ベルリンを拠点に活動するデザイナーならではの目が捉えた、日本の風景とMUSASHIの魅力
 7月に大阪・関西万博で開催した『世界のMUSASHI個展』では約150団体に及ぶ企業や団体、著名人の方々に参画いただき、アーティストMUSASHIとのコラボレーション作品を約100点展示した。
 
 MUSASHIらしいポップでカラフルなコラボ作品が多く並ぶ中、京都の美しく重厚な空気感が伝わる写真作品が、静かなインパクトを持って展示されていた。ベルリンを拠点に、写真家として世界で活躍する山田悠人さんとのコラボ作品だ。
MUSASHIの印象と、コラボ作品に込められた世界観
 「コラボレーションのお話をいただいて、MUSASHIくんの作品を見てると、すごく明るい中にも、深さや哀しさみたいなものが見えて、興味を持ちました。初めて対面したのはこの作品を撮影する直前で、会ってみての印象は『すごい良い子だなあ』と。ピュアだし可愛いし、だけどやっぱり強いものも持っている。そこがアーティストとしての魅力でもありますよね」。
 撮影は秋の京都で行われた。“グラフィカル”と称される、印象的な構図や色合い、陰影に山田さん独自の感覚が表現され、その世界の中にMUSASHIが迷い込んだような不思議な作品である。美しい世界を切り取るそのセンスはもちろんのこと、元々グラフィックデザイナーとして仕事をスタートしたという経歴が、彼の写真家としての作品の個性となり、魅力となっている。
日本の美しさを世界に伝えたい
「こっち(ベルリン)に住むようになって、改めて日本の良さをより感じるようになりました。6年前ぐらいから、日本の四季とか文化とか、その美しさを伝えたいなと思って、日本でもよく写真を撮って世界で作品展をしたりしています」。
 山田さんが切り取る日本の風景を見た、海外の方々の反応はどんな感じなのか。
「僕の写真はよく“絵みたいだね”と言われる。日本には四季があったり、北から南までのいろんな地形があり、一つの国でこれだけ違う景色や表情があるなんて、嘘みたい、信じられないとか言われる。そして正にそれが、僕が伝えたかったことでもあります」。
 
 日本で生まれ育ち、長く海外で暮らした中で、山田さんが感じた日本への郷愁や、美意識。作品に焼き付けられた風景は、日本にいる私たちにも改めてこの国の稀有な美しさを教えてくれる。
 
《コラボアーティスト情報》
■アーティスト名:山田悠人
■Mail:mail@yuto-yamada.com
■HP:https://yuto-yamada.com/About
■Instagram:https://www.instagram.com/tokio_kid/
■プロフィール
 東京都出身。グラフィックデザイン学科卒業後、広告制作会社勤務を経てニューヨークに渡米。帰国後フリーランスデザイナーとして活動。2013年よりベルリンに活動拠点を移し、写真家、映像クリエイターとしても活動を開始する。デザイナーとしてのスキルを生かした色調と写真表現を得意とし、国内外で作品展示を行う傍ら、広告写真や企業案件の撮影を手がける。Adobe Lightroom 2021アンバサダーに就任。Instagramのフォロワーは15万人を超える。著書に写真集『Silent World』『JAPANISM』
 
《事務局情報》
■名称:万博武蔵個展事務局
■代表TEL:06‐6606-9638
■Mail:ishitomi.expoinfo@gmail.com
■住所:〒566-0063 大阪府摂津市鳥飼銘木町1番40号
 
《企業情報》
■名称:株式会社 石富プロパティー
■代表者:代表取締役 中井 健太
■所在地:〒572-0077 大阪府寝屋川市点野3丁目30番4号
■設立:2015年2月
■資本金:1,700万円
■HP:https://musashi-ishitomi-art.com/
 
《アーティスト情報》
■名称:MUSASHI/武蔵
■出身:大阪府寝屋川市
■年齢:2003年生まれ
幼少期から立体造形などの制作が好きで、中学生で本格的に絵を描き始める。寝屋川市出身。マーカー、アクリル、顔彩などを巧みに取り入れ、色彩に優れた作品、キャラクターなどを描くことをスタイルとしている。
BeatやLyricから生まれる作品や、花柄などを用い、ポジティブマインドからダークな表現までメッセージ性のある作品をキャンパス、デジタルアート、立体造形などに落とし込むスキル&スタイルに注目いただきたい。
■SNS:https://www.instagram.com/musashi_ishitomi?igsh=M2ZuMTJlY3AxanNh
 
2025年7月9日・10日に大阪・関西万博で開催した『世界のMUSASHI個展』について詳しくはこちら