東京都歴史文化財団では、令和8(2026)年度に都立文化施設で開催予定の展覧会や公演の主要ラインアップを、ひと足早くご紹介します。今回は「展覧会・公演のラインアップ」第1弾の発表です。より早い段階から皆さまに情報をお届けすることで、各事業へのご関心を高め、広報活動の強化につなげてまいります。第2弾は1月下旬に発表予定です。

令和8(2026)年、東京都美術館は開館から100周年を迎えます。これを記念し、年間を通じて記念展覧会や関連イベントを多数開催予定です。日本初の公立美術館として、戦前から現代に至るまで、数多くの展覧会を通じて芸術文化の発展に寄与し、多くの人々に親しまれてきた歴史ある美術館の節目を祝う特別な1年となります。

令和8年度も都立文化施設では、エリック・カール展やマリメッコ展など、各施設おすすめの展覧会・公演をはじめ、幅広いジャンルのラインアップを多数予定しています。子供から大人まで、どなたでも楽しめる内容が揃っていますので、ぜひご期待ください。

※本リリースで紹介している事業の詳細は、財団ウェブサイトをご覧ください。

特別展「東京都美術館開館100周年記念 大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱~海を越えた江戸絵画」

4万点に及ぶ大英博物館の日本美術コレクションから、江戸時代の屏風、掛軸、絵巻の絵画作品と、歌麿、写楽、北斎、広重など代表的な8人の浮世絵師による版画を中心に、優れた作品を厳選して紹介します。さらに、近年の調査成果や収集の背景にも光を当てることで同館が日本美術の収集・研究・保存の第一線で果たしてきた役割をたどります。

エリック・カールの回顧展、数々の名作を公開!

『はらぺこあおむし』日本語版50周年を記念して、米国・マサチューセッツ州にあるエリック・カール絵本美術館とともに開催します。27冊の絵本の原画に加え、グラフィックデザイナー時代の作品、アイディアの最初の構想段階で作られるダミーブック、コラージュに使用する素材など約180点を展示します。原画の色鮮やかさ、デザイナーとしての造本の工夫、そして絵本に込めたこども達への優しいまなざしを体験いただけます。

フィンランドを代表するデザイン・ブランド、マリメッコ。1951年の創業以来、世に送りだされたプリント・デザインは3500種類以上にのぼります。鮮やかな色彩と大胆な模様によって、私たちの生活を豊かに彩るデザインは、世代や国境を超えて広く支持されてきました。本展では、貴重なヴィンテージ・ドレスやファブリック、制作過程のイメージなど、多彩な資料を通してマリメッコの創造の美学を明らかにします。

三影堂・厦門(アモイ)のチーフキュレーター、滕青云(テン・チンヤン)氏との共同企画により、現在の日本と中国を様々な観点から切り取った両国の新進・中堅作家を紹介します。三影堂は、国際的に活躍する写真家、榮榮&映里(ロンロン&インリ)が2007年に北京で設立した、世界でも重要な写真の複合施設です。2018年に続きアジアの現代写真を紹介するこの企画では、経済格差や自然災害、ジェンダーなど身近なテーマに注目します。

東京音楽コンクール入賞者等の新進音楽家が

作曲家オンドレイ・アダメクやIRCAMエンジニアを招聘し、東京音楽コンクール入賞者を中心とした新進音楽家にマスタークラスの機会を提供します。また東京音楽コンクール入賞者と、レ・シエクルの首席ヴィオラ奏者キャロル・ロト=ドファンやレ・ヴォルク音楽祭のアーティストの共演によるコンサートを実施することにより、新進音楽家の国際交流・研鑽の機会を創出します。

大規模改修工事のため、令和8年5月7日~令和10年度中(予定)の期間は休館します。

「TMTギア」パフォーミングアーツ・音楽プロジェクト公演(仮)

次期芸術監督岡田利規&山田和樹がメンター。

「TMTギア」は、岡田利規次期芸術監督(舞台芸術部門)・山田和樹次期芸術監督(音楽部門)と当館スタッフがメンターとなり、若手アート・クリエイターの制作支援と海外発信を目指すプロジェクトです。2024年度に公募した、パフォーミングアーツ分野の2名、音楽分野の3名のアート・クリエイターの企画公演を東京芸術劇場で実施します。

※この内容は2025年10月27日現在のものです。事業内容は変更する場合がございます。

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