 |
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● 景観保全の人手不足に悩む「生石高原」のススキを活用 |
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最初となる今回のステップは、茅集めです。この地域では古くから茅葺きにススキを用いてきました。 |
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茅葺き屋根の需要が少なくなった現在、国内の茅の出荷元は、熊本県の阿蘇や静岡県の御殿場などの一部地域に限られているため、和歌山県産の茅を購入することが難しい状況です。しかし、かつてのように、地元にゆかりある素材を用いながら後世に地域の文化を伝えたいと考えました。 |
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そこで、県外や国外からススキを購入するのではなく、有田川町と隣町の紀美野町にまたがる標高約870mの山頂に広がる景勝地である県立自然公園「生石高原」のススキを刈り取り、茅集めからスタートすることにしました。 |
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「生石高原」は毎年秋に金色のススキが山頂を覆うことで有名な絶景スポットです。現在は自治体やNPOなどのボランティア活動によって、見頃を終えたススキの刈り取りが行われ、景観が維持されています。しかし、高齢化により担い手が年々減少し、景観の保全活動においても人手不足が課題となっています。 |
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つまり、今回開催するワークショップ「茅刈りレスキュー」は、約600年続いた伝統祭事「御田舞」の復活につながるだけでなく「生石高原」の景観維持にも一役買うことができるのです。 |
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※写真提供:有田川町役場 |
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● 茅葺き職人に教わるススキの刈り取りワークショップ |
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「茅刈りレスキュー」では、茅葺き職人のレクチャーを受けながら、参加者の皆さまにススキを刈り取っていただきます。京都に本社を構える山城萱葺株式会社の代表取締役社長であり、職人歴28年の茅葺き職人である山田雅史さまにお越しいただき、ご指導いただきます。 |
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※写真提供:山城萱葺株式会社 |
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茅葺き職人 山田雅史さま |
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山城萱葺株式会社の代表取締役社長。京都の宇治川や淀川でヨシの採取を代々行ってきた山田葭材店を営む家の生まれ。ヨシの文化を守ろうと自ら茅葺き職人となり、2004年に山城萱葺屋根工事を創業。2014年、現在の山城萱葺株式会社として法人化。EXPO2025 大阪・関西万博のパビリオン「EARTH MART」の屋根にも、山城萱葺株式会社のヨシが使用されていました。 |
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●「茅刈りレスキュー」概要 |
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【日 時】 2025年12月7日(日)8:00-15:00 |
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※雨天の際、作業が中止となる場合があります。 |
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※中止が決定し次第、速やかに参加者の皆さまにお知らせいたします。 |
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【集合場所】 生石高原 山の家おいし入口付近(和歌山県海草郡紀美野町中田899-29) |
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【作業内容】 茅葺き職人の山田さまに教わりながら、ススキを鎌で刈り、 |
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不要な葉を取り除いたうえで束ねていただきます。お昼休憩あり。 |
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その他、随時休憩をお取りください。 |
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【参 加 費】 1.通常(お弁当なし):お一人さまあたり2,000円 |
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2.【限定30名】お弁当つき:お一人さまあたり2,500円 |
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※当日、集合場所受付にて現金もしくはPayPayでお支払いください。 |
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※ボランティア保険料・事務手数料込み。 |
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このうちお一人さまあたり1,000円を、生石高原の保全活動に取り組むNPO法人 |
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生石山の大草原保存会さまへの支援金として活用させていただきます。 |
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【注意事項】 |
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(1)動きやすい防寒着、滑りにくい靴でご参加ください。 |
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(2)通常参加(お弁当なし)の方につきましては、昼食のお弁当や飲み物は各自ご用意ください。 |
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「山の家おいし」の食堂でお食事いただくことも可能です。 |
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(3)前泊される場合の手配は、お手数ですが別途ご自身でご予約ください。 |
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(4)宿泊施設から現地までの送迎をご希望の場合、公式サイト末尾の「連携宿泊施設一覧」に記載 |
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している施設のみ、事前予約にて無料で送迎いたします。 |
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(5)小学生以下のお子様は、大人の方と一緒にお申し込みいただく必要がございます。 |
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【定 員】 100名 |
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【申込方法】 2025年12月1日(月)迄に、以下URLからお申し込みください。 |
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https://shironishi-kayakari01.peatix.com/view
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【問い合わせ】 メール:info@shironishi.jp / 電話:0737-23-8881 |