株式会社日本農業新聞(東京都台東区、代表取締役社長:田宮和史郎)は2025年11月22日(土)、「全国コウノトリサミット」を兵庫県豊岡市出石町の出石永楽館で開きます。同市でのコウノトリ野生放鳥20周年を記念したイベント。コウノトリと共生するため、環境や生物多様性に配慮した持続可能な農業を実践する同市、栃木県小山市、福井県越前市の農業・自治体関係者が集い、成果と今後を議論します。
 サミットは、持続可能な食と農の実現を目指すコンソーシアム「みどりGXラボ」の特別企画として開催し、会場とオンラインでの参加者を募集します。参加無料で、専用ページから誰でも申し込めます。
 会場は大ヒット映画「国宝」のロケ地として話題の芝居小屋・出石永楽館。会場での参加者には、JAたじま産の「コウノトリ育むお米」2合(300グラム)をプレゼントします。締め切りは会場参加が11月17日(月)、オンラインが11月21日(金)正午です。
【開催概要】
日時:2025年11月22日(土)13:30~16:00(開場13:00)
会場:出石永楽館(兵庫県豊岡市出石町柳17-2)
   交通案内(http://eirakukan.com/?page_id=425
開催方式:ハイブリッド開催(会場&ライブ配信)※アーカイブ配信予定
主催:株式会社日本農業新聞
協力:JAたじま
後援:豊岡市
対象:持続可能な食や農、コウノトリ、生物多様性に関心のある農家、JA、消費者、自治体、企業、学生、研究者など
司会:小谷あゆみさん(農ジャーナリスト、フリーアナウンサー)
参加費:無料
申し込み:会場・オンライン参加ともに下記URLの専用ページから
     https://www.agrinews.co.jp/page/midori_gx_kounotori
【プログラム・登壇者紹介】
○基調報告「いのち育む田んぼの20年」
 国内で一度は絶滅したコウノトリ。最後の生息地だった豊岡市は、「コウノトリがすめる豊かな環境は人間にとっても豊かな環境だ」として、膨大な時間と手間をかけて野生復帰の取り組みを進めてきました。
 JAたじまは、地元のJAとして、農薬の使用を抑え、冬でも水田に水を張る「コウノトリ育む農法」を普及。「コウノトリ育むお米」生産部会を立ち上げるとともに、販路開拓や消費者との交流拡大を進め、ブランド価値を高めてきました。
 市とJAからその取り組みを紹介していただき、20年を振り返ります。
・登壇者
 兵庫県豊岡市
 JAたじま
 
○パネルディスカッション「翼がつなぐ持続可能な農業」
 豊岡市での放鳥後、コウノトリは同市内だけでなく全国各地に渡り、繁殖地は、東は茨城県、西は佐賀県まで13府県に広がりました。コウノトリは「環境に優しい農業」の象徴として、各地で共生を目指した農業が実践されています。
 このパネルディスカッションでは、3市の自治体・農業関係者を招き、コウノトリとの共生のために実践する持続可能な農業について議論します。共生に取り組む思いや誇りについても聞きます。議論を通じ、農業には、地域や環境の課題を解決するポテンシャルがあることを発信します。
・登壇者
 豊岡市、JAたじま、管内農業者
 栃木県小山市、管内農業者
 福井県越前市、管内農業者
【開催地について】
 兵庫県豊岡市は、絶滅に先立つ1965年からコウノトリを人工飼育してきました。1985年、ロシアから譲り受けたコウノトリにひなが誕生し、繁殖が進んだことで2005年に野生放鳥が始まりました。「コウノトリ育む農法」によって餌となる生き物を増やし、コウノトリと共に生きるまちづくりを進めています。
 会場の出石永楽館は、明治時代に開館し、話題の映画「国宝」のロケ地ともなった芝居小屋。平成になってから大改修で復活し、コウノトリを題材にした歌舞伎「神の鳥」が演じられるなど、コウノトリともゆかりがあります。
会場の出石永楽館
会場の出石永楽館の内観
【みどりGXラボについて】
 気候変動の影響が顕在化する中、農業の環境負荷の低減・脱炭素化、生物多様性の保全を進め、「持続可能な食と農」の実現を目指すコンソーシアムとして、日本農業新聞が2024年7月に設立しました。
 農家やJA、自治体、企業、研究者、学生、消費者といった多様な主体が参画し、毎月1回のオンラインセミナー、会員同士の交流・連携を通じて、課題解決の手法を探ることを目的としています。会員数は現在約1400(個人・団体計)。活動や情報は、日本農業新聞やLINEを使ったデジタルメディア「みどりGX新聞」で発信しています。
・公式サイト https://www.agrinews.co.jp/page/midori_gx
【お問い合わせ先】
株式会社日本農業新聞ソリューション事業部
・メールアドレス:midorigx(at)agrinews.co.jp
※(at)をアットマーク記号に変えてお送りください。